カタカナのカミサマ

追憶劇場

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カイブツとカミサマ

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カミサマは、カイブツと出会いました。
カミサマは、自分に全てを教えてくれたあの少女の姿をしていたので、カイブツが襲ってくるかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
カイブツは、今の自分に飽き飽きしていました。
人間が逃げていくのも、自分を討伐しに来るのも、それを追い返すのも、もうそれを数えるのも。
自分が何をしたって、人間は自分を見た目だけで嫌う。
もう、自分をカイブツだと思いたくない。
もう、このままは嫌だ。
カミサマは、話さずともカイブツの想いを感じました。
そしてカミサマは
カイブツを
"終わらせる"ことにしました。
カイブツのままが嫌なら、せめて終わらせてあげようと、カミサマは手を前に出しました。
今度は、誰にも憎まれないように
そんな想いをこめて。
カイブツは、最後にカミサマのことを、
きゅうせいしゅ
と言いました。
ただ…

カミサマは、それが何を意味するのか、分かりませんでした。


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