〜転移サイボーグの異世界冒険譚〜(旧題 機械仕掛けの異世界漫遊記) VSファンタジー!

五輪茂

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第5章 脅威襲来、そして王都へ

第25話

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 ギチギチギチ….!
 
 ズズッ、ズズッ!

 ズズンッ!ズズンッ!

 無数の種種雑多な異形がひしめきあいながら、森の中を移動していく。
 獣の姿をしたもの、巨大な昆虫のような形をしたもの。中には根のような器官を這いずらせて移動する植物のような姿のものまでが混ざっているのも見える。

 それ等は皆一様に目を血走らせ、呼吸も荒く相当に興奮状態にあるようなのだが、何故かお互いに一定の距離をとったまま諍いを起こす事なく同じ方向へと歩を進めていた。

 いや、”引き寄せられていた”。ダークエルフ達の住まう里「秀真の國」へと。
 たった一人の男が自らの保身の為だけに行なった凶行によって。

 魔獣達は、群れで生活するもの、単独で生きるもの、その生態は様々だ。だが、それ等の色々な魔獣達がだんだんと合流し、その数を増やしながら移動していく様は、まるで支流から流れ出る水が合流し、どんどん水嵩を増していく川の流れを連想させる。
 しかも夜の暗闇の中で月明かりのみに照らされ蠢めく黒々とした其れは、既に相当の規模まで膨れ上がり、秀真の國の全てを呑み込まんとする大河の如く畝りながら、秀真のもうすぐ間近へと押し寄せていたのだった。



「〈雲霞の如く〉とはよく言った物じゃな。月明かりに光るやつ等の眼が、まるで光で出来た雲か霞のようにうねっておるぞ? 」

 秀真の國外縁を取り囲む壁、その南に位置する「朱門」の上に陣取りながら、【黒き武神】ジェイーネ・ラル・キサラギはニヤリと口角を吊り上げた。

「はははっ!そうで御座いますなあ、この数で秀真全体を取り囲まれたら危ないところでしたなぁ。《クーガ》様のお陰で戦力を一点集中出来るのが不幸中の幸いといったところでしょうかな? 」

 ジェイーネの軽口に呑気に返すのはレイナルドだ。しかし、実はこうしてにこやかに、”緩い”状態の時こそが最も怖いのだとは、かっての戦友達は皆良く知っている。

「まったく!何故そうアナタ方はそう緊張感に欠けておるのですか!….まあ、しかし、こう目の前に大軍がいるのを見ると、あの大乱を思い出しますなあ!御覧下され、ヤツ等の眼の輝きが、あの時の敵軍の連中の剣が光を反射してキラキラとしていた時そっくりですぞ! 」

 二人に苦言を言いながらも、やはり武人としての血が滾るのか、気炎を上げながらタテワキが愛槍を握り締める。

 600年前、ロードベルク全土を巻き込んだ大戦乱。常に先陣を切り敵陣を斬り裂いた【黒き武神】その両脇を常に固めた【微笑む剣鬼】と【剛槍の修羅】。

 長き時を経た今も、ダークエルフという種族特性の為に、その力は全く衰える事も無く、逆に何百年もの間も日々欠かさぬ鍛錬によって研ぎ澄まされており、どちらかと言えばその力を持て余していたと言った方がいいかもしれない。

 その為か、この大軍を前にしても三人の表情はまったく怯むことなく、返って生き生きとしていた。

 いや、三人だけでは無い、戦乱を経験した古強者達も皆同じ様な表情を浮かべている。
 対照的に若い武士達は緊張感に顔を強張らせていたのだが….。

 ーーゴゴゴゴゴゴゴガガガガンッ!!ーー

「なんだ!? 魔獣の攻撃か!? 」
「くそぉっ!どこからだぁ!? 」

 若い武士達が突然の地響きに狼狽えパニックに陥りかけるが、

「鎮まれぇぇいっ!敵襲では無い、《クーガ》様がその御力で防御陣を築いて下さったのだ!狼狽えるな!! 」

 タテワキの大喝が陣中に響き渡る。その言葉通り、門の外、壁の周囲一帯には幾重にも逆棘状の岩塊が里の外側に向かって斜めに地面から突き出し「馬防柵」のような状態になっていた。

 既にこの時点で、《クーガ》と契約して主となったヒロトが、セイリアを伴って北側の護りに着いた事はラーナより報告を受けて聞いている。
 ランドを始めとするキサラギ家の面々は最初、セイリアがたったの三人だけで北側に向かった事に狼狽し、連れ戻すべく動こうとしたのだが、ラーナの報告の続きを聞いたジェイーネが待ったをかけた。

 曰く、北側に着いて行ったのはセイリアの意思。その際に危険だから、会って間もない自分よりも南側の安全な所にと引き止めたのはヒロトの方で、逆にセイリアの方が涙を流しながら「武家の娘の覚悟と誓いを馬鹿にするな!」とヒロトに食って掛かり、その姿に感嘆したヒロトはセイリアの同行を許し、更に二人の絆も深まったようだ、と。

「ふはははははははははははっ!まだまだ小娘よと思っておったが、セイリアよ、その覚悟や良し!それでこそ我がキサラギ家の娘よ!! 良い!儂が見込んだ男と《クーガ》様が付いておるのだ!その心意気あらば最早一人前、心配は無用じゃ。ランド、お前は父である前にこの里の主、「辺境伯」だ。此方はこちらの戦いに心を傾けよ! 」

 と、一笑の元に笑い飛ばし、反対意見を封じてしまったのだった。


 次々と地面から突き出してくる槍の穂先の如き岩塊群。ズラリと並んだその威容を見て、ランドが感嘆の声を上げる。

「おお!? これはありがたい!流石は《クーガ》様だ。これならば如何な大群といえども、一気に押し寄せる事は出来ん! 」

 喜ぶ息子の姿を横目に、ジェイーネの内心の呟きは違っていた。

 (いや、この「魔力波動」はヒロトのものじゃ。奴め、こんな事まで出来るとは!? ふはは! 良いよい、それでこそセイリアの婿にと見込んだ男よ。…後は…、数は少ないとはいえ”空を飛ぶ者共”をどう迎撃するかじゃが…?)

 その時だった。背後より巨大な「魔力波動」を感じて慌てて振り返る。

 ーーザザザザザザザザザッーー

「あれはっ!? 」

 秀真の街の中央、街の半分ほどまでを覆っていた【精霊樹】が、その巨大な枝葉を更に大きく、大きく広げ、見る間の内に秀真の街全てを天蓋の如くすっぽりと覆い尽くしてしまった。
 その姿はまるで、”母”精霊樹我が子秀真の街を覆い隠し、守っているかのようだ。

 (いや、まさに護ってくれておるのじゃろうのう…。ならば!)

「くくっ!良し、良し!盛り上がって来たわ! 北には我等の守護聖獣様と我等以上の強者が、家督も譲り、後顧の憂いも無し。皆の者!これ程”死ぬのに良い”日は無いぞ!!存分に戦働きを愉しむが良い!我等を守護せし精霊よ、我等の戦いを護照覧あれ!そして若き者共よ、我等の戦い糧とするべく確と見よ! ランドよ、「辺境伯」として、「将」として見事采配して見せよ!行くぞ、門を開け!出陣じゃあああああっ!! 」

「「「「雄お王おお応!!」」」」

 ツワモノ達が鬨の声、雄叫びを上げて「朱門」から飛び出して行く。勿論その先陣は【黒き武神】その人だ。

「長弓隊、魔法部隊、構え!狙いなぞ付けずとも構わん、どうせ魔獣共はあれ以上は広がれん・・・・・・・・・!先頭の魔獣共に撃ち込んでやれ!放てえぇぇぇぇぇっ!! 」

 壁の上にズラリと並んだ長弓隊、魔法部隊が現当主ランド・ラル・キサラギの号令一下、先頭の魔獣達に雨霰と魔法で強化した矢や、風系、火系の各種魔法の先制攻撃を浴びせかけた。

 魔獣は強力で強靭だ。まともに相対すれば、それも取り囲まれる様な状況になってしまったら、いくら魔力に優れたダークエルフと雖もひとたまりもないだろう。

 しかし、「朱門」の前面をその上空から見れば、木や盛り上がった地面が天然の要害となり、ある一定の距離からはまるで漏斗に流し込まれるように幅が狭まって、押し合いへし合いとなってしまい互いに邪魔をしてしまっているのが分かる。
 更には逆棘状の馬防柵に阻まれて思う様に前に進めず、後ろから無理やり押される形となった先頭の魔獣がその逆棘に押し付けられ、貫かれて悲鳴を上げているものまでいた。

 そんな魔獣達が前にも横にも進めなくなっている場所に、容赦無く降り注ぐ矢と魔法。
 
 魔獣達はなす術も無く爆散し、斬り裂かれ、凍りつき、貫かれ、引き裂かれる。

 痛み、驚き、怒りの吠え声を上げる魔獣の群れに、更なる死と苦痛をもたらす災厄を運ぶ者が楽し気な笑い声を上げながら飛び込んできた。

「ふはははははははははははっ!! 」

 ーーザザザ斬ッ!!ーー

 笑い声と共に左から右へと振り抜かれた【黒き武神】の一刀は、明らかにその刃の長さを軽く超え、その一振りだけで十匹以上の魔獣達を両断している。しかも既に昼間のヒロトとの試合の中でコツを掴んだのか、その刃に纏う魔力は〈超振動〉、【魔震刀】へと進化したスキルを使い、鉄よりも硬い昆虫型の魔獣の甲殻を、まるで豆腐でも斬るかのように苦もなく斬り裂いて行く。

 しかもそれだけではない、脇を固める【微笑む剣鬼】の刀身も【剛槍の修羅】の槍の穂先までもが甲高い唸りを上げて揺らめいている。

「おお!?これは良いですなぁ!魔獣共の固い骨や筋肉が、まるで大根でも切っているかのようですぞ!? 」

 新しいオモチャを手に入れてはしゃぐ子供の様に、にこにこと笑いながら当たるを幸い目前の魔獣を全て両断していく【微笑む剣鬼】レイナルド。

 対して、やや顔をしかめながら愛用の十文字槍を振るう【剛槍の修羅】タテワキ。

「ぬんっ!!…むう? ジェイ様からヒロト様の技のコツは教えて頂いたが….、はぁっ!…中々難しいでござるな!貫くのは良いのだが、薙ぐのはイマイチでござるよ! 」

 そうは言っても今々貫いたのは鎧の如き大きな鱗が連なった地竜の魔獣。経験の浅い若いダークエルフであれば、刀を弾かれて苦戦する事は必至である。

 三人は意気揚々、まるで”庭の草刈り”でもしているかのように雑談すら混じえながら、易々と魔獣達を狩っていく。

 いや、三人だけでは無い。今や里では”重臣”と呼ばれる面々が、刀で、槍で、戦鎚で、とそれぞれが愛用する得物は違えど、相対する魔獣を苦もなく倒していく姿が見える。

 彼らは皆、ジェイーネと共に自軍の何倍もの大軍を寡兵で打ち破り続けた猛者ばかり。平和を願いながらもその身の内に猛る血は燻り続けてきたのだろう、凄まじいばかりの戦働きだ。

「おうおう、皆、楽しそうじゃのう?よっぽど鬱憤が溜まっておったと見える 」

 そんな部下達の姿に目を細め、知らず己の口元を笑みの形にするジェイーネ。ふと後方に目をやれば、懸命に指揮を執る息子ランドの姿が見えた。

「若武者共よ、無理をする必要は無い! 達人たる先達の討ち漏らした魔獣を確実に狩るのだ!腕に自信があろうと、決して一対一になるな!必ず二人以上でかかるのだ。 よいか、功を焦るな!例え一匹でも討ち漏らし、里人に犠牲者が出ようものなら、その時点で負け戦も同然となると知れ!! 」

 (ふふっ!ランドめが中々やるではないか?しかし、少々戦い辛くなってきたのう?)

 息子の采配を満足気に見やっていたジェイーネだったが、その言葉が示す通り、今や「朱門」前の主戦場には魔獣の死体残骸が折り重なり積み重なってしまっていた。
 いくら腕に覚えがあろうと、戦う足場が無ければ戦うことは出来ない。

「ふむ…?そろそろ掃除・・が必要かの? 」

 そう考えていたところで前衛の部隊にランドの指示が飛んで来る。

「前衛、一旦後退せよ!これよりその場を掃除・・する! 魔法による一斉射だ、巻き込まれるなっ!! 」

「….!?ほう?よく見ておったな。よし、皆の者、下がれ!後衛の攻撃の邪魔になるでないぞっ! 」

 今々自分が考えていた事を息子であるランドが指示した事に少しの驚きと、成長を喜ぶ嬉さを感じるジェイーネ。
 後衛の魔法攻撃の邪魔をせぬよう迅速に指示を出し、聞いたサムライ達もまた百戦錬磨、すぐさま波が引くように、さぁっと後方へと引き返す。


 忌々しい障害であった武士団が引いた事で、魔獣達は同胞の死骸を乗り越え、踏み潰しながら前進を再開しようとするが、そこにランドの裂帛の指示が飛ぶ。

「目標、前面魔獣!《爆裂魔法》放てぇぇぇぇぇぇっ!! 」

 仲間の死骸に足を取られ、満足に前進する事が出来ないでいた魔獣の一団に、威力を上げる為に圧縮されていたいくつもの《爆裂》の魔法が次々と着弾していく。

 ーーカッ!!  ドガァァァァァンッ!!ーー

 眩い閃光が閃き、圧縮のくびきを解かれた魔力が荒れ狂い、轟音と共にその場の全てを巻き込み、薙ぎ払い、粉微塵に吹き飛ばした。

「おうおう!派手じゃのう。良し、良し!ならば儂も一発かましてやるかの!! 」

 久し振りの戦さ場の空気に当てられたのか、普段以上のテンションの高さで上機嫌なジェイーネの身体から、凄まじい量の魔力が噴き上がる。
 やがてそれは掲げた愛刀の周りに収束し、唸りを上げて回転を始めた。

 ジェイーネはその状態のまま刀を大きく振りかぶると、今度は渾身の力を込めてその刀を振り下ろし、その力の全てを解き放つ!!
 
「行くぞ!《龍旋風舞》!! 」

 解き放たれた魔力は一気に拡大し、恐ろしい勢いで暴れ回る風の龍、「竜巻」へとその姿を変じる。

 魔力で加速された風の渦が、岩も木も、魔獣達すらも巻き込んで暴れ狂う。それ等は全てが風の龍の牙となり、辺り一面を貪り喰らう。それだけではない、渦の中では極大の”鎌鼬”までが暴れ回り、巻き上げた物までが高速で撒き散らされ更に被害を広げていく。

 これこそが【黒き武神】と呼ばわれたジェイーネの最大奥義《龍旋風舞》であり、相対した敵が大軍である程威力も被害も増していくという悪夢のような技であった。

 事実、嘗ての大戦の時には遠路遥々到着した帝国の大軍が、万全の体制を以て布陣したにも拘らず、何度も何度もこの風の龍に食い散らかされる事を繰り返させられた事が敵軍撤退の大きな要因ではないか?と言われているほどである。

 風の龍は魔獣の群れを散々に食い散らかしながら吹き抜けていく。その後には何も残らず、周囲に無惨な牙跡を残すのみ。


「良し!さあて、第二幕の開始じゃっ!武士団出るぞっ!! 」

「「「「おおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!!」」」」

 【黒き武神】の檄に、雄叫びを上げながら一気呵成に飛び出していくサムライ達。

 前哨戦の戦果は上々。しかし、未だ森の奥より迫り来る足音は途切れる気配は無い。秀真の國武士団の戦いは、むしろここからが本番であった。









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