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第二部 ダンジョン攻略編
第85話 言っておかなければならない事がある
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クレイ 「お前達に、主人として言っておかなければならない事がある。かなり厳しい話もするが、俺の本音を聞いておけ」
前世でどこかで聞き齧ったセリフがふと口をついてでてきしまったクレイ。だが、冗談を真に受けてしまう姉妹二人。
ルル 「はいニャ!」
リリ 「何でもしますニャ。ご主人さまならえっちな事でも構わないにゃよ」
クレイ 「ああ、そういうのはする気ないから。さっきの『厳しい』とか『本音』とかは冗談だ……と言っても分かるわけないか」
首をかしげる姉妹。姉妹だからか動作がシンクロしている。それ追って首を傾げる猫耳に内心和んでしまうクレイ。余談だが、二人は姉妹だけあってそっくりだが、明確な違いがある。ルルの耳は立っているが、リリの耳は折れているのだ。
地球に耳の折れたスコティッシュフォールドという種類の猫が居るが、スィティッシュだからといって必ずしも耳が折れているわけではない。それと同じかなどと内心思いながら、話を続けるクレイ。
クレイ 「あー…命令は難しい事ではない。まず、秘密の厳守。
色々と、他の人間たちに知られたくない秘密がある―――例えば、ここの事、ここであった事……お前達の身体を治した事とかだな。いいか、俺が秘密だと言った事に関しては、誰にも話してはならない」
ルル 「分かったニャ」
リリ 「誰にも話さないニャ」
クレイ 「それから、俺に不利益になるような言動も禁止だ」
ルル 「分かったニャ」
リリ 「そんな事はしないニャ」
クレイ 「まぁ、これに関してはあまり厳格に考えないでいい。例えば、他人が居ない場所であれば、言葉だけなら何を言っても別に不利益は発生しないのだから、自由に発言していい。意見や忠告があればして欲しいと言うことだ。ただ、他の人間が居る場所では注意しろよ。不用意な発言をして、それを聞かれてしまうかもしれないからな」
クレイ 「秘密厳守に関しても、命を捨てたり大怪我を負ったりしてまで守る必要はない。どうしても止むを得ない時は話してもいい」
ルル 「絶対話したりしないニャ!」
リリ 「たとえ拷問にあっても話しませんニャ!」
クレイ 「だからそういう時は話していいんだってば……。まぁいいが、無理はするな」
どうも強情に言わないと言い張る姉妹にクレイも諦めた。ちょっと忠誠心がいきなり上がり過ぎている気がするが、まぁ身体欠損を治してもらって娼館に売られるところを救われたのだからそんなものか? と思うクレイ。
クレイ 「…それから、俺はお前達を奴隷としては扱わない。もちろん、お前達にはやってもらいたい仕事があるわけだが、それ以外は、基本、自由にしていていい。その代わり、生活は自分たちで自立してやってくれ」
クレイ 「奴隷の持ち主は奴隷の衣食住を保証する義務があるのだが……まぁ、義務を放棄する気はないので、生活に困った時は頼ってくれていい。食っていけなくなって借金を作られるよりはマシだからな」
ルル 「分かったニャ」
リリ 「仕事って、何をするニャ?」
クレイ 「俺はダンジョン・ペイトティクバを攻略する予定だ。それを手伝ってほしい」
ルル 「もちろん手伝うニャ」
リリ 「私達も冒険者だったニャ、きっと役に立つニャ」
ルル 「三人でやるニャ?」
リリ 「と言っても、私達も対して実力のある冒険者じゃニャかったけどニャ。ダンジョン完全攻略する自身はないニャけど、できるかぎりの事はするニャ」
クレイ 「もちろん、三人だけでやるつもりはない。もっと奴隷の戦士を増やす予定だ。それと強力な武器を支給する予定だ。この施設と、その武器に関してが、漏らしてはならない秘密という事になる。しばらくは武器の扱いの訓練だな」
ルル・リリ 「了解ニャ!」
ただ、それからクレイは二人を連れてヴァレットの街に移動し、3日間は休みという事にした。二人の体は治ったとは言え、大怪我をして奴隷に落とされていたのだ、精神的には相当参っているはずだ。
二人には宿を取ってもらう事にした。ヴァレットのクレイの家は小さいとはいえ、二人くらい泊める事はできなくはないのだが、これから奴隷は増やしていく予定なので、そこを利用するのは無理があると判断したのだ。
クレイは二人に当面の宿代と食費を渡した。さらに着替えやその他、日常生活に必要なものも休みの間に買っておくようにと金はかなり多めに渡した。また、マジックバッグも渡し、買った着替えや道具はすべてそこに入れておけばよいと指示した。
そして四日後。
クレイは二人を連れてダンジョン・ペイトティクバにやってきていた。
もちろん、まだ攻略を始めるわけではない。二人に武器を与え、その使い方を習得させるためである。
二人に与えたのは長銃である。
基本、クレイの与える武器は “銃” である。性能と機能は九年の間にリルディオンの技術を取り入れて大幅に進化しているが、基本構造は変わりない、上に乗せた物体を移動させる魔法陣を利用したレールガンである。扱いはそれほど難しくはないが、銃が存在していない世界である、慣れて憶えてもらう事は多い。
ただその前に、武器に関して秘密厳守と使用の制限を奴隷に対する強制的な命令として発令しておく。
・武器を他者に渡さない。
・武器に関する情報を他者に話さない。
・クレイとその仲間に対しては武器を向けてはならない。
クレイ 「それから、えーっと……そう、あれだ、三原則!」
前世でどこかで聞き齧ったセリフがふと口をついてでてきしまったクレイ。だが、冗談を真に受けてしまう姉妹二人。
ルル 「はいニャ!」
リリ 「何でもしますニャ。ご主人さまならえっちな事でも構わないにゃよ」
クレイ 「ああ、そういうのはする気ないから。さっきの『厳しい』とか『本音』とかは冗談だ……と言っても分かるわけないか」
首をかしげる姉妹。姉妹だからか動作がシンクロしている。それ追って首を傾げる猫耳に内心和んでしまうクレイ。余談だが、二人は姉妹だけあってそっくりだが、明確な違いがある。ルルの耳は立っているが、リリの耳は折れているのだ。
地球に耳の折れたスコティッシュフォールドという種類の猫が居るが、スィティッシュだからといって必ずしも耳が折れているわけではない。それと同じかなどと内心思いながら、話を続けるクレイ。
クレイ 「あー…命令は難しい事ではない。まず、秘密の厳守。
色々と、他の人間たちに知られたくない秘密がある―――例えば、ここの事、ここであった事……お前達の身体を治した事とかだな。いいか、俺が秘密だと言った事に関しては、誰にも話してはならない」
ルル 「分かったニャ」
リリ 「誰にも話さないニャ」
クレイ 「それから、俺に不利益になるような言動も禁止だ」
ルル 「分かったニャ」
リリ 「そんな事はしないニャ」
クレイ 「まぁ、これに関してはあまり厳格に考えないでいい。例えば、他人が居ない場所であれば、言葉だけなら何を言っても別に不利益は発生しないのだから、自由に発言していい。意見や忠告があればして欲しいと言うことだ。ただ、他の人間が居る場所では注意しろよ。不用意な発言をして、それを聞かれてしまうかもしれないからな」
クレイ 「秘密厳守に関しても、命を捨てたり大怪我を負ったりしてまで守る必要はない。どうしても止むを得ない時は話してもいい」
ルル 「絶対話したりしないニャ!」
リリ 「たとえ拷問にあっても話しませんニャ!」
クレイ 「だからそういう時は話していいんだってば……。まぁいいが、無理はするな」
どうも強情に言わないと言い張る姉妹にクレイも諦めた。ちょっと忠誠心がいきなり上がり過ぎている気がするが、まぁ身体欠損を治してもらって娼館に売られるところを救われたのだからそんなものか? と思うクレイ。
クレイ 「…それから、俺はお前達を奴隷としては扱わない。もちろん、お前達にはやってもらいたい仕事があるわけだが、それ以外は、基本、自由にしていていい。その代わり、生活は自分たちで自立してやってくれ」
クレイ 「奴隷の持ち主は奴隷の衣食住を保証する義務があるのだが……まぁ、義務を放棄する気はないので、生活に困った時は頼ってくれていい。食っていけなくなって借金を作られるよりはマシだからな」
ルル 「分かったニャ」
リリ 「仕事って、何をするニャ?」
クレイ 「俺はダンジョン・ペイトティクバを攻略する予定だ。それを手伝ってほしい」
ルル 「もちろん手伝うニャ」
リリ 「私達も冒険者だったニャ、きっと役に立つニャ」
ルル 「三人でやるニャ?」
リリ 「と言っても、私達も対して実力のある冒険者じゃニャかったけどニャ。ダンジョン完全攻略する自身はないニャけど、できるかぎりの事はするニャ」
クレイ 「もちろん、三人だけでやるつもりはない。もっと奴隷の戦士を増やす予定だ。それと強力な武器を支給する予定だ。この施設と、その武器に関してが、漏らしてはならない秘密という事になる。しばらくは武器の扱いの訓練だな」
ルル・リリ 「了解ニャ!」
ただ、それからクレイは二人を連れてヴァレットの街に移動し、3日間は休みという事にした。二人の体は治ったとは言え、大怪我をして奴隷に落とされていたのだ、精神的には相当参っているはずだ。
二人には宿を取ってもらう事にした。ヴァレットのクレイの家は小さいとはいえ、二人くらい泊める事はできなくはないのだが、これから奴隷は増やしていく予定なので、そこを利用するのは無理があると判断したのだ。
クレイは二人に当面の宿代と食費を渡した。さらに着替えやその他、日常生活に必要なものも休みの間に買っておくようにと金はかなり多めに渡した。また、マジックバッグも渡し、買った着替えや道具はすべてそこに入れておけばよいと指示した。
そして四日後。
クレイは二人を連れてダンジョン・ペイトティクバにやってきていた。
もちろん、まだ攻略を始めるわけではない。二人に武器を与え、その使い方を習得させるためである。
二人に与えたのは長銃である。
基本、クレイの与える武器は “銃” である。性能と機能は九年の間にリルディオンの技術を取り入れて大幅に進化しているが、基本構造は変わりない、上に乗せた物体を移動させる魔法陣を利用したレールガンである。扱いはそれほど難しくはないが、銃が存在していない世界である、慣れて憶えてもらう事は多い。
ただその前に、武器に関して秘密厳守と使用の制限を奴隷に対する強制的な命令として発令しておく。
・武器を他者に渡さない。
・武器に関する情報を他者に話さない。
・クレイとその仲間に対しては武器を向けてはならない。
クレイ 「それから、えーっと……そう、あれだ、三原則!」
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