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第18話 ここは何処?⑥
しおりを挟む「健康、精神面を考慮しなければ1週間程度しか生きられないかと…水分さえ取れないとなると、外気温やら様々な外的要因は入れずに考えたとしても、正常な判断ができるギリギリラインで考えれば3日を過ぎたらおかしくなってくるのでは?」
「千早ちゃんて頭良いんだね。その予想はだいたい合ってると僕も思うよ。」
え、さりげなくディスられたの私。
馬鹿に見えるって意味でしょこれ…
と密かにショックを受けている私を放置し、シューさんは続ける。
「でね、香織さんが目覚めた時点で、1日1人または2人目覚めることもあった。規則性は見られなかったけど、とりあえず香織さんが目覚めたのを1つの区切りとして、1日最低1人目覚めると考えていたんだよ。次の日には麗ちゃんが目覚めてくれた。予想通りだね。では次の日も千早ちゃんか、残りの誰かが1人は目覚めるはずが、麗ちゃんの次の日は誰も目覚めなかった。」
香織さんの話だと私が目覚めるまで、最後に目覚めた人から3日かかったと聞いている。
「全員起きるのに6日は必要だなと思っていたんだけど、それはさっきも言った通り、最低1日1人の目覚めが必要。とりあえず6日、飲まず食わずの状態で我慢できると考えて、我慢したとする。そこから状況説明を受けて、果たして正常な判断ができるのかと疑問に思ったんだ。ただでさえ何もない空間に閉じ込められ続けた今現在の精神状態だって、正常と判断できるかといったら疑問は残るしね。」
そりゃそうだ。6日飲まず食わずで生きていられたとしても、話どころか意識があるかどうかすら怪しい状況になってるはず。
ここでシューさんは唐突に質問してきた。
「目が覚めた時、千早ちゃんは体調に頭痛以外の何か精神的肉体的な変化は感じた?」
は?
そんなこと言われても頭が痛すぎてそれ以外のことなんて感じる間もなかったよ。
うーーーん…
「あぁ、ごめんね。目覚めてからの何らかの変化も勿論気になるけど、今はそこじゃないんだ。僕も何日ベッドに寝かされていたかはわからないんだけどね、僕が目覚めてから千早ちゃんが目覚めるまでには6日、時間が経過しているのはさっき言ったね。」
頷く。
「6日は確実に経っているわけだが、飢えや渇きはどうだい?身体は思うように動かないかい?」
あ!それは考えてなかった。違和感がないと逆に気づかないもんなのね。
言われて自分自身に問いかける。
お腹はそこそこ空いている。喉もまぁまぁ渇いてる。
けど、6日経ったそれではない。
身体は正常に動くか…腕を伸ばしたり屈伸したり飛び跳ねてみたりする。
あれぇぇぇ?筋肉が凝り固まったり関節痛かったり、一切ない。
それどころか、めちゃくちゃ身体が軽い。
「シューさん。言われた通り、飢餓感ない。身体も痛みどころか強張りすら感じない。なんなら、すごく身体が軽く感じる。自分が思った以上に動くよ。」
「へ?」
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