9 / 85
序章(プロローグ)
第9話 数名の騎士が訪ねて来た(がそれはともかく…)
しおりを挟む
■妖精猫
街を出て森の中の塒へ帰った俺は、ベッドに腰掛けくつろぐ。
人間の街に行くようになってよかったことの一つは、毛布やクッションなどの柔らかい寝具や布製品が手にはいった事だろう。猫人、というより猫の身体の俺は堅いベッドの上でも丸くなって寝られたが、やはり柔らかい布団の上のほうが心地よい。
金はあるので高級な寝具を大量に購入して塒にストックしておいた。
俺は掛け布団を丸めて背もたれにして、今日街の屋台で仕入れた料理をいくつか取り出して摘みながら、街で買ってきた本を読み始める。
読書用のリクライニングソファーなども買っても良いかもしれない。いや、自分で作ったほうが早いか。そのうちやってみる事にしよう。
ちなみに、この世界では本はそこそこ高い。印刷技術がないので、安く大量生産する事ができないからである。
(※この世界は魔法という便利なものがあるため、純粋に物理的な仕組みを使った道具や技術が発展しにくい傾向があるのだ。)
ただ、庶民にまったく手が出ないというほど高いわけでもない。
印刷機はないが、その代わりに魔法を使った印刷(複写)技術が存在するのだ。文字を複写する特殊な魔法・スキルを持っている人間が、文書や絵画を複写・製作するのである。
ただ、その魔法を使える者があまり多くないため、本は大量には生産できず、それなりに高価なものとなるのだ。
街に行くようになって俺は、街に本屋があるのを発見した。そして売られている本を試しに一冊買ってみたのだが……掲載されていた連載小説にハマったのである。
娯楽の少ない世界のようなので、かなり高価な本もそれなりに売れているというのも理解できる。(ちなみに作家は隣国の人間らしい。こんな世界なので新刊が地方まで伝わってくるのには時間が掛かるのだが。)
俺は前世の日本に居た時は、結構読書好きであった。(まぁ社会人になってからは忙しくて休憩時間にネットのラノベを読むばかりになってしまったが。)この世界に来て十余年、まったく本を読む機会はなかったが、やはり読書は良い。
多少行儀は悪いが、ムシャムシャと市場で買ったアップルパイを齧りながら本を読む。
食べると喉が乾くので、お茶を入れてある。水魔法で出した水を鍋に入れプチ火球を投入して一瞬で沸騰させる。いつもはそこに自分で森で採ってきた茶葉を入れるのだが、今日は街で仕入れてきた茶葉にしてみた。
しばらく待ってから、カップに注ぐ。自分で作った木製のマグカップである。そして、氷魔法でお茶を冷やす。あっというまにアイスティーのできあがりである。
魔法で何でもできてしまうのでとても便利である。なるほど、電化製品のような“魔法を動力としない道具や技術”が発達しないわけである。
アイスティーを飲み、アップルパイを齧りながら本を読んでいると、外から呼ぶ声がした。
窓から覗いてみると、屋敷の庭に、数名の騎士が居た。
ちなみに、家はすべて俺の手作りである。
俺はこの世界に転生した後、転生した森の奥深くの泉に一人で留まり十年を過ごした。その間、何をしていたかというと……
実は、家を作る方法を考案、試作していたのだ。
俺がこの十年、どのように生活してきたか、転生してきた時の事を少し語ろうか。
+ + + +
■カイト・転生前
まぁ、俺の日本での人生などどうでもいい。一言で言うなら、何も良い事のないロクでもない人生だったって感じだ。以上。
え? もう少しちゃんと説明?
ん~、名前は鷲巣界渡《ワシズ・カイト》だったな。日本で底辺サラリーマンをしていて突然死した。
死因? 過労死かな。
ブラック企業でパワハラ・モラハラ上司に恫喝されながら這いずり回りストレスで胃に穴が穿く、そんな生活で。
ある日、寝ている間に心臓発作を起こしたらしい。(なので死んだ瞬間の記憶はない。)
社会人になる前? それもロクな人生ではなかったな。
ネグレクト気味の毒親の元に生まれ、小中学校ではイジメに遭い。高校では体育会系の脳筋教師・先輩に苦しめられ、大学へは進学させてもらえず、ブラック企業に就職して忙殺され人生を終えた。
だから言ったろ? 何も良い事のない、ロクでもない人生だったって。
だから、自分が死んだと知った時は、やっと、あのくだらない人生から離脱できたと歓喜した。
そして、死んだ事の説明と転生についての簡単な事前説明、進路選択の後、新しい世界が始まった。
くだらない人生はもういい。転生した今、大事なのは、これから始まる新しい世界、新しい冒険だ。
■転生一日目
異世界に転生した俺は早速呟いてみる。
「ステータス」
すると、半透明の情報板が出てきた。
そこには
名前:カイト
種族:Cait Sith(カイト・シス)
年齢:15歳
と書かれていた。
ただ、条件に合っていたから選んだだけで、俺が選んだCait Sithというのがどんな生物なのか、この時点では良く分かっていなかったのだが。
条件は……
転生するならやはり、最強のチートが欲しいのは当然だろう?
人の顔色を見ながら生きるくだらない人生からやっと開放されるのだ。今度こそは自由に生きてやると誓ったのだ。そのためには、何者にも負けない力が必要だ。
転生先はもちろん、魔法があり、竜や魔物、妖精などが居るファンタジックな世界を選んだ。そして、あらゆる魔法が制限なく使える、魔力が豊富な種族というのを条件として希望したのだ。
ああ、それともう一つ、条件があった。それは、人間ではない種族という事。もうくだらない人間関係やらに翻弄されながら生きるのが嫌だったのだ。
他者と関わらず、孤高に生きられる種族(生物)が良かった。
そして、条件にあった種族を提示してもらったのだが……
並んでいる名前を見ても、何一つ知っているモノがなかった。
ただ、その中に自分の名前に似たものがあった。
Cait Sith(カイト・シス)
自分の日本での名前(鷲巣界渡《ワシズ・カイト》)と似ていたので目についた。(※実はこれがカイトシスではなくケット・シーと読む事を知ったのは転生後十年以上経ってからになるのだが。)
詳しく訊いてみたら、このカイトシスという生物は俺の出した条件にピッタリあっていたので、それがどんな生物かも聞かずに即決した。
後で考えると、蜘蛛とか蛇とか、あるいは俺の嫌いな昆虫とかの可能性もあったのだから、確認すべきだったと思うが。
その時は何でもいい、人間よりはマシ。人間に比べたら、ウジ虫のほうがまだまともな生物な気がすると思っていたのだ。
俺はブラック企業でパワハラ上司にすり潰されるような生活をしていたため、その時はそれくらい、人間というものに絶望していたのだ。
さて……どんな生物になったのか?
あらためて、俺は両の手を見てみると……
……肉球があった。
街を出て森の中の塒へ帰った俺は、ベッドに腰掛けくつろぐ。
人間の街に行くようになってよかったことの一つは、毛布やクッションなどの柔らかい寝具や布製品が手にはいった事だろう。猫人、というより猫の身体の俺は堅いベッドの上でも丸くなって寝られたが、やはり柔らかい布団の上のほうが心地よい。
金はあるので高級な寝具を大量に購入して塒にストックしておいた。
俺は掛け布団を丸めて背もたれにして、今日街の屋台で仕入れた料理をいくつか取り出して摘みながら、街で買ってきた本を読み始める。
読書用のリクライニングソファーなども買っても良いかもしれない。いや、自分で作ったほうが早いか。そのうちやってみる事にしよう。
ちなみに、この世界では本はそこそこ高い。印刷技術がないので、安く大量生産する事ができないからである。
(※この世界は魔法という便利なものがあるため、純粋に物理的な仕組みを使った道具や技術が発展しにくい傾向があるのだ。)
ただ、庶民にまったく手が出ないというほど高いわけでもない。
印刷機はないが、その代わりに魔法を使った印刷(複写)技術が存在するのだ。文字を複写する特殊な魔法・スキルを持っている人間が、文書や絵画を複写・製作するのである。
ただ、その魔法を使える者があまり多くないため、本は大量には生産できず、それなりに高価なものとなるのだ。
街に行くようになって俺は、街に本屋があるのを発見した。そして売られている本を試しに一冊買ってみたのだが……掲載されていた連載小説にハマったのである。
娯楽の少ない世界のようなので、かなり高価な本もそれなりに売れているというのも理解できる。(ちなみに作家は隣国の人間らしい。こんな世界なので新刊が地方まで伝わってくるのには時間が掛かるのだが。)
俺は前世の日本に居た時は、結構読書好きであった。(まぁ社会人になってからは忙しくて休憩時間にネットのラノベを読むばかりになってしまったが。)この世界に来て十余年、まったく本を読む機会はなかったが、やはり読書は良い。
多少行儀は悪いが、ムシャムシャと市場で買ったアップルパイを齧りながら本を読む。
食べると喉が乾くので、お茶を入れてある。水魔法で出した水を鍋に入れプチ火球を投入して一瞬で沸騰させる。いつもはそこに自分で森で採ってきた茶葉を入れるのだが、今日は街で仕入れてきた茶葉にしてみた。
しばらく待ってから、カップに注ぐ。自分で作った木製のマグカップである。そして、氷魔法でお茶を冷やす。あっというまにアイスティーのできあがりである。
魔法で何でもできてしまうのでとても便利である。なるほど、電化製品のような“魔法を動力としない道具や技術”が発達しないわけである。
アイスティーを飲み、アップルパイを齧りながら本を読んでいると、外から呼ぶ声がした。
窓から覗いてみると、屋敷の庭に、数名の騎士が居た。
ちなみに、家はすべて俺の手作りである。
俺はこの世界に転生した後、転生した森の奥深くの泉に一人で留まり十年を過ごした。その間、何をしていたかというと……
実は、家を作る方法を考案、試作していたのだ。
俺がこの十年、どのように生活してきたか、転生してきた時の事を少し語ろうか。
+ + + +
■カイト・転生前
まぁ、俺の日本での人生などどうでもいい。一言で言うなら、何も良い事のないロクでもない人生だったって感じだ。以上。
え? もう少しちゃんと説明?
ん~、名前は鷲巣界渡《ワシズ・カイト》だったな。日本で底辺サラリーマンをしていて突然死した。
死因? 過労死かな。
ブラック企業でパワハラ・モラハラ上司に恫喝されながら這いずり回りストレスで胃に穴が穿く、そんな生活で。
ある日、寝ている間に心臓発作を起こしたらしい。(なので死んだ瞬間の記憶はない。)
社会人になる前? それもロクな人生ではなかったな。
ネグレクト気味の毒親の元に生まれ、小中学校ではイジメに遭い。高校では体育会系の脳筋教師・先輩に苦しめられ、大学へは進学させてもらえず、ブラック企業に就職して忙殺され人生を終えた。
だから言ったろ? 何も良い事のない、ロクでもない人生だったって。
だから、自分が死んだと知った時は、やっと、あのくだらない人生から離脱できたと歓喜した。
そして、死んだ事の説明と転生についての簡単な事前説明、進路選択の後、新しい世界が始まった。
くだらない人生はもういい。転生した今、大事なのは、これから始まる新しい世界、新しい冒険だ。
■転生一日目
異世界に転生した俺は早速呟いてみる。
「ステータス」
すると、半透明の情報板が出てきた。
そこには
名前:カイト
種族:Cait Sith(カイト・シス)
年齢:15歳
と書かれていた。
ただ、条件に合っていたから選んだだけで、俺が選んだCait Sithというのがどんな生物なのか、この時点では良く分かっていなかったのだが。
条件は……
転生するならやはり、最強のチートが欲しいのは当然だろう?
人の顔色を見ながら生きるくだらない人生からやっと開放されるのだ。今度こそは自由に生きてやると誓ったのだ。そのためには、何者にも負けない力が必要だ。
転生先はもちろん、魔法があり、竜や魔物、妖精などが居るファンタジックな世界を選んだ。そして、あらゆる魔法が制限なく使える、魔力が豊富な種族というのを条件として希望したのだ。
ああ、それともう一つ、条件があった。それは、人間ではない種族という事。もうくだらない人間関係やらに翻弄されながら生きるのが嫌だったのだ。
他者と関わらず、孤高に生きられる種族(生物)が良かった。
そして、条件にあった種族を提示してもらったのだが……
並んでいる名前を見ても、何一つ知っているモノがなかった。
ただ、その中に自分の名前に似たものがあった。
Cait Sith(カイト・シス)
自分の日本での名前(鷲巣界渡《ワシズ・カイト》)と似ていたので目についた。(※実はこれがカイトシスではなくケット・シーと読む事を知ったのは転生後十年以上経ってからになるのだが。)
詳しく訊いてみたら、このカイトシスという生物は俺の出した条件にピッタリあっていたので、それがどんな生物かも聞かずに即決した。
後で考えると、蜘蛛とか蛇とか、あるいは俺の嫌いな昆虫とかの可能性もあったのだから、確認すべきだったと思うが。
その時は何でもいい、人間よりはマシ。人間に比べたら、ウジ虫のほうがまだまともな生物な気がすると思っていたのだ。
俺はブラック企業でパワハラ上司にすり潰されるような生活をしていたため、その時はそれくらい、人間というものに絶望していたのだ。
さて……どんな生物になったのか?
あらためて、俺は両の手を見てみると……
……肉球があった。
431
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる