傷ついた心は元にもどりますか?

ミュリウム

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4章

到着!

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視界がだんだん暗くなったと思ったら、パッと一気に視界が明るくなった。

「んっ…」

「あっ!起きたみたいだよー!」

なんだかりょうが近くで騒いでいる。
うるさいなぁ。頭に響く。

「やっとか。よく眠れたか?」

いつきが、こちらを覗き込んでくる。
後ろにいる優香ゆうかからの視線がいたいんですけど…

「ねぇねぇ~、そろそろ海行こうよぉ。みんなで遊ぼぉ?」

優香ゆうかが、いつきに腕を絡めながらいう。
自慢げにこっちを見てくるけど、別に羨ましくなんかおもわない。
気持ち悪い。

「そうだな。とりあえず、車から荷物下すか。」

みんなで、手分けして大量の荷物を運び出す。
たった数日泊まるだけでこんなにいる?

…あぁ、なるほど。
いかにもこの人達が考えそうなこと。
バーベキューのセットや、大量の花火が入っていた。

「こんなのまで用意してるんだねぇ!僕、こんなにいっぱいの花火は初めて見たかも!」

確かに。
中にはダンボール2箱分入ってた。私だって、お店では見るかもだけど、個人では初めてみたよ。

「俺らが泊まる別荘ってどこなんだ?」

らいが、瞳を輝かせながら和也かずやに詰め寄る。
そんなに楽しみだったのか。

「あれですよ。」

そう言って和也かずやが指差した方をみる。
そこには、お屋敷というのがふさわしい。そんな大きな建物が海岸のすぐ側に立っていた。

「まじかよ…」

らいは、自分で聞いておきながら驚いて口を閉じるのを忘れていた。
ベンツを見たときから予想はしてたが、まさかこれほどとは。
私のお母さんの別荘でさえ、一軒家くらいなのにさぁ。規模が違うよね。

「おー!後で探検しようよ!探検!」

そう言いながら、りょうはもうすでにいつき和也かずやの手を引っ張って中に入って行ってしまった。
行動はやいなぁ。

「待ってよぉ。置いていかないでぇ。」

優香ゆうかは置いて行かれたことに拗ねてるのか、頬を膨らませながら追いかけていった。
残されたのは私たち3人だけだ。

和也かずや達行っちゃったよ?僕たちもいこっか。」

「だな。」

「行こっか。」

そして、みんなの後を追ってお屋敷に入った。



「広っ…」
一歩踏み入れて驚いた。
ちゃんと大きなロビーがあって、一階と二階に行ける大きな階段がある。

「やっときたー!奥の部屋好きなとこ使っていいんだって!1人1部屋使っていいみたい!ベッドもすごくフカフカなんだよー。」

二階の階段からりょうが降りてくる。
みんなは先に部屋を決めて、各自の部屋に行ったらしい。
今日は、夕飯まで自由時間らしい。
私にとっては好都合だ。
いい機会だ。こいつらの情報を洗いざらい出してやる。

そうして私達も二階に上がり、各自の部屋を決めて入って行った。

早速ハッキングでもしてやろうと思ったが、今の時間は17時だ。18時にはみんなでバーベキューするらしい。幹部いわく2日間連続でバーベキューなんだとか。
どうせみんな肉とかしか持ってきてないんだろうなぁ。昔私が姫だった頃に日帰りで遊びに行った時がそうだったし。
仕方ない。さっき通ってきた道のそんな遠くないところにスーパーがあったはず。
とりあえず、野菜とか他のいるものを調達いきますか。

財布だけ入れた鞄を手に部屋を出る。
そのままお屋敷をでようとしたところに、ふと目の前にいる人影に気づく。
らいだ。
女嫌いだし近寄らない方がいいよね?
そう思って横を通り抜けた…

「おい。」

「え?」

不意に後ろから声がした。
振り向くと、らいがこちらを見ている。
なんだろ?別に悪い事してないよね?

「1人でどこ行くんだよ。」

「バーベキューの野菜とか買いにスーパー行くの。ここから少し行ったところの大通りにあったでしょ?15分くらいでつきそうだし、ちょっと行ってくる。」

「………俺も行く。」

「え?」

今何て言った?俺も行く?女嫌いのらいが?

「なにポカンとした顔してんだよ。俺も行くって言ってんだよ。ほら、早く行かなきゃ時間なくなるぞ。」

そう言って、サッサと前を歩きだすらい

「ちょっ!待ってよ!」

私は急いで後を追う。
らいと2人で買い物なんて瑠衣るいが姫の時以来だ。
それを嬉しいと思ってしまう私がどこかにいた。
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