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第28章 動乱 ロードベルク王国 前奏曲(プレリュード)
第260話 交声曲の1 (カンタータ)
しおりを挟むそこは豪奢、としか表現しようが無い一室だった。
厳選された木材のみを使い、しかも精緻な彫刻を施された柱には継ぎ目なく金箔が貼られ、シミひとつ無い白壁には、同じく純金を粉末状にした絵の具で描かれた優美に絡まり合う蔦の模様のスクロールが美しい。
壁際には最高の職人が手掛けたのであろう調度品と共に、観葉植物や数々の芸術品が並べられていたが、しかし、そこに成金趣味の者などが陥る厭らしさなどは微塵も感じられない。
何処も彼処も女性的で華やかな装いでありながら、まるでその部屋の主人の品格を感じさせるような、落ち着いて調和の取れた佇まいであった。
南側一面は、テラスに続く大きな窓となっていて、透明度の高いガラスからは午後の明るい日差しが燦々と差し込み、より一層室内の雰囲気を明るいものに演出しているかのようだ。そしてその室内に、最高級茶葉である事を伺わせる、爽やかで芳醇な紅茶の香りがふわりと漂う。
「うん、いい香りだ。また腕を上げたようだねフォーファー。この香りを嗅いでいるだけで、政務のゴタゴタで溜まった疲れが溶けていくようだよ 」
部屋の主人の名は「アベリストヴィズ・ルガルス・スコティリア・エイングラウド」、第二十五代エイングラウド帝国女皇帝である。
彼女はカップに満たされた、琥珀色の紅茶の馥郁たる香りを存分に楽しむと、ほぅ、と満足気に息を吐き、紅茶を淹れた侍女?を褒めた。
「過分なお言葉恐れ入ります。アベリストヴィズ陛下にそのように評価して頂けるとは感謝の極み。このフォーファー、尚もお喜び頂けるよう精進致します 」
「ふふっ、お前は母親のアープロースに似て真面目だねぇ。ここは私の私室だ、もっと肩の力を抜いたらどうだい?」
「とんでもないことで御座います。アベリストヴィズ陛下こそは至高の御方、その様な御方に母に続きお仕えさせて頂くのです。長年に渡り陛下にお仕えさせて頂いた母であればともかく、今の私ごときでは全然足りておりません。肩の力を抜くなど、その様な事はとても、とても。それこそ母に叱られてしまいます 」
ここは『バチカン市国』のように、エイングラウド帝国内にありながら、三王国の、そのどの領土にも属さない都市、帝都リィンドゥーン。その中心部…、いや、全帝国の中心である女皇帝の居城であるバーミンダーム城のさらに奥、女皇帝の居室のある後宮である。
通常、後宮と言えば皇帝や王などの妻や愛妾、またその間に産まれた幼い子供と、その世話をする侍女達が住まう場所であるのだが、ここエイングラウド帝国では慣例として、女性王族が女皇帝として皇帝位を受け継ぐことになっている。
別に女皇帝の婚姻は禁止をされている訳ではないが、その場合は後宮ではなく、王配として男性用の別棟が用いられることになっている。
ちなみに断っておくと、女皇帝の地位は世襲制ではない為、例え在位中の女皇帝が女児を出産しようと、その子が皇帝位を受け継ぐことは無い。
むしろ、女皇帝はひとつの王家だけに権力が集中しないように、三王家それぞれからほぼ均等に選ばれることになっているので、女皇帝の嫡子はその出身王家に戻されて、そこで王族なり、新しい家を興すことになっている。
「本当にお堅いねぇ?そんなこっちゃ嫁の貰い手が無くなって、私みたいに"行かず後家"になっちまうよ?」
「御心配には及びません。実家のチェスター侯爵家は弟が立派に後を継いでくれますし、そうなればそうなったで、我が生涯をアベリストヴィズ陛下に、陛下が御退位なされた後はエリアシュード殿下にと、我が忠誠を女皇帝陛下に捧げる覚悟にございます」
「あんたね…、騎士じゃないんだから……⁉︎ 」
先に述べたが、女皇帝の婚姻は禁止されている訳ではない。だが、現女皇帝のアベリストヴィズは、初代女皇帝エリザビュートと同じく帝国の繁栄、安寧を第一として、齢六十五歳となる現在に至るまで、結局配偶者を得ようとしなかった。
そんな自分の身の上を、少しばかり自虐的なネタとして揶揄しながら、侍女?のフォーファーを窘めようとしたアベリストヴィズだったが、フォーファーはまるで揺るがない。それどころか、ガチャリ!と鎧の音を鳴らして姿勢を正し、自らもアベリストヴィズのように生涯不犯を貫いたまま、忠義に一生を捧げることも辞さない覚悟だと言い切る始末だ。
「それにねえ、なんだいそのクソ重たそうな鎧は?いつも言ってるだろう、ここはバーミンダーム城なんだよ?言ってみれば帝国で一番警戒が厳重な場所なんだ。この後宮にだって手練れの女騎士が大勢詰めてる。絶倫オークでも来ない限り、アンタがそんな重装備着てる必要は無いんだ 」
"侍女"と言い切れなかったのはここにある。フォーファーは、侍女服の上に腰から上には大の男でも根を上げそうな重装甲の鎧を身に着け、下半身には"装甲スカート"としか表現出来ないような物を履いていたのだ。
しかも割と小柄な体格の為、遠目に見たらまるで"変な鎧"だけが歩いているようにも見えてしまうほどだ。
と、言うか、"女騎士に絶倫オーク"とか、こちらの世界でも「クッ殺」ネタがあるのだろうか?
まあ、それはともかくとしても、サラッと普通の会話に下ネタをブッ込んでくるあたり、女皇帝陛下もなかなか「いい性格」をしているようである。意外とどこぞのダークエルフのイケメン"爺い"執事辺りと気が合うかもしれない。
「何を仰しゃいます!至高なる御方であられる陛下の玉体に、傷ひとつも付いてはなりません。その為には、いつ如何なる時、如何なる場所に於いても「常在戦場」の心構えでいることこそ、私の勤めにございます。それから、御身は最も高貴な御方なのですから、下品な発言はお控え下さいませ 」
「だから、アンタは護衛侍女であって、騎士じゃないんだってば!……ハァ~~、アープロースはいったいどんな育て方をしたんだい……。ねえマリー?アンタからもなんとか言ってやっておくれよ」
普通の侍女は間違っても「常在戦場」の気構えなどしていない。いや、重装侍女アーマーを着ている時点で既に間違っているとは思うのだが…?
驚くべきは、フォーファーは先程の極上の紅茶を、そんな重装備の格好のままで淹れ、更には他の業務についても完璧にこなしているという事である。有能なんだか、残念なんだか、非常に判断に困るところだ。
頑なに態度を変えない"フルアーマー"残念侍女に、アベリストヴィズはお手上げだとばかりに天井を仰ぎ、同じようにテーブルに着き、紅茶を楽しみながら面白そうに主従のやり取りを観ていた女性のひとりに話しの水を向けた。
「ふふっ、いいじゃないですかお婆様。『常在戦場』、良い覚悟じゃありませんか 」
「あのね、マリー?【英雄王】の国じゃどうかは知らないけどね、普通、侍女にそんな覚悟は要らないんだよ 」
アベリストヴィズが話しを振った相手はマリーベル。エイングラウド王国王太子、ベルファストに嫁入りした、かつてのロードベルク王国第一王女である。
「あら、そうでしたか?お母様付きの侍女達は二人とも、いつでも服の下に鎖帷子を着込んで、身体中に武器を隠し持ってましたし、いつもお母様と戦闘訓練をしていたのですけれど?ですから、"護衛侍女"というのは何処の国でもそういうモノだと思っていたのですが…。違うんですか?」
「そんな殺伐とした侍女は聞いたことも無いよ!…って、そういやアンタの母親のレイラ王妃は、【血濡れの舞姫】の元・初代総長だったね……。話しを振った私が悪かったよ…… 」
「「クスクスクス…!」」
フォーファーに加え、アベリストヴィズとマリーベルのやり取りに、もう後二人の同席者が可笑しそうに笑い声を上げる。
「エリアス、アリーシャも笑い事っちゃないよ…」
「ごめんなさい、アベリストヴィズ陛下 」
「すいません、でも、ひと睨みで軍務卿すら震え上らせる陛下に、まさかこんなに困ったお顔をさせられる方がいるなんて可笑しくって……!」
もう二人の同席者とは、エリアスこと、「エリアシュード・ルガルス・エイングラウド」と、アリシア改めアリーシャの二人だった。
二人は先日のベインズディンガスの街に行った際の報告を、アベリストヴィズにするついでに、ヒロトから貰ったお土産を渡そうとバーミンダーム城へと訪れていたのだが、偶々マリーベルもアベリストヴィズの元に訪ねてきていた為、丁度いいタイミングだ、とばかりにアベリストヴィズが政務の休憩を兼ねて、四人でお茶会を始めたのだ。
しかし、女傑中の女傑であるアベリストヴィズが、フォーファーやマリーベルとのやり取りで呆気に取られた、というか途方に暮れた顔をしているのが面白くて、つい笑ってしまったのだ。
「本当にねぇ、よくあのもやしっ子が、こんな勇ましい嫁さんを貰えたもんだよ…。………それはそうと、エリアス、アリーシャ、"陛下"じゃないだろう?私が"朕"だの、勿体ぶった喋り方をしてないんだ、なんて呼ぶかは教えただろう?」
ん?ん?ん~~っ?と、何かを催促するかのように、ニンマリと口元に悪戯っ子のような笑みを浮かべるアベリストヴィズ。
「あ!その…、ええと、お、お婆様…?」
「そう、それだよ!子供も孫もいない私に取っちゃ、アンタ等は孫みたいなモンなんだ。公務中ならともかく、プライベートまで"陛下"じゃ寂しいじゃないか 」
「いや、でも、その…、エリアス様ならまだともかく、私はやっぱり畏れ多くてですね……」
「私が良いと言ってるんだ、アリーシャ。関係ないよ。マリーを見てごらんよ 」
「いえ、それはマリーベル様が凄いんだと思います…!」
「ん?」
何か言った?といった感じで、キョトンと首を傾げるマリーベルに、苦笑気味にアリーシャは説明する。
「いえ、女皇帝であらせられるアベリストヴィズ陛下を、そう呼べ、と言われたからといって「はい、分かりました」で、"お婆様"と呼べるマリーベル様は凄いなって 」
「ああ!それはね、とても良く似た雰囲気の女傑を知ってるから…かしらね?」
「良く似た方…ですか?」
今度はエリアスとアリーシャの方がキョトンとして首を傾げる。それはそうだろう。アベリストヴィズは長年に渡り巨大帝国を治めてきた大女帝。それと並び立てれる者など、そうそう居る筈が無い。
アベリストヴィズは、ほぅ?という面白そうな表情をしているが、「女皇帝至上主義」であるフォーファーなど、よく見なければ分からないが、若干不愉快そうである。
「そんな方がいらっしゃるのですか?差し支えなければ、どんな方なのかお聞きしてみたいのですが…? 」
「ええ、問題ないわエリアスちゃん。アベリストヴィズ陛下と良く似ている人というのはね、セイレンお婆様の事よ 」
その名前が出た瞬間、よく分かっていないアリーシャ以外の全員がギョッとした顔になる。
その名前は"生ける伝説"として、ロードベルク王国内では知らぬ者など居ない。いや、むしろ帝国内の方が帝国の侵攻を阻んだ敵国の英雄として、畏怖と共によく知られているかもしれない名前であった。
「あっはっはっはっ‼︎ なるほどね、【炎禍の魔女】殿かい。そりゃあいい!その名と同列に語られるなんざ、私の方が返って光栄なくらいだね!」
これほど愉快な事はない、とばかりに呵々大笑と快活な笑い声を上げるアベリストヴィズ。え?えっ?と、こちらの世界の事をまだよく知らないアリーシャだけは、盛大にクエスチョンマークを打ち上げているが、他の者達は全員、フォーファーも含めて「なるほど!」と納得顔である。
「いいね!やっぱりアンタはいいよマリー!……さて、それじゃあ、そろそろエリアス、アリーシャ、ベインズディンガスでの事を教えてくれるかい?」
一頻り大笑いしたアベリストヴィズは、目尻に浮かぶ涙をハンカチで拭き取りながら、そう話しを促すのだった。
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いつもお読み下さりありがとうございます!
今年もまたファンタジー大賞にノミネートさせて頂きました!
宜しければ是非、また応援宜しくお願い致します‼︎
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