君の想い

向日葵

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『昨日降りた駅で待っています』
メールにはそう書かれていた。ひかりは駅へ向かうと、電車に乗り、メールの通りに昨夜尾行して降りた駅に下車する。階段を上り、改札口を通ると、切符売り場の横の壁にもたれかかるようにして、こちらを見ている男性に、ひかりは気づいた。ひかりが近づいて行くと、男性も壁から離れ、こちらに歩み寄ってきた。
「おはようございます、行きましょうか」
男性はそう言うと歩き出した。駅を出ながら、ひかりは男性の肩をトントンと叩いた。男性が振り返ると、ひかりはメモ帳を見せる。
『一体どこに行くんですか?何するんですか?』
読むと男性は、「一緒に行けば分かりますよ」とだけ答えた。それから10分ぐらい経った頃。ひかりと男性は、とあるマンションに着いていた。黙々とエレベーターに乗り込む男性の後ろを、ひかりは少し周りを伺うようにしてついていく。エレベーターの中、表示盤が3階を照らした後、ドアは開いた。すぐに降りて、男性は、扉が4つ並ぶ廊下へと進む。男性が向かったのは、一番奥の扉。男性はインターホンを押す。少しした時。ガチャ、と扉が開いて。顔を覗かせたのは、一人の男の子だった。
「こんにちは」
男性は、少し笑顔を見せて挨拶をした。
「瞬君かな」
男性はそう尋ねた。まだ10歳くらいに見える男の子は、コクリと頷いて、小さな声で、「そうです」と答えた。
「昨日電話した、篠山です」
篠山、そう名前を告げた男性に、徐々に警戒心を解いて、ドアを少し開ける。男の子はひかりを見上げた。
「そっちの人は?」
男の子が訊いたので男性は
「大丈夫、おじさんの仲間です」
と答える。やがて、男の子はドアを開くと、「どうぞ」と言い開けた。

男の子は、一室に二人を招いた。
「悪いんですけど、ここで待っててください」
男の子はそう言うと、部屋を出ていった。ひかりは、部屋の中を見回す。小さな机と流行りのオモチャが置かれた部屋だった。机に置かれた図鑑がカラフルで目を引く。そしてそれらを眺めていると、すぐに男の子は戻ってきた。その手にはジュースを入れたコップが2つ。男の子は座る。
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