316 / 454
【2020/05 不時着】
《第3週 日曜日 夜》⑭ (*)
しおりを挟む
「やりすぎた、大丈夫?」
夢うつつの状態でぼんやりしているつばさの寝ている奥に手を伸ばして、枕の横の壁沿いに立て掛けてあったティッシュ箱から数枚引き抜き、汚れたつばさのお尻の間に挟み、もう数枚で自分のものを包んだ。
「…大丈夫…時間、大丈夫かな…」
そうだった。慌てて起き上がってテーブルのタイマーを見てみると、まだ30分くらいあった。よかった。安堵して戻って横たわり、狭いベッドでつばさを再び抱き寄せた。
つばさはまだ半勃ちになっているおれのものを両手で包み、覆っているティッシュを取り除いてやさしく擦る。二度も達したあとで過敏になっているそこは触られると擽ったく感じるも、また息づいて脈打ち始める。
「フジカワさんのここ、すごい、おっきいのもそうだけど、色とか形がやらしい…好き…」
首筋やデコルテにキスしながら、つばさは手の動きを止めずに続ける。
「割礼してて、皮取っちゃってるから、そのせいもあるかも」
そう言うと、つばさはおれの顔を見上げて尋ねる。
「目とか髪の色も薄いし、そばかすあるし、もしかして親御さん、外国の方ですか」
「わかる?」
おれの答えに頷いて「やっぱそうだった、あたった」と微笑んだ。
そして、ありったけの好意と切望感を溢れさせた、社交辞令とは思えない切なげな表情でつばさは言った。
「おれ、実は、フジカワさんとこないだホテルでしたときのこと、なんとなく忘れられなくて、また、呼んでもらえて嬉しかったです…しかも、ご自宅なんて」
言ったあと、恥ずかしそうに俯いて、おれの胸に顔を埋めた。
「帰りたくない、フジカワさんにだったら…あんなのはじめてだったけど、また、今日みたいにひどくされてもいいです…」
まさかの、キャストからの告白に心臓が跳ねる。衝動的につばさの頭に手を添えて、上を向かせてキスした。
「もう少し時間あるけど、どうする?延長する?」
「ううん、残りの時間、おれにも楽しませて」
起き上がって膝立ちになり、おれの手を引いて起こしてからつばさは床に降りた。起きて脚を下ろしてベッドに腰掛けていると、つばさはおれに立つように促す。言われるまま立つと、その足元につばさが跪いた。
地味ながら可愛い顔の前で、屹立したおれのものを握って扱く。存分に硬さを取り戻し張りつめたものを目を潤ませて愛おしげに頬ずりして見せ、先端を口に含んだ。
舌で転がし口内で弄び、時折鈴口を舌先で擽りながら折り曲げた指の間に挟んで擦りながら、もう一方の手を後ろに伸ばし、テーブルの上からコンドームの包みを1つ取った。そして口に先端を含んで舐ったまま、手元でコンドームの封を切って中指に嵌めた。
「フジカワさん、ローション、ここに垂らして」
おれは従い、さっき使ったローションのチューブを拾って、中の液体を絞り出す。コンドームを被せた中指とその周りの指も、手首までもとろりとした液体に塗れた。その指を、つばさはおれの脚の間の、会陰のその奥に差し入れて窄まりを探った。
ヒヤリとした感触と、柔らかい細い指が襞をなぞる感触が忘れかけていた快楽を呼び起こす。やさしく襞をほぐすように蠢く指が、少しずつ中に侵入してくる。その受け入れ方を、体は忘れてはいない。
抵抗が和らいだ入口の奥に指が滑り込み、中の膨らみを指の腹でやさしく探る。思わずおれは吐息とともに声を漏らして仰け反った。折り曲げた指で雄茎を扱かれながら、もう片手の中指で中を探られて、膝が笑って言うことを聞かない。前のめりになってつばさの方に手をついた。
「かわいい、もしかして、ウケもいけるんですか?」
口に含んでいたものを出して、微笑んでおれを見上げてつばさが尋ねる。
「昔は、だけど、今は…」
堪えながら答えると、つばさはいたずらっぽく「じゃあ挿れさせてって言わないから、その状態で、自分でおっぱいいじってみて?」と囁いて、再び赤く膨らむ先端を口に含んで苛みはじめた。
夢うつつの状態でぼんやりしているつばさの寝ている奥に手を伸ばして、枕の横の壁沿いに立て掛けてあったティッシュ箱から数枚引き抜き、汚れたつばさのお尻の間に挟み、もう数枚で自分のものを包んだ。
「…大丈夫…時間、大丈夫かな…」
そうだった。慌てて起き上がってテーブルのタイマーを見てみると、まだ30分くらいあった。よかった。安堵して戻って横たわり、狭いベッドでつばさを再び抱き寄せた。
つばさはまだ半勃ちになっているおれのものを両手で包み、覆っているティッシュを取り除いてやさしく擦る。二度も達したあとで過敏になっているそこは触られると擽ったく感じるも、また息づいて脈打ち始める。
「フジカワさんのここ、すごい、おっきいのもそうだけど、色とか形がやらしい…好き…」
首筋やデコルテにキスしながら、つばさは手の動きを止めずに続ける。
「割礼してて、皮取っちゃってるから、そのせいもあるかも」
そう言うと、つばさはおれの顔を見上げて尋ねる。
「目とか髪の色も薄いし、そばかすあるし、もしかして親御さん、外国の方ですか」
「わかる?」
おれの答えに頷いて「やっぱそうだった、あたった」と微笑んだ。
そして、ありったけの好意と切望感を溢れさせた、社交辞令とは思えない切なげな表情でつばさは言った。
「おれ、実は、フジカワさんとこないだホテルでしたときのこと、なんとなく忘れられなくて、また、呼んでもらえて嬉しかったです…しかも、ご自宅なんて」
言ったあと、恥ずかしそうに俯いて、おれの胸に顔を埋めた。
「帰りたくない、フジカワさんにだったら…あんなのはじめてだったけど、また、今日みたいにひどくされてもいいです…」
まさかの、キャストからの告白に心臓が跳ねる。衝動的につばさの頭に手を添えて、上を向かせてキスした。
「もう少し時間あるけど、どうする?延長する?」
「ううん、残りの時間、おれにも楽しませて」
起き上がって膝立ちになり、おれの手を引いて起こしてからつばさは床に降りた。起きて脚を下ろしてベッドに腰掛けていると、つばさはおれに立つように促す。言われるまま立つと、その足元につばさが跪いた。
地味ながら可愛い顔の前で、屹立したおれのものを握って扱く。存分に硬さを取り戻し張りつめたものを目を潤ませて愛おしげに頬ずりして見せ、先端を口に含んだ。
舌で転がし口内で弄び、時折鈴口を舌先で擽りながら折り曲げた指の間に挟んで擦りながら、もう一方の手を後ろに伸ばし、テーブルの上からコンドームの包みを1つ取った。そして口に先端を含んで舐ったまま、手元でコンドームの封を切って中指に嵌めた。
「フジカワさん、ローション、ここに垂らして」
おれは従い、さっき使ったローションのチューブを拾って、中の液体を絞り出す。コンドームを被せた中指とその周りの指も、手首までもとろりとした液体に塗れた。その指を、つばさはおれの脚の間の、会陰のその奥に差し入れて窄まりを探った。
ヒヤリとした感触と、柔らかい細い指が襞をなぞる感触が忘れかけていた快楽を呼び起こす。やさしく襞をほぐすように蠢く指が、少しずつ中に侵入してくる。その受け入れ方を、体は忘れてはいない。
抵抗が和らいだ入口の奥に指が滑り込み、中の膨らみを指の腹でやさしく探る。思わずおれは吐息とともに声を漏らして仰け反った。折り曲げた指で雄茎を扱かれながら、もう片手の中指で中を探られて、膝が笑って言うことを聞かない。前のめりになってつばさの方に手をついた。
「かわいい、もしかして、ウケもいけるんですか?」
口に含んでいたものを出して、微笑んでおれを見上げてつばさが尋ねる。
「昔は、だけど、今は…」
堪えながら答えると、つばさはいたずらっぽく「じゃあ挿れさせてって言わないから、その状態で、自分でおっぱいいじってみて?」と囁いて、再び赤く膨らむ先端を口に含んで苛みはじめた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
【完結】 同棲
蔵屋
BL
どのくらい時間が経ったんだろう
明るい日差しの眩しさで目覚めた。大輝は
翔の部屋でかなり眠っていたようだ。
翔は大輝に言った。
「ねぇ、考えて欲しいことがあるんだ。」
「なんだい?」
「一緒に生活しない!」
二人は一緒に生活することが出来る
のか?
『同棲』、そんな二人の物語を
お楽しみ下さい。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる