傷ついた心は元にもどりますか?

ミュリウム

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4章

さぁ、準備をはじめよう

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はぁ…
なんだか憂鬱だ。
なんで復讐相手と一緒に海に遊びに行かないといけないんだろう?

そんな事を考えながら、私は買い物へ行く準備をする。
今日は、海に行くために水着とお泊りセット。その他もろもろ買いに行かないといけない。
本当は行かなくていいんだろうけど、一回行くって言ってしまったからにはそれを曲げるのは何となく自分で許せないから。

私は、クローゼットを開けて服を手にとる。
私が手にとったのは、ジーンズと上は白にロゴのデザインが入ったTシャツ。
それに着替えると、いつもやるように黒のカラーコンタクトをして、黒髪ロングのウィッグを被る。
誰かと会っても大丈夫なように、瀬戸 未来せと みくの格好をして家を出た。




家から電車で一駅行ったところに、大きなショッピングモールがある。
私は今、その店の中の水着売り場にいた。

「うーん。どうしようかな。」

いくつかの水着を手に取り、鏡を見ながら考える。
こういうところはちゃんと女の子なんだよ?
結果、私はワンピース型の水色の水着に決めた。

さて、そろそろ家に帰るか。
久々に闇花やみばなにならないとだしね。
夏休み、青龍は倉庫にだいたい集まってるはずだから、闇花やみばなになって青龍の下っぱとでも喧嘩して、そいつにこの街に闇花やみばなが出たことでも知らせてもらおう。
噂になった方が、何も知らないより楽しいしね♪

そんな事を考えながら私は帰りの道を歩く。
家を出てから結構な時間が経ったのか、空はもうだんだんと日が落ちて暗くなりかけていた。
なんとなく表の通りを避け、裏道を歩く。
闇花やみばなは闇を好む。
私自身も復讐の為に生きてる。
闇の中生きてるから、明るい場所は苦手だ。

暗い人通りのない裏道を歩き、路地裏へ入ると声が聞こえてきた。

「やめてください!離してっ!」

「大丈夫だって。悪いようにはしないからさ?俺らと遊ぼうや。」

「いやっ!」

はぁ…仕方がないか。
私は、ウィッグをとりロングの銀髪のウィッグを鞄から出して被る。
カラーコンタクトははずして赤のカラーコンタクトをいれる、
あとは、黒の蝶の形をかたどったピアスをつけ、黒のフード付きのパーカーを羽織る。
そして、フードを深くかぶれば闇花の完成だ。
アメリカでは、夜の街でこの格好で喧嘩をよくしてたから、着替えるのは早くなったなぁ。

「おい。おまえら女に寄ってたかって何してんだよ。」

私は、1人の女子高生にたかっている3人のガラの悪い不良を睨みつける。
女の子は壁に追い詰められて震えていた。

「あぁん?おまえ誰だよ。女がしゃしゃってんじゃねーよ。おまえも遊んでほしいのか?あいてしてやろうか。」

その中の1人がこちらに歩いてくる。

「へぇ?おまえらごときが相手になるとでも?群れないと何も出来ない弱虫がか?」

「お前。ふざけた口きいてんじゃねーぞ!痛い目みせてやんよ!」

あーあっ、短気なことで。
そんな事だとすぐにやられちゃうよ?

「うおおおおお!」

叫ばないと力でないの?てかうるさいし。
3人の男がこちらに殴りかかってくる。
でも遅い!

ガッ

1番先頭の男に足を引っ掛ける。

「うぉっ?!」

そいつはバランスを崩して倒れこむ。

ゴッ

「うっ!」

次の奴には鳩尾に拳を入れてやった。
だって、がら空きだったんだもん。でも、強くやりすぎちゃったかな?なんか意識を痛みで無くしちゃってるよ。

すると、3人目の男は怖気づいたのか攻撃してこない。
なんだ。賢い奴もいるじゃん。懸命な判断だと思うよ?

「お前、何者なんだよ。攻撃が早すぎて見えねぇし、俺らとは力が圧倒的に違うのは俺でもわかる。」

いや、強がってるけど足震えちゃってるよ?
うーん、そうだなぁ。ちょうどいい。

「私?私は闇花やみばなだよ?復讐の為に闇に生きる者。って言っても知らないか。」

闇花やみばなだと?アメリカから日本に来たって噂は知ってたけど本当だったのか…。」

「へぇ。そんな噂まわってるんだぁ♪てか、いい加減話すの飽きたんだけど。あんたもやられたいの?それが嫌ならこいつら連れてサッサといきな。」

男の顔が更に真っ青になる。
それから、ほかの2人を連れて去っていった。
弱いなぁ。
女の子も、私らが喧嘩してる間に逃げてくれたみたいだしよかった。
というか、もう噂まわってるんだな。アメリカから引っ越してきて最初の方しか闇花やみばなとして街で喧嘩なんてしてなかったのに。
ちょうどいい。明日から青龍と一日中一緒だ。
復讐の準備を進めようじゃないか。

「ククッ。楽しみだなぁ?青龍。せいぜい足掻いてくれよ?ここまできたんだ。せいぜい楽しもうぜ。」

そんな私のつぶやきは、誰にも聞かれる事はなく暗い闇の中に消えていった。
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