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番外編
初デートは甘くないのです
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ある日の午後、ガレット通りには見目麗しい男女の姿があった。男性はとても背が高く、服の上から見ても体幹がしっかりとしているのが分かる。彼のハニーブロンドの髪はふんわりと柔らかな雰囲気を醸し出し、澄んだライトグレーの双眸は連れの女性を愛おしそうに見つめていた。
その視線を受け止めている女性はピンク色の輝きを持つ銀髪をハーフアップにしていて、赤い瞳が印象的な美しい顔と形の良い耳が露わになっている。通りを行き過ぎる者たちの視線が密かに彼女へ集まっていることを、当の本人は全く気付いていない。
「リックとガレット通りを一緒に歩ける日が来るなんて!!」
「―――――ティア、どうして君はいつも通りの姿で来た?」
浮かれるセレスへ、フレドは不機嫌な声を出す。―――――本日は身バレ防止のために二人は愛称をリック、ティアへ変えている。
(え、もしかして、フレド怒っている?)
「私はリックと違って、あまり皆様に顔を知られていないから・・・。もしかして、変装した方が良かった?」
フレドは大きなため息を吐いた。
「セレス、君に認識阻害魔法を掛けた。通りを行き交う者たちが美しいティアを見ても、記憶には残らないように・・・」
(あ、認識阻害魔法・・・。あの魔法ね)
この魔法は以前、セレスが寝ぼけて胸元がスケスケになっていることに気付かず、そのまま出掛けてしまった時にフレドが使った魔法だ。彼女はこの魔法のお陰で大恥をかかずに済んだのである。
「――――美しいだなんて、真顔で言われたら恥ずかしいわ」
「デートなのだから、これくらいで恥ずかしがられても困る」
フレドはセレスの手を大切そうに持ち上げると、指先へ口づけを落とす。
(うわっ!!フレド、物語に出て来る王子様みたい・・・)
「さあ、行こう」
フレドは手を繋ぐと、セレスの指に自身の指を絡めた。
(うわーっ、指を絡められると何だかドキドキしてしまうわ!!どうしよう、緊張して来た・・・)
フレドの大きな手がセレスの細い指先へ熱を伝えて来る。何となく恥ずかしくなって来て、顔がとても熱い。セレスは繋いでいない方の手で顔を仰いだ。――――初々しいカップルの様子を行き交う人々は微笑ましく眺めていた。
「リック、目的地のマリアンヌ洋菓子店以外のお店にも立ち寄っていい?」
「ああ、勿論だ」
(以前、馬車の中から眺めていた素敵な通りを歩くなんて夢のようだわ。それにフレドも一緒だし、帝都の恋人たちはこういうところへ一緒にお出かけしたりして楽しんでいるのね)
――――残念ながら、ガレット通りは超高級店が立ち並ぶエリアのため、帝都のカップルが誰でも来られるような場所ではなかった。しかし、彼女はまだそれを知らない。
「リック、あのお店とても素敵だわ。髪飾りが沢山置いてあるみたい」
「入ってみよう」
セレスが興味を示した店には必ず入るつもりでいたフレドは迷わず、店の入口へ彼女をエスコートする。今日はお忍びなのでお付きの者はいない。
「こんにちは、店主。少し商品を見せて欲しいのだが・・・」
「いらっしゃいませ、お客様。どうぞ、ご覧くださいませ。御用の際は声をおかけ下さい」
帝国では店内に入る際、店主へ挨拶を交わすのが一般的だ。フレドはその流儀に従ったのである。
(フレド、もしかしてお店に入ることに慣れている?私、こんな風に知らないお店へ入ったのは初めてだから、全く勝手が分からないわ)
セレスは自由に外出したことが殆どなく、市井のルールがサッパリ分からないということをたった今、自覚した。
(これは由々しき事だわ。今後のために今日はフレドの様子をしっかり見ておきましょう)
「ティア、気になる商品があったら教えてくれないか」
「うん、分かった」
二人は棚にきれいに並べられている髪飾りを一つ一つ見ていく。セレスはその中で蝶のカチューシャが気になった。金色のカチューシャ本体は蔦のようなデザインで、その上にのっている蝶は赤い石で縁取られ美しく煌めいている。
(フレドの瞳と私の瞳の色ね。この婚約指輪とも相性が良さそうだわ)
セレスは自身の指に嵌めている婚約指輪をそっと撫でた。
「これ、素敵じゃない?」
彼女が指差したカチューシャを見るなり、フレドは店主の方を向く。
「これで」
(――――これで?)
「まぁ、お客様、そちらの商品をお選びになられるとはお目が高いですね。かしこまりました」
店主は声を弾ませ、白い手袋を胸ポケットから出し、セレスの視線の先にあったカチューシャを手に取った。
「こちらで?」
「ああ、頼む」
店主は店の奥へと消えて行った。
(あ、店主さま・・・。あれ?あれれ?何か短い会話が交わされたと思ったら、何処かへ行っちゃった)
「―――――フレド?何故、店主さまは奥へ?」
セレスの質問にフレドはニッコリと微笑む。しかし、口は開かない。
(え、何故、笑っているの?)
しばらく、理解不能な彼の微笑みを眺めていると店主が赤いリボンのついた箱を大切そうに両手で持って、奥の部屋から出て来た。
「お待たせいたしました、お客様。こちらは鑑定書になります」
「ああ、ありがとう」
フレドは店主から箱と封筒に入った何かを受け取ると懐から一枚の紙を出す。
「店主、ここへ記入を・・・」
店主はフレドが差し出した紙へ何かを記入した。そして、それを確認したフレドは懐から出した万年筆で何かをサラサラとその紙へ書き入れてから、再び店主へ渡す。
「―――――――本日はお越しいただきありがとうございました!!!」
店主が声をいきなり張り上げたのでセレスはビクッとした。目の前のフレドはくるりとセレスの方へ向きなおると彼女の手を取る。
「では、失礼する」
二人は店主が開いてくれたドアから外へ出た。背後で深々と礼をする店主を横目に歩き出す。
「ええっと、フレド。あ、違う!リック、お店で聞いたら良くないかなと思って、黙っていたのだけど・・・・、買ったの?」
「ああ、買った。この髪飾りはセレスにとても似合いそうだ。――――今日は何でも買ってやる。セレス、好きなものを存分に選ぶといい」
「はっ!?今日は美味しいスイーツを食べるだけじゃなかったの!?」
(何でも買ってやるっていう人が本当にいるなんて驚きだわ・・・。それよりも・・・、フレドは買う時にお値段を確認してなかったような・・・。皇帝って、凄いのね~!!)
「あのう、素敵なカチューシャを買ってくれてありがとう。それで・・・、とても下世話というか、お下品というか・・・・、だけど、聞いてもいい?」
「――――どうぞ」
セレスはフレドの耳元へ囁きかける。「これいくらだったの?」と。フレドは腰を屈め、彼女の耳元へ囁き返した。「金貨・・・・・枚だ」
(は?嘘、聞き間違い!?え、えええ?)
「それ本当に!?何故、そんなに・・・」
セレスは余りのことに言葉が詰まり、顔も青ざめていく。その理由は聞いたこともない金額が、彼の口から出て来たからである。
「―――――――無理、帰る」
「えっ?」
「どうしてそんなに平気なの!?」
フレドはセレスの様子から、自分が何か失敗したのかも知れないと焦った。
「セレス、理由を聞かせてくれないか?」
彼女に帰られたら困るので必死にお願いする。
「――――余りにも高くて、ビックリしたの。こんなに高いカチューシャを持ったまま街中をウロウロするなんて無理だわ」
セレスの言い分を聞いたフレドは手に持っていた箱に掛けられた赤いリボンを解いた。
(えっ、ここで開けちゃうの!?)
フレドは箱からカチューシャを取り出すと彼女のバレッタを器用に片手で外し、ジャケットのポケットに押し込んだ。そして、カチューシャを指先で少し横に開き、彼女の耳の後ろへ差し込む。
「ああ、やっぱり良く似合う。セレス、手に持つのではなく身に付けていたら、無くす心配もないだろう。――――もうこれで大丈夫だ」
(違う!!違うわ!!そうじゃないのよ、フレド!!!!)
「それにこのカチューシャはその婚約指輪ともよく合っている。セレス、もしかして指輪に合わせて選んだのか?」
「―――――ええ、そうだけど・・・。フレド、カチューシャの値段を聞いたから、これを付けていると頭が重くなったような気がするわ」
「―――――そうか?それなら、その指輪はもっ・・・・」
「ストップ!!!!それ以上言わないで!!!怖い、怖いわー!!」
セレスは目が回って、ヨロッとフレドへ寄り掛かる。
「なっ!?セレス、体調が悪いのか?何故、それを早く言わない!!今すぐ帰るぞ!!スイーツはまた次回だ!!」
「えっ、え、ええ・・」
セレスが返事をする前に、二人はその場から消えた。
―――――
後日、二人の間で新しいルールが出来た。
物を買う時は値段を先に聞くこと。
高価なものを即決しないこと。
人の話は最後まで聞くこと。
―――――後世に残されている皇后セレスティアの肖像画には必ず、皇帝フレドリックから贈られた赤い蝶のカチューシャと赤い指輪が描かれているというのは有名な話である。
--------------------
あとがき
きっと物を大切にするセレスはフレドの買ってくれた赤いカチューシャを大切にしたと思います。
そして、二人がマリアンヌ洋菓子に行ける日は来るのでしょうか?気になります。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
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その視線を受け止めている女性はピンク色の輝きを持つ銀髪をハーフアップにしていて、赤い瞳が印象的な美しい顔と形の良い耳が露わになっている。通りを行き過ぎる者たちの視線が密かに彼女へ集まっていることを、当の本人は全く気付いていない。
「リックとガレット通りを一緒に歩ける日が来るなんて!!」
「―――――ティア、どうして君はいつも通りの姿で来た?」
浮かれるセレスへ、フレドは不機嫌な声を出す。―――――本日は身バレ防止のために二人は愛称をリック、ティアへ変えている。
(え、もしかして、フレド怒っている?)
「私はリックと違って、あまり皆様に顔を知られていないから・・・。もしかして、変装した方が良かった?」
フレドは大きなため息を吐いた。
「セレス、君に認識阻害魔法を掛けた。通りを行き交う者たちが美しいティアを見ても、記憶には残らないように・・・」
(あ、認識阻害魔法・・・。あの魔法ね)
この魔法は以前、セレスが寝ぼけて胸元がスケスケになっていることに気付かず、そのまま出掛けてしまった時にフレドが使った魔法だ。彼女はこの魔法のお陰で大恥をかかずに済んだのである。
「――――美しいだなんて、真顔で言われたら恥ずかしいわ」
「デートなのだから、これくらいで恥ずかしがられても困る」
フレドはセレスの手を大切そうに持ち上げると、指先へ口づけを落とす。
(うわっ!!フレド、物語に出て来る王子様みたい・・・)
「さあ、行こう」
フレドは手を繋ぐと、セレスの指に自身の指を絡めた。
(うわーっ、指を絡められると何だかドキドキしてしまうわ!!どうしよう、緊張して来た・・・)
フレドの大きな手がセレスの細い指先へ熱を伝えて来る。何となく恥ずかしくなって来て、顔がとても熱い。セレスは繋いでいない方の手で顔を仰いだ。――――初々しいカップルの様子を行き交う人々は微笑ましく眺めていた。
「リック、目的地のマリアンヌ洋菓子店以外のお店にも立ち寄っていい?」
「ああ、勿論だ」
(以前、馬車の中から眺めていた素敵な通りを歩くなんて夢のようだわ。それにフレドも一緒だし、帝都の恋人たちはこういうところへ一緒にお出かけしたりして楽しんでいるのね)
――――残念ながら、ガレット通りは超高級店が立ち並ぶエリアのため、帝都のカップルが誰でも来られるような場所ではなかった。しかし、彼女はまだそれを知らない。
「リック、あのお店とても素敵だわ。髪飾りが沢山置いてあるみたい」
「入ってみよう」
セレスが興味を示した店には必ず入るつもりでいたフレドは迷わず、店の入口へ彼女をエスコートする。今日はお忍びなのでお付きの者はいない。
「こんにちは、店主。少し商品を見せて欲しいのだが・・・」
「いらっしゃいませ、お客様。どうぞ、ご覧くださいませ。御用の際は声をおかけ下さい」
帝国では店内に入る際、店主へ挨拶を交わすのが一般的だ。フレドはその流儀に従ったのである。
(フレド、もしかしてお店に入ることに慣れている?私、こんな風に知らないお店へ入ったのは初めてだから、全く勝手が分からないわ)
セレスは自由に外出したことが殆どなく、市井のルールがサッパリ分からないということをたった今、自覚した。
(これは由々しき事だわ。今後のために今日はフレドの様子をしっかり見ておきましょう)
「ティア、気になる商品があったら教えてくれないか」
「うん、分かった」
二人は棚にきれいに並べられている髪飾りを一つ一つ見ていく。セレスはその中で蝶のカチューシャが気になった。金色のカチューシャ本体は蔦のようなデザインで、その上にのっている蝶は赤い石で縁取られ美しく煌めいている。
(フレドの瞳と私の瞳の色ね。この婚約指輪とも相性が良さそうだわ)
セレスは自身の指に嵌めている婚約指輪をそっと撫でた。
「これ、素敵じゃない?」
彼女が指差したカチューシャを見るなり、フレドは店主の方を向く。
「これで」
(――――これで?)
「まぁ、お客様、そちらの商品をお選びになられるとはお目が高いですね。かしこまりました」
店主は声を弾ませ、白い手袋を胸ポケットから出し、セレスの視線の先にあったカチューシャを手に取った。
「こちらで?」
「ああ、頼む」
店主は店の奥へと消えて行った。
(あ、店主さま・・・。あれ?あれれ?何か短い会話が交わされたと思ったら、何処かへ行っちゃった)
「―――――フレド?何故、店主さまは奥へ?」
セレスの質問にフレドはニッコリと微笑む。しかし、口は開かない。
(え、何故、笑っているの?)
しばらく、理解不能な彼の微笑みを眺めていると店主が赤いリボンのついた箱を大切そうに両手で持って、奥の部屋から出て来た。
「お待たせいたしました、お客様。こちらは鑑定書になります」
「ああ、ありがとう」
フレドは店主から箱と封筒に入った何かを受け取ると懐から一枚の紙を出す。
「店主、ここへ記入を・・・」
店主はフレドが差し出した紙へ何かを記入した。そして、それを確認したフレドは懐から出した万年筆で何かをサラサラとその紙へ書き入れてから、再び店主へ渡す。
「―――――――本日はお越しいただきありがとうございました!!!」
店主が声をいきなり張り上げたのでセレスはビクッとした。目の前のフレドはくるりとセレスの方へ向きなおると彼女の手を取る。
「では、失礼する」
二人は店主が開いてくれたドアから外へ出た。背後で深々と礼をする店主を横目に歩き出す。
「ええっと、フレド。あ、違う!リック、お店で聞いたら良くないかなと思って、黙っていたのだけど・・・・、買ったの?」
「ああ、買った。この髪飾りはセレスにとても似合いそうだ。――――今日は何でも買ってやる。セレス、好きなものを存分に選ぶといい」
「はっ!?今日は美味しいスイーツを食べるだけじゃなかったの!?」
(何でも買ってやるっていう人が本当にいるなんて驚きだわ・・・。それよりも・・・、フレドは買う時にお値段を確認してなかったような・・・。皇帝って、凄いのね~!!)
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「――――どうぞ」
セレスはフレドの耳元へ囁きかける。「これいくらだったの?」と。フレドは腰を屈め、彼女の耳元へ囁き返した。「金貨・・・・・枚だ」
(は?嘘、聞き間違い!?え、えええ?)
「それ本当に!?何故、そんなに・・・」
セレスは余りのことに言葉が詰まり、顔も青ざめていく。その理由は聞いたこともない金額が、彼の口から出て来たからである。
「―――――――無理、帰る」
「えっ?」
「どうしてそんなに平気なの!?」
フレドはセレスの様子から、自分が何か失敗したのかも知れないと焦った。
「セレス、理由を聞かせてくれないか?」
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セレスの言い分を聞いたフレドは手に持っていた箱に掛けられた赤いリボンを解いた。
(えっ、ここで開けちゃうの!?)
フレドは箱からカチューシャを取り出すと彼女のバレッタを器用に片手で外し、ジャケットのポケットに押し込んだ。そして、カチューシャを指先で少し横に開き、彼女の耳の後ろへ差し込む。
「ああ、やっぱり良く似合う。セレス、手に持つのではなく身に付けていたら、無くす心配もないだろう。――――もうこれで大丈夫だ」
(違う!!違うわ!!そうじゃないのよ、フレド!!!!)
「それにこのカチューシャはその婚約指輪ともよく合っている。セレス、もしかして指輪に合わせて選んだのか?」
「―――――ええ、そうだけど・・・。フレド、カチューシャの値段を聞いたから、これを付けていると頭が重くなったような気がするわ」
「―――――そうか?それなら、その指輪はもっ・・・・」
「ストップ!!!!それ以上言わないで!!!怖い、怖いわー!!」
セレスは目が回って、ヨロッとフレドへ寄り掛かる。
「なっ!?セレス、体調が悪いのか?何故、それを早く言わない!!今すぐ帰るぞ!!スイーツはまた次回だ!!」
「えっ、え、ええ・・」
セレスが返事をする前に、二人はその場から消えた。
―――――
後日、二人の間で新しいルールが出来た。
物を買う時は値段を先に聞くこと。
高価なものを即決しないこと。
人の話は最後まで聞くこと。
―――――後世に残されている皇后セレスティアの肖像画には必ず、皇帝フレドリックから贈られた赤い蝶のカチューシャと赤い指輪が描かれているというのは有名な話である。
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