モンキー アドバタイジング エージェンシー 

morituna

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モンキー アドバタイジング エージェンシー  第1話 

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 モンキー アドバタイジング エージェンシーに、下記の民話 <童女の森> の パブリック・リレーションズ (Public Relations)の作成依頼が、某所から来た。
 大人の事情で、明らかにできないが、某所とは、童女の森の石碑がある自治体や、石碑の保存団体である。

 民話 <童女の森>
 これは、前近代社会の悲劇、崇高な自己犠牲がなされた、室町時代のお話です。
 今をさかのぼる 528年前の明応 3 年(1494)のことです。
 このあたり一帯は、雨期になると、毎年のように堤防が決壊し、田畑が水没して、甚大な被害を出していました。


 村人達がどうしたら、この水害を避けられるのかと、
 氏神の境内で対策案を相談していましたが、良い案は見つかりませんでした。
 途方に暮れていると、京から来た一人の陰陽師(おんみょうじ)

が通りかかりました。
 陰陽師(おんみょうじ)とは、古代日本において、陰陽五行思想に基づいた陰陽道によって占筮(せんぜい)及び地相などを職掌(しきしょう)とする技官である。
 村人達が陰陽師に助けを乞うと、陰陽師は、「水神様の怒りを静めるためには、15 才になる娘を生けにえとして水神様に捧げなさい。」と告げました。
 そこで15 才になる娘を持つ村人達が、くじを引いたところ、
 庄屋の矢野家に当たりました。
 同年、6月29日、娘

は、白木の箱

に入れられ、鐘を持たせて、頻繁に堤防が決壊する場所に生き埋めにされました。地上では、土中の箱内で娘が鳴らす鐘の音が 1週間つづきました。
 それから水害がなくなり、村は平和になりました。
 生き埋めにされた近くに雑木林があったため、そこが「童女の森」

と呼ばれるようになりました。
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