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第二部 ダンジョン攻略編
第91話 冒険者再登録に行こう
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ルル 「ふぎゃ?!」
クレイが素早く銃を構えてサファジンを狙うが、撃つのを躊躇する。ルルが近すぎるのだ。クレイの銃に装填されている弾は散弾だったのだ。中~長距離型の散弾なのでそれほど広がりはしないが、至近距離ではルルに当たる可能性があったのである。
クレイ 「ちっ!」
クレイは即座に銃を下ろしハンドガンを取り出して構えるが、そのときにはリリが放った弾丸が魔物に命中していた。サファジンは飛び散って水中に落ちていった。
クレイ 「リリ、ナイスフォロー」
リリ 「任せるにゃ!」
リリが援護してくれているうちに、クレイも自分の魔導銃の弾倉を通常弾へと切り替えた。
ちなみにリリとルルに渡した魔導銃には最初から通常弾がセットされている。
クレイ一人で多数の魔物を相手にするなら当然散弾のほうが効率が良い。特にオートモードで散弾を乱射すれば、あっという間に魔物の大群も片付けられる。だが、射手が増えてくると混戦になる可能性もある。同士討ちを心配したクレイは、新たに増やす“仲間”にわたす武器は通常弾のほうが良いだろうと考えたのだ。散弾でなくとも連射性能が上がっているので問題はないだろうと判断した。
機関銃モードを濫用すると弾を大量消費するようになるという問題もある。ただ、今のところ、三人で撃ち続けても弾が尽きる心配はなさそうである。弾丸のストックは大量に用意してあるのだ。
以前は弾丸は自分でチマチマ作るか、鍛冶職人に依頼して作ってもらったりしていただが、今はリルディオンの工場で量産させているのだ。
クレイがリルディオンで “勉強” している何年かの間、ずっと製造を続けさせているため、亜空間の中には大量の弾丸の在庫が準備されている。(とはいえ有限である事には変わりないので、やはり姉妹にはあまり大量に使う癖をつけさせたくはないクレイであったが。)
弾倉の内部はマジックバッグになっており、内部の亜空間はそのまま工場に併設された倉庫に繋がっている。弾丸の種類によって弾倉を切り替える必要があるが、倉庫から直接弾丸が転送されてくるので、弾切れの心配はほぼない。
オートモードで乱射すればあっというまに弾丸は減っていくが、倉庫の在庫はクレイが寝ている間も24時間稼働し続ける工場から直接補充され続けるのだ。(排莢も直接工場に転送されるようになっており、検査後リサイクルされるようにしたので弾の製造もさらにスピードアップした。)
最初に飛び出してきたサファジンの死体が湖の中に落ちて少し後、複数のサファジンが水中から飛び出してきた。だが、予想していたクレイとルル、リリ三人の一斉射撃であっさりと撃退される。
クレイ 「リザードマンとサファジンが同時に出たら厄介だな…」
リザードマンもサファジンもかなりの強敵である。水辺を歩いていて、水中からサファジン、陸上からリザードマンに挟み撃ちで襲われたらさすがにちょっと危険である。
リリを見るクレイ。
リリ 「…んと、大丈夫にゃ。サファジンとリザードマンは同時には出現しないとガイドに書いてあるにゃ」
クレイ 「なんでだ?」
リリ 「仲が悪いからだそうだにゃ。だから接触しないように生息領域も離れているにゃ。サファジンとリザードマンの群れが出遭うと戦争になって、数が減るらしいにゃ」
クレイ 「へぇ、なるほどね…」
ほどなくして湖を半周し終え、クレイ達は次の階層への階段へと到達した。
クレイ 「今日はここまでにしようか。疲れたろ」
ルル 「まだ大丈夫にゃ」
リリ 「少し疲れたけどまだまだいけるにゃ」
クレイ 「いや、俺が疲れたから」
ルル 「…ここで野営するにゃ?」
クレイ 「いや、一旦宿に帰って休もう」
リリ 「今来た道を戻ると、明日になってしまうにゃよ?」
クレイ 「その必要はないさ」
すると、三人の足元に転移魔法陣が浮かぶ。そして気がつけば、三人はヴァレットの街の宿の部屋の中に居た。
ルル 「おお、宿にゃ、すごいにゃ」
リリ 「そうだったにゃ、主人さまにはこれがあったにゃ」
クレイ 「飯食って風呂入って寝ろ。渡してある金は足りてるか?」
リリ 「まだたくさんあるにゃ」
ルル 「ご主人さまはどうするにゃ?」
クレイ 「俺も家に帰って休むよ。明日朝また迎えに来る。明日はギルドに今日狩った獲物を売りに行こう」
そう言うとクレイも自分の家に転移して消えたのであった。
* * * *
翌日、冒険者ギルド。
まずは二人の猫娘の冒険者再登録である。二人は奴隷として売られた時に冒険者証を返上させられていたのだ。冒険者証は身分証明書でもあるわけだが、奴隷の身分になる以上、そんなものは邪魔になると勝手に抹消手続きをされてしまったのだ。(奴隷は主の所有物となるので、所有者による各種申請が有効となるのである。)
ただ、別に奴隷は冒険者になれないという訳ではない。奴隷の身分のまま冒険者に登録する事もできる。奴隷落ちした冒険者を使い、ダンジョンに潜らせて稼がせるという者も居る。
ただ、奴隷が冒険者に登録する場合は、誰の所有物であるかという情報もすべて記録され、奴隷達が問題を起こした場合、最終的にはその奴隷の所有者が責任を追う事になるのだが。
ただ、登録をヴァレットの街でやったのはちょっと失敗であった。ヴァレットの街は領主家の方針で奴隷商が居ない街であり、奴隷の存在はあまり歓迎されないのだ。
受付嬢はクレイを訝しげに見た。
受付嬢 「…もしかして、奴隷、ですか?」
クレイが素早く銃を構えてサファジンを狙うが、撃つのを躊躇する。ルルが近すぎるのだ。クレイの銃に装填されている弾は散弾だったのだ。中~長距離型の散弾なのでそれほど広がりはしないが、至近距離ではルルに当たる可能性があったのである。
クレイ 「ちっ!」
クレイは即座に銃を下ろしハンドガンを取り出して構えるが、そのときにはリリが放った弾丸が魔物に命中していた。サファジンは飛び散って水中に落ちていった。
クレイ 「リリ、ナイスフォロー」
リリ 「任せるにゃ!」
リリが援護してくれているうちに、クレイも自分の魔導銃の弾倉を通常弾へと切り替えた。
ちなみにリリとルルに渡した魔導銃には最初から通常弾がセットされている。
クレイ一人で多数の魔物を相手にするなら当然散弾のほうが効率が良い。特にオートモードで散弾を乱射すれば、あっという間に魔物の大群も片付けられる。だが、射手が増えてくると混戦になる可能性もある。同士討ちを心配したクレイは、新たに増やす“仲間”にわたす武器は通常弾のほうが良いだろうと考えたのだ。散弾でなくとも連射性能が上がっているので問題はないだろうと判断した。
機関銃モードを濫用すると弾を大量消費するようになるという問題もある。ただ、今のところ、三人で撃ち続けても弾が尽きる心配はなさそうである。弾丸のストックは大量に用意してあるのだ。
以前は弾丸は自分でチマチマ作るか、鍛冶職人に依頼して作ってもらったりしていただが、今はリルディオンの工場で量産させているのだ。
クレイがリルディオンで “勉強” している何年かの間、ずっと製造を続けさせているため、亜空間の中には大量の弾丸の在庫が準備されている。(とはいえ有限である事には変わりないので、やはり姉妹にはあまり大量に使う癖をつけさせたくはないクレイであったが。)
弾倉の内部はマジックバッグになっており、内部の亜空間はそのまま工場に併設された倉庫に繋がっている。弾丸の種類によって弾倉を切り替える必要があるが、倉庫から直接弾丸が転送されてくるので、弾切れの心配はほぼない。
オートモードで乱射すればあっというまに弾丸は減っていくが、倉庫の在庫はクレイが寝ている間も24時間稼働し続ける工場から直接補充され続けるのだ。(排莢も直接工場に転送されるようになっており、検査後リサイクルされるようにしたので弾の製造もさらにスピードアップした。)
最初に飛び出してきたサファジンの死体が湖の中に落ちて少し後、複数のサファジンが水中から飛び出してきた。だが、予想していたクレイとルル、リリ三人の一斉射撃であっさりと撃退される。
クレイ 「リザードマンとサファジンが同時に出たら厄介だな…」
リザードマンもサファジンもかなりの強敵である。水辺を歩いていて、水中からサファジン、陸上からリザードマンに挟み撃ちで襲われたらさすがにちょっと危険である。
リリを見るクレイ。
リリ 「…んと、大丈夫にゃ。サファジンとリザードマンは同時には出現しないとガイドに書いてあるにゃ」
クレイ 「なんでだ?」
リリ 「仲が悪いからだそうだにゃ。だから接触しないように生息領域も離れているにゃ。サファジンとリザードマンの群れが出遭うと戦争になって、数が減るらしいにゃ」
クレイ 「へぇ、なるほどね…」
ほどなくして湖を半周し終え、クレイ達は次の階層への階段へと到達した。
クレイ 「今日はここまでにしようか。疲れたろ」
ルル 「まだ大丈夫にゃ」
リリ 「少し疲れたけどまだまだいけるにゃ」
クレイ 「いや、俺が疲れたから」
ルル 「…ここで野営するにゃ?」
クレイ 「いや、一旦宿に帰って休もう」
リリ 「今来た道を戻ると、明日になってしまうにゃよ?」
クレイ 「その必要はないさ」
すると、三人の足元に転移魔法陣が浮かぶ。そして気がつけば、三人はヴァレットの街の宿の部屋の中に居た。
ルル 「おお、宿にゃ、すごいにゃ」
リリ 「そうだったにゃ、主人さまにはこれがあったにゃ」
クレイ 「飯食って風呂入って寝ろ。渡してある金は足りてるか?」
リリ 「まだたくさんあるにゃ」
ルル 「ご主人さまはどうするにゃ?」
クレイ 「俺も家に帰って休むよ。明日朝また迎えに来る。明日はギルドに今日狩った獲物を売りに行こう」
そう言うとクレイも自分の家に転移して消えたのであった。
* * * *
翌日、冒険者ギルド。
まずは二人の猫娘の冒険者再登録である。二人は奴隷として売られた時に冒険者証を返上させられていたのだ。冒険者証は身分証明書でもあるわけだが、奴隷の身分になる以上、そんなものは邪魔になると勝手に抹消手続きをされてしまったのだ。(奴隷は主の所有物となるので、所有者による各種申請が有効となるのである。)
ただ、別に奴隷は冒険者になれないという訳ではない。奴隷の身分のまま冒険者に登録する事もできる。奴隷落ちした冒険者を使い、ダンジョンに潜らせて稼がせるという者も居る。
ただ、奴隷が冒険者に登録する場合は、誰の所有物であるかという情報もすべて記録され、奴隷達が問題を起こした場合、最終的にはその奴隷の所有者が責任を追う事になるのだが。
ただ、登録をヴァレットの街でやったのはちょっと失敗であった。ヴァレットの街は領主家の方針で奴隷商が居ない街であり、奴隷の存在はあまり歓迎されないのだ。
受付嬢はクレイを訝しげに見た。
受付嬢 「…もしかして、奴隷、ですか?」
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