4 / 12
お金持ちになりましたがあなたに援助なんてしませんから! ~婚約パーティー中の失敗で婚約破棄された私は商人として大成功する~
第四話 商人ザック
しおりを挟む
カミラの父親が紹介してくれた商人と会う日がやって来た。
「カミラさん、私がザックです。よろしくお願いします」
紹介された商人は身長が高く端正な顔立ちをしていた。
(この人すごくかっこいい……。それに声が素敵。こういう人はちょっと緊張するな……)
「はじめまして。こちらこそよろしくお願いします。商人としてどうすれば良いかを教えていただきたいなんて、急に無理を言って申し訳ございません」
「いいえ、気にしないでください。もし儲かりそうな話であれば私もお手伝いさせていただきたいという下心もあるんですから。売れる物を作るには『創造性と革新』が必要だと思ってます。常に新しいアイディアや方法を模索し、革新的な発想を大切にすること、そして柔軟性を持つことが、競争の激しい市場で必要だと思っています。今回の商品は変わった物だとお父上から聞いておりますから私も楽しみです」
そういってザックは笑顔を見せた。
(この人は話し方からしてもう賢そう)
「ありがとうございます!」
「なにをどう売りたいのか誰に売りたいかを簡単に説明していただけますか?」
「売りたいものは尿失禁、月経用の布です。どう売りたいかは……とりあえず貴族の女性に売りたいです」
カミラはザックに商品を見せて詳細な説明をした。
「なるほど。この商品はもしかしたら相当需要があるかもしれませんね。生理は女性特有の病気だと考えられていて、貴族社会ではその期間女性を安静にさせるのが一般的ですが、カミラさんの話を聞く限りこの商品をつければ誰に気付かれることもなく普段通りの活動が出来ると。私は男なので詳しくはわかりませんが、母は毎月退屈そうに寝ていたのを覚えています」
「そうです! これはあなたから見て売れますかね? 正直に教えてください……」
カミラは不安そうにザックに尋ねた。
「はい、必ず。必ず売れます」
ザックは笑顔でそう言い切った。
「さっそくですが商人になる説明をしましょう。まずは、商人として活動するために商人ギルドに所属する必要があります。ギルドにさえ入れば後は好きに商売が出来るのですが、今回の商品はまずはお得意様がいないと売ることも出来ないです」
「そうですね。わたくしそんなに知り合いがいるわけでもありません」
「そこは私のお得意様を紹介しましょう。見返りは売り上げの一割でいいです。これはかなり良心的ですよ。あと、私も同行します。月経用の商品ということですので、私が取り扱っている噛むと痛みが和らぐ薬草も一緒に売らせてもらいます」
「助かります! これで売る相手は問題ないですね。痛みが和らぐ薬草ですか。確かに一緒に売るのにピッタリですね」
「次に商品の製造ですね。これは同じギルド内で工房を紹介します。複雑な構造ではないので来月にでも売り出しに行けると思いますよ」
「本当ですか? 何からなにまで本当にありがとうございます!」
(仕事もテキパキしているし本当に非の打ちどころがない人ね……。こんな素敵な人としばらく一緒にいられるなんてわたし幸運ね)
「カミラさん、私がザックです。よろしくお願いします」
紹介された商人は身長が高く端正な顔立ちをしていた。
(この人すごくかっこいい……。それに声が素敵。こういう人はちょっと緊張するな……)
「はじめまして。こちらこそよろしくお願いします。商人としてどうすれば良いかを教えていただきたいなんて、急に無理を言って申し訳ございません」
「いいえ、気にしないでください。もし儲かりそうな話であれば私もお手伝いさせていただきたいという下心もあるんですから。売れる物を作るには『創造性と革新』が必要だと思ってます。常に新しいアイディアや方法を模索し、革新的な発想を大切にすること、そして柔軟性を持つことが、競争の激しい市場で必要だと思っています。今回の商品は変わった物だとお父上から聞いておりますから私も楽しみです」
そういってザックは笑顔を見せた。
(この人は話し方からしてもう賢そう)
「ありがとうございます!」
「なにをどう売りたいのか誰に売りたいかを簡単に説明していただけますか?」
「売りたいものは尿失禁、月経用の布です。どう売りたいかは……とりあえず貴族の女性に売りたいです」
カミラはザックに商品を見せて詳細な説明をした。
「なるほど。この商品はもしかしたら相当需要があるかもしれませんね。生理は女性特有の病気だと考えられていて、貴族社会ではその期間女性を安静にさせるのが一般的ですが、カミラさんの話を聞く限りこの商品をつければ誰に気付かれることもなく普段通りの活動が出来ると。私は男なので詳しくはわかりませんが、母は毎月退屈そうに寝ていたのを覚えています」
「そうです! これはあなたから見て売れますかね? 正直に教えてください……」
カミラは不安そうにザックに尋ねた。
「はい、必ず。必ず売れます」
ザックは笑顔でそう言い切った。
「さっそくですが商人になる説明をしましょう。まずは、商人として活動するために商人ギルドに所属する必要があります。ギルドにさえ入れば後は好きに商売が出来るのですが、今回の商品はまずはお得意様がいないと売ることも出来ないです」
「そうですね。わたくしそんなに知り合いがいるわけでもありません」
「そこは私のお得意様を紹介しましょう。見返りは売り上げの一割でいいです。これはかなり良心的ですよ。あと、私も同行します。月経用の商品ということですので、私が取り扱っている噛むと痛みが和らぐ薬草も一緒に売らせてもらいます」
「助かります! これで売る相手は問題ないですね。痛みが和らぐ薬草ですか。確かに一緒に売るのにピッタリですね」
「次に商品の製造ですね。これは同じギルド内で工房を紹介します。複雑な構造ではないので来月にでも売り出しに行けると思いますよ」
「本当ですか? 何からなにまで本当にありがとうございます!」
(仕事もテキパキしているし本当に非の打ちどころがない人ね……。こんな素敵な人としばらく一緒にいられるなんてわたし幸運ね)
24
あなたにおすすめの小説
双子の妹が私になりすまし、王子と結ばれようとしています
しきど
恋愛
私達は、顔が同じ双子の聖女です。
ある日私は王子様から縁談を持ちかけられるのですが、それを妬んだ妹は私になりすます計画を立て、代わりに王子と結ばれようとします。
「残念でしたわね、お姉さま」
妹は笑います。けれども運命というものは、彼女に呆れるような罰を与えたのでした。
王子様、あなたの不貞を私は知っております
岡暁舟
恋愛
第一王子アンソニーの婚約者、正妻として名高い公爵令嬢のクレアは、アンソニーが自分のことをそこまで本気に愛していないことを知っている。彼が夢中になっているのは、同じ公爵令嬢だが、自分よりも大部下品なソーニャだった。
「私は知っております。王子様の不貞を……」
場合によっては離縁……様々な危険をはらんでいたが、クレアはなぜか余裕で?
本編終了しました。明日以降、続編を新たに書いていきます。
【完結】契約結婚の妻は、まったく言うことを聞かない
あごにくまるたろう
恋愛
完結してます。全6話。
女が苦手な騎士は、言いなりになりそうな令嬢と契約結婚したはずが、なんにも言うことを聞いてもらえない話。
幼馴染に裏切られた私は辺境伯に愛された
マルローネ
恋愛
伯爵令嬢のアイシャは、同じく伯爵令息であり幼馴染のグランと婚約した。
しかし、彼はもう一人の幼馴染であるローザが本当に好きだとして婚約破棄をしてしまう。
傷物令嬢となってしまい、パーティなどでも煙たがられる存在になってしまったアイシャ。
しかし、そこに手を差し伸べたのは、辺境伯のチェスター・ドリスだった……。
【完結】義父を亡くし、屋敷を追い出された私に残されたもの
しきど
恋愛
フォーカス・リルフォード男爵が──。
──お義父様が、亡くなりました。
突然の出来事に頭が真っ白になってしまった私でしたが、二人の義姉はその遺産をどう分配するかで醜く言い争ってしまいます。
しかし、執事がお義父様の遺言書を持ってきました。そこには私達三姉妹へ分割される遺産の内容がはっきりと記されていたのです。
長女には領地と屋敷を。次女には子爵の婚約者を。そして三女、私には……犬のイルを与える?
遺産分配と呼ぶにはあまりに不平等な内訳に、二人の義姉は大笑い。私は何も主張できませんでした。
言われた通り、イルと一緒に屋敷を出ていきます。これからは私がイルを護らないと。幼い頃からずっと友達の彼と一緒なら、心細くはありません。
【完結】なんで、あなたが王様になろうとしているのです?そんな方とはこっちから婚約破棄です。
西東友一
恋愛
現国王である私のお父様が病に伏せられました。
「はっはっはっ。いよいよ俺の出番だな。みなさま、心配なさるなっ!! ヴィクトリアと婚約関係にある、俺に任せろっ!!」
わたくしと婚約関係にあった貴族のネロ。
「婚約破棄ですわ」
「なっ!?」
「はぁ・・・っ」
わたくしの言いたいことが全くわからないようですね。
では、順を追ってご説明致しましょうか。
★★★
1万字をわずかに切るぐらいの量です。
R3.10.9に完結予定です。
ヴィクトリア女王やエリザベス女王とか好きです。
そして、主夫が大好きです!!
婚約破棄ざまぁの発展系かもしれませんし、後退系かもしれません。
婚約破棄の王道が好きな方は「箸休め」にお読みください。
「幼馴染は、安心できる人で――独占する人でした」
だって、これも愛なの。
恋愛
幼い頃の無邪気な一言。
「お兄様みたいな人が好き」――その言葉を信じ続け、彼はずっと優しく隣にいてくれた。
エリナにとってレオンは、安心できる幼馴染。
いつも柔らかく笑い、困ったときには「無理しなくていい」と支えてくれる存在だった。
けれど、他の誰かの影が差し込んだ瞬間、彼の奥に潜む本音が溢れ出す。
「俺は譲らないよ。誰にも渡さない」
優しいだけじゃない。
安心と独占欲――その落差に揺さぶられて、エリナの胸は恋に気づいていく。
安心できる人が、唯一の人になるまで。
甘く切ない幼馴染ラブストーリー。
突然婚約破棄された出来損ない令嬢は、騎士になって世の中を見返します!
香取鞠里
恋愛
「この学園の卒業という素晴らしい良き日ではあるが、私はイルアとの婚約を破棄する」
私、公爵令嬢であるイルア、十八歳は、生まれもって婚約者とされていた自国の王子、マーティン、十八歳に婚約破棄を告げられていた。
イルアは公爵令嬢だが、成績も悪ければ、取り立ててできることもない。いわゆる出来損ないだ。
自分の無能さを自覚していた上、マーティンの裏での悪行を知っていたイルアは、婚約破棄されたことを素直に受け入れ、内心大喜びだった。
しかし、ある日王子の計らいで襲われかけたとき、自分のことをバカにするやつらに腹を立て騎士になることを志す。
いつまでも出来損ないだからとバカにされたくなかった。
世間を見返してやろうと騎士への道を進み始めたとき、イルアの指導者として、ひとつ上の男性ルキと出会う。
騎士としてイルアが腕を上げると同時に、二人の仲が深まる中、騎士としてのイルアのことを聞きつけたマーティン王子が再びイルアの元を訪れて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる