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マリアベルが応接室のドアをノックすると、彼女を待ち侘びていたモディアーノ公爵が飛び出して来る。
そして、マリアベルを一瞥すると、彼女が怪訝な表情を浮かべていることを気にもせず、中にいる客人へと恭しく話し掛けた。
「殿下、大変お待たせいたしました。娘が参りました」
マリアベルが応接室に入ると途轍もなくキラキラとした男性がソファに座っていた。サラサラとした色素の薄い金髪にグレーの瞳。スッと鼻筋が通った端正な顔立ち。背筋も綺麗に伸びていて、均整の取れた体つき。そして、優雅な佇まい。
彼には圧倒的な存在感があった。
「公爵、彼女は?」
「娘のマリアベルです。ジュリエットのスペアにございます」
モディアーノ公爵は、マリアベルのことを姉であるジュリエットのスペアだと紹介した。
(私が殿下の婚約者候補であるお姉様のスペアですって!?それは無理がある話だわ、お父様)
「スペアだと?ジュリエット嬢はどうした」
(そうでしょう!普通はそう思いますよね?)
「屋敷を隈なく探しましたが、見当たりませんでした。この際、スペアではダメでしょうか?」
モディアーノ公爵は、レオナルドを相手にとんでもない提案を続ける。
(これ、一歩間違ったら、不敬なのでは?)
マリアベルは、背筋が凍る。
「構わぬが」
(え!?は?何ですってー!!)
「ありがとうございます。殿下」
(いやいやいや、ちょっと待って!)
「失礼ですが、あなたは?」
マリアベルは敢えて、目の前の男性が誰なのか分かっていないフリをして、名前を聞いた。
「俺は第一王子のレオナルドだ。そなたは俺と一緒に、今から王家主催の夜会に行くぞ。断ることは許さない」
(断ることは許さないですって!?)
マリアベルは、想定外の展開に言葉も出なかった。
そして、マリアベルを一瞥すると、彼女が怪訝な表情を浮かべていることを気にもせず、中にいる客人へと恭しく話し掛けた。
「殿下、大変お待たせいたしました。娘が参りました」
マリアベルが応接室に入ると途轍もなくキラキラとした男性がソファに座っていた。サラサラとした色素の薄い金髪にグレーの瞳。スッと鼻筋が通った端正な顔立ち。背筋も綺麗に伸びていて、均整の取れた体つき。そして、優雅な佇まい。
彼には圧倒的な存在感があった。
「公爵、彼女は?」
「娘のマリアベルです。ジュリエットのスペアにございます」
モディアーノ公爵は、マリアベルのことを姉であるジュリエットのスペアだと紹介した。
(私が殿下の婚約者候補であるお姉様のスペアですって!?それは無理がある話だわ、お父様)
「スペアだと?ジュリエット嬢はどうした」
(そうでしょう!普通はそう思いますよね?)
「屋敷を隈なく探しましたが、見当たりませんでした。この際、スペアではダメでしょうか?」
モディアーノ公爵は、レオナルドを相手にとんでもない提案を続ける。
(これ、一歩間違ったら、不敬なのでは?)
マリアベルは、背筋が凍る。
「構わぬが」
(え!?は?何ですってー!!)
「ありがとうございます。殿下」
(いやいやいや、ちょっと待って!)
「失礼ですが、あなたは?」
マリアベルは敢えて、目の前の男性が誰なのか分かっていないフリをして、名前を聞いた。
「俺は第一王子のレオナルドだ。そなたは俺と一緒に、今から王家主催の夜会に行くぞ。断ることは許さない」
(断ることは許さないですって!?)
マリアベルは、想定外の展開に言葉も出なかった。
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