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【2020/05 秘匿】
《第4週 月曜日 夜》⑧ (●)(*)
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悲鳴に近い声を上げて身を逸らそうとする玲を壁に押し付ける。体の小さい玲の踵が浮き、無理な体勢にバランスを失って子鹿の脚のように震えている。その状態で更に強引に顎先を掴んで振り向かせて唇を塞ぐ。
この先がどうなるかなんてわからない。解決しようがしまいが、玲を巻き込まないという保証も何処にもない。だったらいっそ今のうちに、できることならおれのものにしたい。囲って何処かに閉じ込めて独占したい。
玲が本当の意味で誰のことも好きにならないのはわかっている。玲が欲しているのはお願いを聞いてくれる人間と、自分の存在を罰してくれる人間だ。
こいつの言う「好き」は自分の言うことを聞く人間を篩にかけ掬い上げて、その行為を利用して搾取し、「お願い」を叶えさせるための呪文だ。
そして、自分を甚振ってもらうための関係は忌々しい出来事を齎した自分の存在を罰してもらうことで罪悪感を肯定してもらうための手段だ。
だから、おれは玲はほしいが、愛してもらおうとは思わない。何かある毎にそれをトリガーにしてめちゃくちゃに甚振って犯して、その状況に興奮する玲を、オヤジがそうしたように跪いて泣いて謝って許しを請うように仕向けたい。
それ以上いらない、それ以外いらない。
中を突き上げるようにして何度も腰を打ち付け、その度に苦しげに喘ぐ玲の声が浴室に響く。こんな声出したら他の部屋にも通気孔通じて聞こえてクレームがつきそうだ。
一旦ベッドに戻ったほうが良さそうだと思い引き抜いた瞬間、粘膜と思しきゼリー状のものと白濁したものと血の混じった薄紅色の物が溢れた。慌てて浴槽から出て、仕切りの向こうのトイレのブースにあったロール紙を取り、手に巻きつけて拭った。
「あ~、もう、だから無理だって言ったのに…」
凡その汚れを拭ってから、水流弱めの温めでシャワーを出して、できるだけそっと撫でるようにして洗った。
「ふふ、歩きづらいだろうによく動けたね、気が利くなあふみは」
壁に凭れたまま力なく笑って言う玲の頭を濡れた手でそっと撫でる。こんなふうに、めちゃくちゃしても終わったらいつもどおり何も変わりなく接してくれる玲が、おれは好きなんだと思う。本当にほしいのは行為の間にあるこういう時間と関係なんだと思う。
正直自分でも狂ってると思う。そんなこと正直に言ったら、こいつのことだから巫山戯て誂ってくるだろうし、言わない。言えない。シャワーを止めて、タオルを取りに洗面台の近くに行くと、今日新たに追加で補充されたのか、手提げ袋に入ったままタオルセットが置いてあった。
結んである持ち手を破って、中から小さい方、フェイスタオルを取り出して玲に渡す。尻の分け目に当てて、一旦出血の度合いを見て「うわ~…」とぼやいてまた戻した。自分で煽っておいて何が「うわ~」だ。
続けてバスタオルを出して、濡れた髪を軽く拭いてから肩から被せてやった。
「ベッド戻って休んでな、おれ、昨日風呂入れてないからもうちょっと入る」
浴室から追い出して、シャワーカーテンを浴槽に引き込んで掛けて、高い位置にシャワーヘッドを固定して温度を高めに調節して、シャワーの水流を思い切り上げて勢いよく出した。
手にボディソープを取って泡を立てて、まだ落ち着きを取り戻しきれていない自分の業物を手にして強く握って激しめに扱く。さっきまで触れていた玲の感触や体温、息遣いや声を思い出す。
壁一枚向こうに本人がいるのに何をやってるんだろうと思わなくもない。それでも十分すぎるほどに、玲の存在はおれを興奮させる。
「…玲、愛してる、好きだ…玲…」
譫言みたいに名前を呼びながら喘いで、おれは達した。
この先がどうなるかなんてわからない。解決しようがしまいが、玲を巻き込まないという保証も何処にもない。だったらいっそ今のうちに、できることならおれのものにしたい。囲って何処かに閉じ込めて独占したい。
玲が本当の意味で誰のことも好きにならないのはわかっている。玲が欲しているのはお願いを聞いてくれる人間と、自分の存在を罰してくれる人間だ。
こいつの言う「好き」は自分の言うことを聞く人間を篩にかけ掬い上げて、その行為を利用して搾取し、「お願い」を叶えさせるための呪文だ。
そして、自分を甚振ってもらうための関係は忌々しい出来事を齎した自分の存在を罰してもらうことで罪悪感を肯定してもらうための手段だ。
だから、おれは玲はほしいが、愛してもらおうとは思わない。何かある毎にそれをトリガーにしてめちゃくちゃに甚振って犯して、その状況に興奮する玲を、オヤジがそうしたように跪いて泣いて謝って許しを請うように仕向けたい。
それ以上いらない、それ以外いらない。
中を突き上げるようにして何度も腰を打ち付け、その度に苦しげに喘ぐ玲の声が浴室に響く。こんな声出したら他の部屋にも通気孔通じて聞こえてクレームがつきそうだ。
一旦ベッドに戻ったほうが良さそうだと思い引き抜いた瞬間、粘膜と思しきゼリー状のものと白濁したものと血の混じった薄紅色の物が溢れた。慌てて浴槽から出て、仕切りの向こうのトイレのブースにあったロール紙を取り、手に巻きつけて拭った。
「あ~、もう、だから無理だって言ったのに…」
凡その汚れを拭ってから、水流弱めの温めでシャワーを出して、できるだけそっと撫でるようにして洗った。
「ふふ、歩きづらいだろうによく動けたね、気が利くなあふみは」
壁に凭れたまま力なく笑って言う玲の頭を濡れた手でそっと撫でる。こんなふうに、めちゃくちゃしても終わったらいつもどおり何も変わりなく接してくれる玲が、おれは好きなんだと思う。本当にほしいのは行為の間にあるこういう時間と関係なんだと思う。
正直自分でも狂ってると思う。そんなこと正直に言ったら、こいつのことだから巫山戯て誂ってくるだろうし、言わない。言えない。シャワーを止めて、タオルを取りに洗面台の近くに行くと、今日新たに追加で補充されたのか、手提げ袋に入ったままタオルセットが置いてあった。
結んである持ち手を破って、中から小さい方、フェイスタオルを取り出して玲に渡す。尻の分け目に当てて、一旦出血の度合いを見て「うわ~…」とぼやいてまた戻した。自分で煽っておいて何が「うわ~」だ。
続けてバスタオルを出して、濡れた髪を軽く拭いてから肩から被せてやった。
「ベッド戻って休んでな、おれ、昨日風呂入れてないからもうちょっと入る」
浴室から追い出して、シャワーカーテンを浴槽に引き込んで掛けて、高い位置にシャワーヘッドを固定して温度を高めに調節して、シャワーの水流を思い切り上げて勢いよく出した。
手にボディソープを取って泡を立てて、まだ落ち着きを取り戻しきれていない自分の業物を手にして強く握って激しめに扱く。さっきまで触れていた玲の感触や体温、息遣いや声を思い出す。
壁一枚向こうに本人がいるのに何をやってるんだろうと思わなくもない。それでも十分すぎるほどに、玲の存在はおれを興奮させる。
「…玲、愛してる、好きだ…玲…」
譫言みたいに名前を呼びながら喘いで、おれは達した。
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