6 / 9
5. 子馬のご飯
しおりを挟む「な…に…!?」
ま、ま、まって。
ちょ。とまってええ!
急に子馬ちゃんはUターン。助走をつけるその姿。大人顔負けだ。凄い綺麗なフォームである。全身を使って…なるほど…
ゴスッッッッ!
痛い。結構痛い。
子馬は無邪気である。産まれたてで蹄が小さくたって。人からしたら殺される一歩手前だ。
幸いにも少女は人ではないから大丈夫…?
その後、また森の中を歩く。
子馬は私の事を親としてみているのか。少女が進むとついてくる。ちょっと見えなくなると叫ぶ。
可愛い。
子馬はミルクを飲んで成長する物だと数少ない記憶から思い出す。
だが、流石にミルクは出ない。自分の目線を下げてみて思った。
ひとまず私達は川で喉を潤す事にした。ついでに顔でも洗ってさっぱりとしたいものだ。
興味がわき子馬にふれる。
子馬はヒンヒン言って触ろうとするとビクビクする。やっぱり子馬だ。
可愛い。もう一度撫でようと手を伸ばす。すると指に吸い付いてきた。吸われる…?
「はぁぅあ…!?」
指に当たる子馬の生えかけの前歯が手にあたって至福…じゃなくて。何かが吸われてる。何か変な感じがする。吸われていくうちに、何かを失っているような。段々と力が抜ける。
「………?」
チュウチュウぢゅるぢゅるゴキュンッ
指を吸う度に耳がピコピコして…
可愛い。
少女はまた記憶を呼びおこす。段々とスムーズに思い出せるようになって来たようだ。
「魔力…?」
この子は普通では無いのかもしれない。でも、可愛い。
少女は思考を手放した。まぁいっか!
ひとまず子馬の食料は確保?出来たと思いたい。少女は自分もお腹が空いていた事を思い出す。…もし、自分が空腹で倒れることがあったのならば。
この子馬は、食料を確保できない。その考えにいたる。
そうして少女は、これまで以上に生きようと思うのだった。
「生きよう。子馬のご飯のためにも…!」
とりあえず横に生えてる草を食べてみた。苦い。当たり前だ。口の中でなんとも言えない渋みが後を引く。
「うえぇぇ。おえっ…」
他のものにしよう。この草は口に合わないみたいだ。…果物があれば…。何故かそれほど喉がかわいていない。なら、湖の側を離れてもしばらくは大丈夫だろう。
チュポンッ
子馬が指を離した。
また少女意識はそれる。
不意に気になり掌をみる。卵の絵が書いてあるはずだ。
「馬のマーク?」
今度は卵じゃなくて馬の刺青になっていた。
今はそんな事はどうでもいい。
食べれるもの…果物をさがしに森の中をすすんでいく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる