秋葉原工作室物語

秋葉原工作室店長

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『初工作室』ちょっとペースを早めに書いているので後で書き直します。構成だと思ってもらえればありがたいです←逃げの台詞です(笑)

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全然思っていたのと違う反応にかなり戸惑ってしまった、自分の中ではこの『秋葉原工作室の扉を開けたら全ての問題は解決して、なんならあの万世橋で出会った彼女からやさしくレクチャーしてもらいながらプラモを作れる』と、さっきまでのコンカフェに警戒していた男の言うことか?っていう下心一杯の妄想をしながら、この一階のかなりハードルの高いここは本当に日本か?という廊下を抜けせっかく二階に上がったのに今度は更に高いハードルを用意してやがるとは…
しかし、ここまできてこのまま何もせず家に帰り道具も無いので今晩を無駄に過ごして明日ももう一度工具を探す所から始めたのでは、三連休が台無しどころか火曜日の有給の申請とせっかくの三連休なのにほったらかしにされて怒り心頭の彼女からお別れの言葉が届く可能性が(まぁ、でもこのままいけば多分今週じゃなくても………なんだけど。)
とにかく振り絞るだけの勇気を絞って「すいません、今までプラモデルを作った事がなくてさっき買って来たのですが作り方を教えてもらう事はできますか?」
と言うと彼は
「つくりたいプラモデルは何ですか?」と至極全うな質問をしてきた
「ガ○ダムのバトバルスのプラモデルです」

「なるほどガンプラですね、それなら当店にある工具で説明書に書いてある順序通り作れば大丈夫ですよ」と言って続けて『うちのお店では何も教えて無いんですよ、うちは説明はしますが教室を開催してない日は何も教えない説明するだけです。』と
(なんだこいつ、相当やっかいなやつか…)とがっくりしながらも、自分の中で声が響く■でも、しかしといい続けろ■と、折れそうな心をぐっとこらえて
「ここでなら作れるって事ですか?」ともう一度訊ねてみると
「大丈夫ですよ、ここには模型屋さんにありそうな物は一式あるので!」と

「これは、全部無料で貸して貰えるんですか?」

「ええ、うちは塗料以外の工具は、高級な薄刃ニッパーから筋彫り工具まで全部無料です、塗料のみ500円で1日使い放題ですよ」そしてここで料金表です
「えっ………???」と何が面白いのか全く分からないネタに呆然としてると後ろから
「店長、初めてのお客様はもっと大切にしないとダメちゅん」と聞き覚えのある声が
掃き溜めに鶴、という言葉が自分の人生で今最も分かりやすく目の前で展開されている、とややもすれば感涙にむせびりそうになりながら
「さっきの‼️」

「また会えたちゅん」

「こんなに嬉しい事はないです!」

「そんなしれっとガ○ダムネタを突っ込んで」
と、ガ○ダムにそんな台詞があるとも知らなかった僕はぽかんとしていると彼女は続けて
「今日は作りたい、作らなきゃいけないちゅん?」
と、やり取りをしてるとさっきの無愛想な店番の男が彼女に注意を受けて罰の悪そうな顔つきで
「かんこちゅん、彼は知り合いなの?」

「うんかくかくしかじかで、さっきそこでたまたま知り合ったちゅん」
彼女に出会った経緯を聞き僕が無理難題を上司に押し付けられて、やったことの無いプラモをやらなきゃならないと聞くと、無愛想な男はそっか成る程と言う顔をしながら僕に向かいようやく警戒をといて
「はじめまして、いらっしゃいませ!」
「当店は一時間500円で二時間以上は四時間迄千円となります、お客様にはお時間の連絡をさせてもらっていませんので、作業が終わったならお声をお掛けくださいね、そこで清算です。」
と聞きとまっどった僕は
「あの、受付は…ここでいいですか?」
と訪ねると彼は
「もちろん大丈夫ですよ」
何を質問してるのか意味がわからんという風に答えて更に続けて
「お時間はお客様の自己申告制になっております、あとお時間については少し過ぎても延長料金はもらってません、30~40分くらいはうちは延長と読んでないのでしっかり慌てずに忘れ物しないように片付けて、僕か彼女に帰る旨を伝えてもらえればそこで清算します。」
システムという文字の形骸化、難しく表現するならそんなところだろうか、余りにも簡単すぎて逆に難しいルールだったのに、彼は更に続けて
「途中で外出されるのも自由です、もちろん声を掛けて出る必要はありません。」「あと、飲食も自由ですのでこっちは匂いとか周囲のお客様には注意をしてください」そこまで言い終わると「まぁ、簡単に言うならば周りのお客様に迷惑さえかけなければ、ほぼ自由だと思ってもらって大丈夫ですよ」と来た。
お店の説明はここまででも充分な破壊力だったのに最後に、「あと駄菓子は食べ放題ですので自由に食べてくださいね!」と来た
何処か懐かしい雰囲気も感じるそのお店は、説明と共にああ、そうか大学の文科系サークルが集まる部室なんだと思った。
「店長もちゃんと説明やれば出来るちゅん!」と彼女は小さく手をたたく仕草をしながらこっちに振り向いて「そしたら今日はまずプラモを仮組するところからはじめるちゅん」「キットはMGだから塗装迄は間に合わなそうだし、今日は塗装は無さそうだから工作のお部屋に案内するちゅん」と言ってこっちについてきてという仕草をしながらエレベーターに乗り込んで六階のボタンを押した。
2016年の冬僕は初めて秋葉原工作室に行ったんだ

※時間軸とプラモの発売日が合わなかったりする事がごさいますが、ご容赦のほど宜しくお願い申し上げます。
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