生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)

田中寿郎

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第二章 街へ

第45話 仕方ない、冒険者になろう

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不動産屋「それも今のところはないですな」

ルーク「仮にあっても、鍛冶屋で食べ物作るのは抵抗あるなぁ……

じゃぁいいや、燻製は当分諦めよう!

まぁ僕のやり方なら燻製はそんなに時間は掛からないから、時々町の外に出てまとめてやってもいいしね」

結局、ルークは街の中の適当な空き家を一軒丸ごと借りる事にした。

一軒家を借りるとなると、下宿や集合住宅より家賃が高くなるが、ルークの干物は人気商品なので、ルークの稼ぎはそれほど悪くはない。このまま順調に稼げれば、家賃の問題はないだろう。

さて、住む場所が決まると、今度は稼がなければならない。干物の販売が好調とは言え、働かずに遊んで暮らせるほどの蓄えはない。家賃を稼ぐためには働かなければならない。

ルークの当面の生業はというと、やはり干物作りということになる。

実は、ポーリンの両親が、美味しいと話題になりつつあるルークの干物を全部買い取りたいと申し出ていた。今後はブラハリ商会が代理店となり、ルークの干物を売ってくれるというのだ。ルークは自分で売り込み先を探したり納品したりという手間を省け、干物作りだけに専念できるようになるという。

だが、ルークはそれを断った。ブラハリ商会に商売を任せれば、中間マージンが掛かって以前より高く売ることになる。ルークはこれまで買ってくれていたお客さんに不義理をしたくなかったのだ。

どうしても値上げをしたくないのであれば、ブラハリ商会にはこれまで通りの値段で売ってもらい、商会への卸値を下げるという方法もある。そのぶん製造に専念して大量生産すれば逆に前より儲かるようにはなると言われたが、ルークにとっては売値が下がり、大量生産の労力が増えるので、メリットが感じられなかったのだ。

ブラハリ商会は、人気商品なのだから値上げは当然だと説得したが、結局ルークは首を縦には振らなかった。

住む家も見つかったことなので、3日ほど世話になったブラハリ家に礼を言い、ルークは新しい家に移動したのであった。



   * * * * *



さて、営業開始であるが……その前に。

まずは、干物にする野菜や肉を調達する必要がある。街の市場で仕入れて干物を作って売る事もできるが、ルークは自身が優秀な狩人である。森に入れば自分で食材を狩ってこれるのだから、わざわざ買うのももったいない。

しかし、頻繁に街の外に出て仕事をするとなると、その度に入場料を取られるのが馬鹿らしくなる。そこで、街の入退場が無料でできる職業に就いたほうがよいと言う事になった。入場料が掛からない職業の代表が「冒険者」である。

結局、形だけでよいので、ルークは冒険者として登録し、冒険者ギルドの身分証を手に入れたほうが良いということになったのであった。

ちなみに、商業ギルドには既に登録済みで、身分証明書は持っている。街で干物を売る際に必要だったので登録したのである。

だが、商業ギルドの身分証では、毎回街へ入る度に入場料を取られるのであった。



   * * * * *



毎度おなじみ冒険者ギルド。

受付に向かうルーク。

ルーク「冒険者に登録したいんだけど…」


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