上 下
123 / 124
10

10-1

しおりを挟む
 ワード国の内乱は王によるものであり、王子のルージュとリージュが王を制して治めた。

 これまでの出来事はこのようなものとして自体は収束していった。

 シムカは集めた兵士たちを使い、リージュが動けるようになるまで手当て、復興の指揮をしていた。

 ナトリとカイルの手伝いにより、ファナ、レン、ポール、キール、ディオンはすぐに動けるようになり、彼らもまた手伝いをしていた。

 重傷を負ったルージュだけは専門の治療を受け、数日間動けないでいた。

 様々な手を借りて少しずつ国は平穏を取り戻していった。

 ルージュが完治したところで、二人は国内外へ向けて宣言をした。

 新たな王が決まるまでの間、二人で王の代理を務める。

 そして、平和のために争いを止める。

 そう簡単にいかないこともあったものの、時間を掛けていくほど解決することもあった。
しおりを挟む

処理中です...