モンキー アドバタイジング エージェンシー 

morituna

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モンキー アドバタイジング エージェンシー  第3話

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 「童女の森」のパブリック・リレーションズを作成する媒体として、下記の1から5の案が浮かんだ。
 案1: 得意の猿回し芸で表現する
 案2: アニメで作成する
 案3: セカンドライフのアバターで作成する 
 案4: 浪曲(ろうきょく)で作成する 
 案5: 撮影機材で撮影した動画とする 
 案6: 演劇で表現する 
 
 検討の結果、案6の演劇+DVD 作成 が良いと思われた。
 しかし、生き埋めになる童女役の娘が、MAEの演劇部門にいない事が判明した。
 演劇の上演前の流れは、演目決定後、オーディションまたはオファーで演者決定。
 顔合わせ(演出家、演者などスタッフ一同)、読み稽古(セリフ)、立ち稽古(演技)、通し稽古、集中稽古等の稽古を経て、小屋入り(公演する劇場へ)。
 仕込み(劇場の準備)、場当たり(衣装、メイク、音響・照明)、ゲネプロ(舞台セットでの予行)などの行程をへて本番の公演となる。これらの準備期間は通常1 - 2か月である。

 そこで、時間が無いので、室町時代から現代へ来てしまった15歳の娘

に、生き埋めになる童女役を、口パクでやらせ、声優にセリフを言わせて 演劇+DVD を完成させた。
 口パクの理由は、娘は、後期中世日本語を話すため、セリフに支障がでるのを防ぐためである。
 演劇の演出効果を図るため、村人の集団活動(田植え、収穫、村祭り)や、娘の日々の日課(遊びや手伝い)を、時代考証を考慮して付け加えた。
 なお、演劇の最後は、民話の筋書きどおりに、土中の箱内で娘が鳴らす鐘の音が 1週間つづく様にした。

 完成した 民話 <童女の森> 演劇のDVD を依頼主(童女の森の石碑がある自治体、石碑の保存団体)の担当者に見せたところ、時代考証、衣装、風景、セリフの全てが、すばらしい出来映えであると、言われた。
 特に、生き埋めになる童女役の娘が、本当に生き埋め

になって死んでいった娘の様に見えて泣けましたと言われた。
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