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本編
6 大聖女は死神皇帝の前で躓きます 上
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セレスは先代の大聖女マルグリッタが亡くなった八年前、大聖女の職に就いた。選ばれた理由は彼女が桁外れの神聖力を持っていたから。
ただ、彼女が選定を受けた際に一つ問題となる点があった。セレスは先代が得意としていたお告げを聞くと言う能力、いわゆる未来視が出来なかったのである。このことが審議の対象となり、新たな大聖女が現れるまで、大聖女の席は空席にした方がいいと慎重な構えを見せた枢機卿たちに向かって、『大聖女という看板が大切なのだ。お告げなど適当で構わん!』と、当時就任したばかりの教皇ブロストが言い放った。
彼の一押しが、セレスを大聖女にしたのである。
(教皇さまは大聖女が本物かどうかなんてどうでも良さそうだったのよね。当時、私は十一歳の子供だったけど、あの人を信じてはいけないと思ったわ。だけど結果として、教団内では彼が私の後ろ盾と思われていて・・・)
教団内で大聖女は教皇と並ぶ高い地位を与えられている。しかし、それは表向きだけで、セレスが他の職員よりも優遇されるということはない。当然のように食事当番、洗濯当番を振り当てられ、毎日の清掃活動もしている。他の者と大聖女が違うことと言えば、衣装が派手なことくらいで・・・。
(あのローブは豪奢過ぎて悪目立ちするし、重くて肩が凝るから、あまり好きじゃないわ。なのに、見た目だけで私が教団からお金を沢山貰っていると勘違いされていたら、本当に嫌っ!!)
実際、大聖女と面会するには多額の寄付が必要だ。それでも人々は彼女の強い神聖力を頼りにし、お金を集めて大聖堂へ足を運ぶ。
だからこそ、大聖女さまが月に銀貨一枚の報酬しか与えられていないという事実は、ここへ訪れる者たちからすれば、想像も出来ない話で・・・。それを聞いたロドニー翁が教団に対して、怒りを露わにするのは当たり前のことだった。
「銀貨一枚・・・。もしかして私、疑問を持つのが遅過ぎた?こんな閉鎖的なところで、長年生活しているから、世間とズレて・・・」
ブツブツと呟きながら、セレスは箒を左右に動かす。今は祈禱室のお掃除をしているところだ。周りには誰もいないので多少、不満を口にしても問題ない場所である。
(午後にフレドと会う約束をしているから、後でプディングでも作ろう。あ、そうだ!!ビーリング商会から頂いた蜂蜜を使っちゃおうかな?味がまろやかになって美味しいのよね。フレドが沢山食べるかもしれないから、多めに作って持っていこう)
――――ぼやきはいつの間にか鼻歌に代わっていた。
――――――
フレドがノキニアの森に降り立つと、長老ウサギのモリ―が待ち構えていた。
「皇帝陛下。一つお耳に入れておきたいことがあります」
「何があった?」
「ノキニアの森へ許可なく踏み込んだ者が五名ほどおりました。全員男性です。一応、ご報告をと思いまして」
「身柄は?」
「捕らえております。引き取られますか?私の方で処理して宜しければ・・・」
「いや、こちらで引き取ろう。ベリル教団に連絡は?」
「いたしておりません。当代の教皇を私たちは認めておりませんから」
「――――そうか。分かった」
フレドはノキニアの森とベリル教団の確執について詳しく聞くかどうかを躊躇った。仮に聞いた上で第三者の介入が必要だとしても、今の皇家と教団はあまり関係が良くない。ということで、ここは聞き流しておくことにした。
「では、お帰りの際にお声がけ下さい。引き渡しの準備をしておきます」
「ああ、よろしく頼む」
セレスとの時間を楽しもうと思って足を運んだフレドだったが、賊が入り込んだと聞き、頭の中が一気に仕事モードへ切り替わってしまった。
「禁足地に入り込むとは一体、何が目的なのか?」
イーリスの泉のほとりに腰を下ろしたフレドは美しく七色に輝く水面を見つめながら、しばし考え込む。ここは一般的にはただの森で、金銀財宝が眠っているという話もない。それに皇家のフレドリックがここに入り浸っていることを知っているのは、たまたまお使いの途中で森へ迷い込んだ田舎貴族の屋敷で働くセレスだけ。
仮に皇帝を狙っていたというなら、五人という数字はあまりにも少ない気がした。
「俺を狙っていたわけではないというなら、セレス・・・、まさか、セレスを狙っていたのか!?」
フレドはブツブツと呟きながら仮説を立てていく。五人の男が美しい娘を狙っていたという可能性は十分に考えられる。だとしたら・・・。
「俺のセレスに手を出したらどうなるのか、しっかり分からせてやらないといけないな」
フレドはニヒルな笑いを浮かべた。と、そこへ・・・。
「フレド―!!ごめん、遅くなっちゃった!!」
いつものバスケットを抱えて走って来るセレス。ところが・・・。
「うわっ!!」
セレスはフレドの前で盛大に躓く。彼は飛び込んで来た彼女を咄嗟に両腕で受け止めた。彼女の腕から飛んだバスケットは魔法を使って草の上へ優しく下ろす。
アクシデントだとはいえ、勢いでフレドに思いっ切り抱きついてしまったセレス。先ず、この状況を把握しようとする。
(うわーっ!!ヤダ!!躓いてコケたの、私?あああ、恥ずかし過ぎる!!――――どうしよう。フレドの腕が私の背中をがっちり押さえていて、動けないー!!!)
セレスは強く抱きしめられていることにすっかり動揺して、フレドの腕の中で顔を真っ赤に染めていた。フレドも同世代の女の子を抱き締めたことなどないので、突然の出来事に心臓がバクバクと音を立てている。
二人で抱き合っていると、水面の上を風が走り、その先にある木立の葉がサワサワと心地よく揺れる音が聞こえて来た。
(え、ええっと、いつまでこうしているつもりなのかしら・・・?)
すっかりタイミングを失った二人は、互いにどうしたらいいのかが分からない。
(これはこれでかなりのご褒美だけど・・・、あっ!?プリン!!!)
抱えていたバスケットのことを急に思い出したセレスは、フレドの背中に回している手で、彼の背中をトントンと軽く叩いた。セレスから伝わって来る温かさに幸福を感じていたフレドは我に返る。
彼が腕を緩めると、セレスは身を起こした。
「フレド、受け止めてくれてありがとう!」
「ああ、痛いところはないか?」
「うん、大丈夫よ。ええっと、私、バスケットを・・・」
セレスはキョロキョロと辺りを見回し、フレドの上から降りようと身動ぎをする。しかし、簡単には降ろしたくないと思ったフレドは、左腕で彼女を抱きかかえたまま、右手を彼女の前に出し、人差し指を立てた。
「ん、何?」
小首を傾げるセレスの前で、彼は指を左から右へスーッと動かす。すると、フレドの背後に着地していたバスケットが音もなく浮き上がり、彼女の方向かってユラユラと飛んできた。
「―――――まさか!?フレド、魔法も使えるの?」
彼女の問いに、フレドはゆっくりと頷く。そして、バスケットはセレスの腕の中へ舞い降りた。
「凄いわね。カッコ良くて、優しくて、魔法まで使えるなんて、無敵じゃない・・・」
セレスはブツブツと小声で呟きながら、バスケットに掛けていた布を外す。
「あのね、今日は蜂蜜プディングを作って来たの!多めに持って来たから、お代わりしても大丈夫よ」
セレスが見上げると目の前にフレドの瞳があって、ドキッとする。彼の艶めくライトグレー瞳は、真っ直ぐ彼女を見ていた。
(あ、まだ膝の上に乗っていたわ・・・)
慌てて横へ移動して降りようとしたセレスをフレドが阻止する。彼はセレスの肩に頭を乗せた。
(え、ええ、どういうこと??動けないー!!)
「――――フレド、疲れているの?」
「うん、疲れている。仕事が立て込んでいて、ここのところ余り寝てない」
「いや、あなた、寝てないってどういうこと?一度、雇い主に掛け合った方がいいわよ。ええっと、顔を良く見せて頂戴!」
セレスはバスケットを横に置き、両手でフレドの頬を包み込んだ。
(あー!!目の下にまたクマが出来ているじゃない!この前、結構な量の神聖力を注いだのに!?普通の人なら半年くらいは元気なハズよ?一体、どういう仕事を押し付けられているのよ?)
「ねえ、ちょっと聞いてもいい?」
「うん」
フレドは真っ直ぐにセレスを見詰めている。
「フレドの月のお給金っていくらなの?」
「――――え?」
―――――二人の間を天使が通り過ぎた。
ただ、彼女が選定を受けた際に一つ問題となる点があった。セレスは先代が得意としていたお告げを聞くと言う能力、いわゆる未来視が出来なかったのである。このことが審議の対象となり、新たな大聖女が現れるまで、大聖女の席は空席にした方がいいと慎重な構えを見せた枢機卿たちに向かって、『大聖女という看板が大切なのだ。お告げなど適当で構わん!』と、当時就任したばかりの教皇ブロストが言い放った。
彼の一押しが、セレスを大聖女にしたのである。
(教皇さまは大聖女が本物かどうかなんてどうでも良さそうだったのよね。当時、私は十一歳の子供だったけど、あの人を信じてはいけないと思ったわ。だけど結果として、教団内では彼が私の後ろ盾と思われていて・・・)
教団内で大聖女は教皇と並ぶ高い地位を与えられている。しかし、それは表向きだけで、セレスが他の職員よりも優遇されるということはない。当然のように食事当番、洗濯当番を振り当てられ、毎日の清掃活動もしている。他の者と大聖女が違うことと言えば、衣装が派手なことくらいで・・・。
(あのローブは豪奢過ぎて悪目立ちするし、重くて肩が凝るから、あまり好きじゃないわ。なのに、見た目だけで私が教団からお金を沢山貰っていると勘違いされていたら、本当に嫌っ!!)
実際、大聖女と面会するには多額の寄付が必要だ。それでも人々は彼女の強い神聖力を頼りにし、お金を集めて大聖堂へ足を運ぶ。
だからこそ、大聖女さまが月に銀貨一枚の報酬しか与えられていないという事実は、ここへ訪れる者たちからすれば、想像も出来ない話で・・・。それを聞いたロドニー翁が教団に対して、怒りを露わにするのは当たり前のことだった。
「銀貨一枚・・・。もしかして私、疑問を持つのが遅過ぎた?こんな閉鎖的なところで、長年生活しているから、世間とズレて・・・」
ブツブツと呟きながら、セレスは箒を左右に動かす。今は祈禱室のお掃除をしているところだ。周りには誰もいないので多少、不満を口にしても問題ない場所である。
(午後にフレドと会う約束をしているから、後でプディングでも作ろう。あ、そうだ!!ビーリング商会から頂いた蜂蜜を使っちゃおうかな?味がまろやかになって美味しいのよね。フレドが沢山食べるかもしれないから、多めに作って持っていこう)
――――ぼやきはいつの間にか鼻歌に代わっていた。
――――――
フレドがノキニアの森に降り立つと、長老ウサギのモリ―が待ち構えていた。
「皇帝陛下。一つお耳に入れておきたいことがあります」
「何があった?」
「ノキニアの森へ許可なく踏み込んだ者が五名ほどおりました。全員男性です。一応、ご報告をと思いまして」
「身柄は?」
「捕らえております。引き取られますか?私の方で処理して宜しければ・・・」
「いや、こちらで引き取ろう。ベリル教団に連絡は?」
「いたしておりません。当代の教皇を私たちは認めておりませんから」
「――――そうか。分かった」
フレドはノキニアの森とベリル教団の確執について詳しく聞くかどうかを躊躇った。仮に聞いた上で第三者の介入が必要だとしても、今の皇家と教団はあまり関係が良くない。ということで、ここは聞き流しておくことにした。
「では、お帰りの際にお声がけ下さい。引き渡しの準備をしておきます」
「ああ、よろしく頼む」
セレスとの時間を楽しもうと思って足を運んだフレドだったが、賊が入り込んだと聞き、頭の中が一気に仕事モードへ切り替わってしまった。
「禁足地に入り込むとは一体、何が目的なのか?」
イーリスの泉のほとりに腰を下ろしたフレドは美しく七色に輝く水面を見つめながら、しばし考え込む。ここは一般的にはただの森で、金銀財宝が眠っているという話もない。それに皇家のフレドリックがここに入り浸っていることを知っているのは、たまたまお使いの途中で森へ迷い込んだ田舎貴族の屋敷で働くセレスだけ。
仮に皇帝を狙っていたというなら、五人という数字はあまりにも少ない気がした。
「俺を狙っていたわけではないというなら、セレス・・・、まさか、セレスを狙っていたのか!?」
フレドはブツブツと呟きながら仮説を立てていく。五人の男が美しい娘を狙っていたという可能性は十分に考えられる。だとしたら・・・。
「俺のセレスに手を出したらどうなるのか、しっかり分からせてやらないといけないな」
フレドはニヒルな笑いを浮かべた。と、そこへ・・・。
「フレド―!!ごめん、遅くなっちゃった!!」
いつものバスケットを抱えて走って来るセレス。ところが・・・。
「うわっ!!」
セレスはフレドの前で盛大に躓く。彼は飛び込んで来た彼女を咄嗟に両腕で受け止めた。彼女の腕から飛んだバスケットは魔法を使って草の上へ優しく下ろす。
アクシデントだとはいえ、勢いでフレドに思いっ切り抱きついてしまったセレス。先ず、この状況を把握しようとする。
(うわーっ!!ヤダ!!躓いてコケたの、私?あああ、恥ずかし過ぎる!!――――どうしよう。フレドの腕が私の背中をがっちり押さえていて、動けないー!!!)
セレスは強く抱きしめられていることにすっかり動揺して、フレドの腕の中で顔を真っ赤に染めていた。フレドも同世代の女の子を抱き締めたことなどないので、突然の出来事に心臓がバクバクと音を立てている。
二人で抱き合っていると、水面の上を風が走り、その先にある木立の葉がサワサワと心地よく揺れる音が聞こえて来た。
(え、ええっと、いつまでこうしているつもりなのかしら・・・?)
すっかりタイミングを失った二人は、互いにどうしたらいいのかが分からない。
(これはこれでかなりのご褒美だけど・・・、あっ!?プリン!!!)
抱えていたバスケットのことを急に思い出したセレスは、フレドの背中に回している手で、彼の背中をトントンと軽く叩いた。セレスから伝わって来る温かさに幸福を感じていたフレドは我に返る。
彼が腕を緩めると、セレスは身を起こした。
「フレド、受け止めてくれてありがとう!」
「ああ、痛いところはないか?」
「うん、大丈夫よ。ええっと、私、バスケットを・・・」
セレスはキョロキョロと辺りを見回し、フレドの上から降りようと身動ぎをする。しかし、簡単には降ろしたくないと思ったフレドは、左腕で彼女を抱きかかえたまま、右手を彼女の前に出し、人差し指を立てた。
「ん、何?」
小首を傾げるセレスの前で、彼は指を左から右へスーッと動かす。すると、フレドの背後に着地していたバスケットが音もなく浮き上がり、彼女の方向かってユラユラと飛んできた。
「―――――まさか!?フレド、魔法も使えるの?」
彼女の問いに、フレドはゆっくりと頷く。そして、バスケットはセレスの腕の中へ舞い降りた。
「凄いわね。カッコ良くて、優しくて、魔法まで使えるなんて、無敵じゃない・・・」
セレスはブツブツと小声で呟きながら、バスケットに掛けていた布を外す。
「あのね、今日は蜂蜜プディングを作って来たの!多めに持って来たから、お代わりしても大丈夫よ」
セレスが見上げると目の前にフレドの瞳があって、ドキッとする。彼の艶めくライトグレー瞳は、真っ直ぐ彼女を見ていた。
(あ、まだ膝の上に乗っていたわ・・・)
慌てて横へ移動して降りようとしたセレスをフレドが阻止する。彼はセレスの肩に頭を乗せた。
(え、ええ、どういうこと??動けないー!!)
「――――フレド、疲れているの?」
「うん、疲れている。仕事が立て込んでいて、ここのところ余り寝てない」
「いや、あなた、寝てないってどういうこと?一度、雇い主に掛け合った方がいいわよ。ええっと、顔を良く見せて頂戴!」
セレスはバスケットを横に置き、両手でフレドの頬を包み込んだ。
(あー!!目の下にまたクマが出来ているじゃない!この前、結構な量の神聖力を注いだのに!?普通の人なら半年くらいは元気なハズよ?一体、どういう仕事を押し付けられているのよ?)
「ねえ、ちょっと聞いてもいい?」
「うん」
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