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ポラリス・カールの記憶
入学
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ザワザワと人が大きな学校の門へ吸い込まれるように入って行く.
自分は何故この世界にある3種層『アンマナ』『マナ』『tail』を全て受け入れてくれるライトテール学園に入れたか分からない.
自分の親はアンマナで自分は近くの学校に入るつもりだった.なのに魔力度審査でマナと判明.試験監督も驚いていた.
それでもここに来たからには頑張らなくてはならない.
この世の混沌を消し平和な世界に変えるために.
まず校門から校内に入ると身分証明の紙を貰って寮のテレポート地点に向かう事になっている.のだが
「寮は…赤の寮紅薔薇の牙狼か!物凄く頑張らないとな…一番人気の寮だよね.」
赤の寮は基本的に情熱的で正義感溢れる生徒が多いらしい.そして今その1人に僕は
『1年ポラリス・カール、アップル・シャルル.君達2人は白の寮幸せの欠片たちに変更された.地図を渡すから白の寮に向かって荷物を置いてくるように.以上だ.』
残念ながらその1人にはなれなかった…
どうやら人がいっぱいで別の寮に配属だったらしい.
学校にはそれぞれ配属された寮へのテレポートがあるのだがその前に立って入ろうとしたら弾かれた.なんでだろ?と近くの寮番に聞くと先程の事を伝えられ地図を持たされ今向かっている.隣を歩く自分よりも頭一つか2つほど小さい男の子は確か飛び級で進学ししかも主席で入学したとかっていう賢い子だったはず…
まぁすぐ着くだろ、テレポートはすぐ近くに…
「なんでないんだ…!?」
渡された地図にテレポートの魔法陣が書かれていたのにあるべき場所にそれがない.
ただの地面が広がっていて何も言えなくなる.隣に居るシャルルはどうするのだろうかとそちらを向くと何故か先程の寮番が居た方へ歩き出していた.
「えっ、何してるんだ?」
「納得いかないからに決まってるだろ?俺は主席で入学したのに無名の寮に配属なんて絶対嫌だね.」
「他の所は埋まってるんだろ?そんなの空きがないなら移ようがないだろ!」
「だとしてもだ、多少の優遇はされても当然だ、君みたいな間抜け面と一緒じゃマヌケが移る.」
「なっ…!好きにしろ!僕は先に行ってるからな!」
なんだよ、あいつ!初対面の人に向かって間抜け面!?しかも一緒に居ると間抜けが移るって!?もしそれが本当ならあいつの賢さも移るはずだろ?生意気というかムカつく奴だな.…せっかく仲良くしようと思ったのに.
地図を見ながら寮への道を歩き出すと校舎から結構離れているようで10分以上歩いても地図に浮かぶ自分の位置はまだ半分も移動をしていなかった.太陽は春だが晴れていて暑く、汗が肌をつたうのを感じる.
ネクタイを緩めて手で扇ぐ.本当なら魔法を使えるはずらしいがどんな呪文を唱えれば使えるのかまだ覚えきれていない.いや、覚えていても使いこなせていない…
魔法って凄いんだなと実感する.暑くなっても水を出して雪を降らせるらしいし、なんだったら物を凍らせると聞いた.
自分には魔法は程遠い存在だったのにけれどそんな事はないなんて思いもよらなかった.
時間はもうどれくらいか分からなかったがやっとこさ地図でもう少しの距離になった.
すると目の前に先程のいけ好かないシャルルが立っていた.
何で?自分の方が先に歩き出していたはずなのに.
「何で先に行った君が遅いんだ?転移魔法すら知らないバカなのか?」
転移魔法?なんだそれ、本で出てくるような魔法が実際にあるのか?ていうかそりゃそうか、テレポートがあるならそれもあるか.
自分が知らなかった事を察したシャルルははぁ…とため息をついて呆れたこんな奴と本当に一緒に居るなんてと言いたそうな、いや、言った.
「何で君なんかと白の寮に配属なんだ…」
「そんなの俺が知るわけないだろ!?」
それに何で戻ってきたんだ?やっぱり変えるのは無理だったのか?と俺が不思議そうにしているのを気づいた相手はイラついた表情を浮かべてズカズカと森の方に歩き出す.慌てて追いかける.だって相手は地図を持ってない、こんな鬱蒼としている暗い森で迷子になったら探しようがない.迷子になるのをみすみす見逃すのも後味が悪くなるから勘弁だと相手の手を掴めば反射で手を離す相手の表情に浮かぶは恐怖.驚かすかもしれないとは思ったがそんな表情を浮かべる理由は…?
「っ…俺はさっき見たから覚えた、ついてくるならさっさと歩いて来い.」
恐怖を浮かべる表情をすぐさま自分を下に見る表情.
本当に調子が狂う奴が同じ寮になってしまったな…とため息をつきながらそう言わずに待ってくれ、と言いながら地図を片手に白の寮に向かいに森の中へと歩き出した.
自分は何故この世界にある3種層『アンマナ』『マナ』『tail』を全て受け入れてくれるライトテール学園に入れたか分からない.
自分の親はアンマナで自分は近くの学校に入るつもりだった.なのに魔力度審査でマナと判明.試験監督も驚いていた.
それでもここに来たからには頑張らなくてはならない.
この世の混沌を消し平和な世界に変えるために.
まず校門から校内に入ると身分証明の紙を貰って寮のテレポート地点に向かう事になっている.のだが
「寮は…赤の寮紅薔薇の牙狼か!物凄く頑張らないとな…一番人気の寮だよね.」
赤の寮は基本的に情熱的で正義感溢れる生徒が多いらしい.そして今その1人に僕は
『1年ポラリス・カール、アップル・シャルル.君達2人は白の寮幸せの欠片たちに変更された.地図を渡すから白の寮に向かって荷物を置いてくるように.以上だ.』
残念ながらその1人にはなれなかった…
どうやら人がいっぱいで別の寮に配属だったらしい.
学校にはそれぞれ配属された寮へのテレポートがあるのだがその前に立って入ろうとしたら弾かれた.なんでだろ?と近くの寮番に聞くと先程の事を伝えられ地図を持たされ今向かっている.隣を歩く自分よりも頭一つか2つほど小さい男の子は確か飛び級で進学ししかも主席で入学したとかっていう賢い子だったはず…
まぁすぐ着くだろ、テレポートはすぐ近くに…
「なんでないんだ…!?」
渡された地図にテレポートの魔法陣が書かれていたのにあるべき場所にそれがない.
ただの地面が広がっていて何も言えなくなる.隣に居るシャルルはどうするのだろうかとそちらを向くと何故か先程の寮番が居た方へ歩き出していた.
「えっ、何してるんだ?」
「納得いかないからに決まってるだろ?俺は主席で入学したのに無名の寮に配属なんて絶対嫌だね.」
「他の所は埋まってるんだろ?そんなの空きがないなら移ようがないだろ!」
「だとしてもだ、多少の優遇はされても当然だ、君みたいな間抜け面と一緒じゃマヌケが移る.」
「なっ…!好きにしろ!僕は先に行ってるからな!」
なんだよ、あいつ!初対面の人に向かって間抜け面!?しかも一緒に居ると間抜けが移るって!?もしそれが本当ならあいつの賢さも移るはずだろ?生意気というかムカつく奴だな.…せっかく仲良くしようと思ったのに.
地図を見ながら寮への道を歩き出すと校舎から結構離れているようで10分以上歩いても地図に浮かぶ自分の位置はまだ半分も移動をしていなかった.太陽は春だが晴れていて暑く、汗が肌をつたうのを感じる.
ネクタイを緩めて手で扇ぐ.本当なら魔法を使えるはずらしいがどんな呪文を唱えれば使えるのかまだ覚えきれていない.いや、覚えていても使いこなせていない…
魔法って凄いんだなと実感する.暑くなっても水を出して雪を降らせるらしいし、なんだったら物を凍らせると聞いた.
自分には魔法は程遠い存在だったのにけれどそんな事はないなんて思いもよらなかった.
時間はもうどれくらいか分からなかったがやっとこさ地図でもう少しの距離になった.
すると目の前に先程のいけ好かないシャルルが立っていた.
何で?自分の方が先に歩き出していたはずなのに.
「何で先に行った君が遅いんだ?転移魔法すら知らないバカなのか?」
転移魔法?なんだそれ、本で出てくるような魔法が実際にあるのか?ていうかそりゃそうか、テレポートがあるならそれもあるか.
自分が知らなかった事を察したシャルルははぁ…とため息をついて呆れたこんな奴と本当に一緒に居るなんてと言いたそうな、いや、言った.
「何で君なんかと白の寮に配属なんだ…」
「そんなの俺が知るわけないだろ!?」
それに何で戻ってきたんだ?やっぱり変えるのは無理だったのか?と俺が不思議そうにしているのを気づいた相手はイラついた表情を浮かべてズカズカと森の方に歩き出す.慌てて追いかける.だって相手は地図を持ってない、こんな鬱蒼としている暗い森で迷子になったら探しようがない.迷子になるのをみすみす見逃すのも後味が悪くなるから勘弁だと相手の手を掴めば反射で手を離す相手の表情に浮かぶは恐怖.驚かすかもしれないとは思ったがそんな表情を浮かべる理由は…?
「っ…俺はさっき見たから覚えた、ついてくるならさっさと歩いて来い.」
恐怖を浮かべる表情をすぐさま自分を下に見る表情.
本当に調子が狂う奴が同じ寮になってしまったな…とため息をつきながらそう言わずに待ってくれ、と言いながら地図を片手に白の寮に向かいに森の中へと歩き出した.
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