Starbow(スターボウ)の彼方へ      

morituna

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Starbow(スターボウ)の彼方へ 第3話 プロキシマケンタウリb

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 家に帰ると、隣の家の星虹(せな、小4 10歳)

が、タイミング良く来た。
 そこで、俺は、『にいちゃんは がっこうの せんせいから ちきゅう に にた とおいほしへ たべもの を ろけっとで はこぶ おしごとを たのまれたのだ。
 ひきうけると 9ねん のあいだ せな ちゃんに あえなくなるが がまんできるか 』と説明した。   
 星虹(せな)  は、泣きだして、自宅に戻って行ったが、直ぐ、お母さんを連れて戻ってきた。

 そこで、俺は、星虹(せな) ちゃんの お母さんに説明した。
 ゼミの教授がら、『約4.2光年離れたプロキシマケンタウリbへ向かう 亜光速恒星間有人補給船の予備要員にならんか』と、言われた。当初の予備要員は、交通事故で入院したそうだ。
 予備要員に志願した場合、良い点は、帰ってきたとき、娘さんは、約19歳(8.4年+10歳)になっているが、俺は、ほぼ、今と変わらない(19歳+4.3日)。
 悪い点は、約9年の間、娘さんは、俺と会えなくなる。
 低い確率だが事故が起きると、地球に戻ってこれなくなる。また、約9年の間に、娘さんが心変わりする可能性もある。 

 俺が帰ってくるまで、毎年、7月7日の星虹(せな)ちゃんの誕生日の日に、俺が、星虹(せな)ちゃんへ、プレゼントと、伝言を、届けるという約束をすることで、お母さんが娘を説得したそうだ。
 俺は、亜光速恒星間有人補給船の予備要員になることにした。
 ゼミの教授は、大満足して喜んだ。
 次の日から、出発の日の直前まで、カルメネス大学のカルメネスプロジェクトの施設で、座学と、亜光速恒星間有人補給船のフライトシュミュレータを使った訓練が始まった。
 また、出発の日の直前まで、いつもの様に、星虹(せな;小4 10歳)の家庭教師になって、宿題の手伝いなどをやった。

 フライトシュミュレータを使った訓練のメモ
◆ Starbow(スターボウ)

 とは、亜光速で宇宙船が宇宙を航行するときに、ひとつは、光行差のため星の見かけの位置が宇宙船の進行方向前方へ移動集中し、またひとつにはドップラー偏移のため星のスペクトルがずれて星の“色”が変化し、それらの効果が合わさった結果、宇宙船の前方の観測窓からは進行方向を中心としたリング状の星の虹が見えるという現象である。
 Starbow(スターボウ)は、日本語では、星虹(せいこう) であるが、てぃな、せな とも読む。

◆ 浦島効果「ウラシマ効果」
 光速度に近い速度で運動している系の時間の進み方は、静止している観測者に比べて遅くなる現象。たとえば光速度の99パーセントで進む宇宙船内の時計は静止系の約1/7の速さで進むため、宇宙旅行から帰ってくると地球上では約7倍の時間が流れている。
 アインシュタインの特殊相対性理論によれば、ローレンツ因子をガンマγとすると時間の進み方はガンマγ倍を掛けた分だけ遅くなる。
 恒星間旅行者のための腕時計(Interstellar WatchFace)

を使えば、宇宙船内の時計の流れと、地球上の時計の流れが体感できます。
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