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三章 野生児少女と野生の王
エピローグ
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夜
焚き火を囲んで食後の暇つぶしをしていた一行。ローニャが話を終えパタンと手帳を閉じた。
「何だか…壮絶な人生だったんですね。」
ローニャのこれまで経験した出来事を聞いて“少年”は何とも言えない気持ちになっていた。
「ローニャさんの話を聞くと、何だか僕の旅の理由がちっぽけに思えます。」
「あんま気にすんなよ、こいつの人生がとんでもねぇだけ何だから。」
レーナがローニャに指を差しながら少年を慰める。
「私がとんでもないなら二人もそうなるんじゃない?」
「俺等は巻き込まれただけだし。」
「私とレーナちゃんはローニャちゃんに出逢うまでは普通の学生だったからね。」
「私だって普通の少女だったし。」
「八歳かそこらから森でサバイバルする奴が普通なわけあるか。」
「何だと?」
ローニャとレーナが仲良く睨み合って居ると少年か二人を見て少し笑う。
「あはは…でも本当に凄いお話でした。その話本にしたら売れるんじゃないですか?」
「お、良いじゃねえかそれ。」
「嫌だよ。」
「何で?」
「これはあくまで私が死んだ時、誰かが読んで生きる糧にしてくれればなって思って描き始めただけで、生きてるなら別に誰かに見せる気は無いよ。」
「何だよつまんねえな。」
「そっか…あ、ならタイトルだけでも付けてみませんか?」
「いや、だからそういうのじゃ…」
「良いじゃん、ノリでいいから。」
「えぇ…」
ローニャは手帳を見つめる少しの間考え込んで。そして、微笑みながら呟いた。
「生存日記」
完
焚き火を囲んで食後の暇つぶしをしていた一行。ローニャが話を終えパタンと手帳を閉じた。
「何だか…壮絶な人生だったんですね。」
ローニャのこれまで経験した出来事を聞いて“少年”は何とも言えない気持ちになっていた。
「ローニャさんの話を聞くと、何だか僕の旅の理由がちっぽけに思えます。」
「あんま気にすんなよ、こいつの人生がとんでもねぇだけ何だから。」
レーナがローニャに指を差しながら少年を慰める。
「私がとんでもないなら二人もそうなるんじゃない?」
「俺等は巻き込まれただけだし。」
「私とレーナちゃんはローニャちゃんに出逢うまでは普通の学生だったからね。」
「私だって普通の少女だったし。」
「八歳かそこらから森でサバイバルする奴が普通なわけあるか。」
「何だと?」
ローニャとレーナが仲良く睨み合って居ると少年か二人を見て少し笑う。
「あはは…でも本当に凄いお話でした。その話本にしたら売れるんじゃないですか?」
「お、良いじゃねえかそれ。」
「嫌だよ。」
「何で?」
「これはあくまで私が死んだ時、誰かが読んで生きる糧にしてくれればなって思って描き始めただけで、生きてるなら別に誰かに見せる気は無いよ。」
「何だよつまんねえな。」
「そっか…あ、ならタイトルだけでも付けてみませんか?」
「いや、だからそういうのじゃ…」
「良いじゃん、ノリでいいから。」
「えぇ…」
ローニャは手帳を見つめる少しの間考え込んで。そして、微笑みながら呟いた。
「生存日記」
完
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