〜転移サイボーグの異世界冒険譚〜(旧題 機械仕掛けの異世界漫遊記) VSファンタジー!

五輪茂

文字の大きさ
137 / 284
第17章 強制レベルアップ祭り in 魔の森

第134話 ゼルド回想録 1

しおりを挟む

 俺はゼルド・ラグ・ロードベルク。自分で言うのは烏滸おこがましいが、この国、ロードベルク王国の第二王子だ。国営の人材育成機関である【王立高等魔術学院】の四回生で、生徒達の代表として『統制会会長』も務めさせてもらっている。
 ついでに言うと、現学院内ランキング上位の【学院十傑衆】では筆頭、詰まり学院最強

 ……そう、だ。世の中は広く、俺などまだまだ未熟者……。 俺は今、それをまざまざと痛感している。今日は、その辺りのことを話させてもらおうと思う。


 俺達の国ロードベルクは、この大陸でも有数の大国で、広大で肥沃な大地に恵まれ各種産業だけでなく海にも面している為に海運業も盛ん、という豊かな国だ。
 だが、この国が他国に比べて最も優れ、抜きん出ている点は、何より"人材の豊富さ"だろうと思う。
 周辺国は未だガチガチの身分制度に凝り固まった封建体制の国家ばかり。がどうのこうのと、身分の差や種族差別ばっかりで、宝の山一般の人材をみすみす見逃してやがる。まったく勿体ねえ話だ。

 その点、ウチの国は違う。六百年前、〈大戦乱〉で侵略されかけた我が国を救い、【英雄王】と呼ばれた中興の祖、【ジークランス・リグロス・ロードベルク】様は、『民衆こそ国の宝』と、貴族階級だけでなく、身分、種族関係なく広く人材を登用する制度を作ったんだ。おまけに未来の人材を育てるべく教育制度も充実させたお陰で、今現在も我が国は官民ともに優秀な人材に恵まれ、小さな小競り合いはあるものの、この六百年間戦争も無く発展をし続けている。

 だが、平和が続いて豊かであれば、や、陰で悪さする奴ってのは必ず出て来る。長期政権の弊害ってやつだな、ある意味こればっかりは仕方ねぇ。

 まあ、当時国内でも特権意識の塊みたいな連中の抵抗はあったらしいし、今でも身分や権力を嵩に着た横暴な貴族は居なくなった訳じゃない。ここ最近では《土属性》の魔力を持つ貴族達が中心になって『正統復古主義派』とかを掲げて、"貴い血筋による古き良き統治の姿を取り戻す"だが何だか、訳の分からねぇ自分勝手な御託を並べる連中が喧しいみたいだが……。

 厄介な事に、その派閥のトップは王族に次ぐくらいの高位貴族だし、奴等《土属性》持ちの《土人形創造ゴーレムクリエイト》で造り出す巨大なゴーレムは、"巨獣"が王都に現れた時の防衛の要であるのは事実の為、どうしても発言力が強くなるのは仕方がないが、ここ最近はどんどん横暴さが増して、本来連携を取るべき【王国騎士団】や他の属性の【宮廷魔術師団】の魔法使い達を、まるで"格下"のように扱ってやがる!

 だが、今の防衛体制では巨獣の侵攻の足止めには奴等のゴーレムが必要なのもまた事実……。
 まったく忌々しいぜ!何かゴーレムに代わる他の防衛案が見つかりゃいいんだがなぁ……?
 
 まあ、この前のヒギンズのクソ親父じゃねぇが、調子くれてる連中のことは、親父国王が裏で秘密裏に『国内正常(清浄)化計画』を進めてるみたいだから、奴等の運命もそんなにとは思うがな…クックックックッ!

 
 ま、そんなことはともかく、言いたかったことはそんな事じゃねえんだ、実は、ここ数ヶ月の間に、俺の持ってた"常識"ってヤツは、次々と塗り替えられた。いや……、違うな、何でも分かったつもりになってた思い上がりのクソガキが、その狭い了見と一緒に小っせえプライドも何もかも木っ端微塵に打ち壊された……ってトコロか。



 始まりは、武神の爺ちゃんの体調が悪いとの報せが届き、急遽学院を休学して里帰りしていたセイリアが、ほぼ一ヶ月振りに復学した日のことだった。

 セイリア帰還の報をいち早く掴み、馬車の発着場である学院の正門前のロータリーには、早朝から大勢の生徒達が詰め掛けていた。
 当然、小さくないが予想された為、セイリアを陰から護る為に結成された、俺達【セイリア親衛騎士団】も有事に備え集結していた。

 暫くするとキサラギ家の紋章を付けた馬車が到着し、カークスさんとスケールの兄貴が恭しく馬車の扉を開く。専属(護衛)侍女のラーナ、執事姿のレイ叔父さんの後に馬車の中から現れたのは、何故か皆が待ち望んだセイリアではなく、パッとしない黒髪の冒険者風の男だった。
 
 皆が訝しむ中、その男は馬車の中へと手を差し伸べ、何とセイリアをエスコートしだしたのだ!?

 しかも!しかもだ!? 冷たくも素っ気なくもないが、『剣の修業に色恋は無用』と、"恋愛には全く興味が無い"と言っていたセイリアが、この俺でさえ見たこともない輝くほどの笑顔で、嬉しそうにその男の腕を抱きしめているっ!?

 喜びに包まれていた正門前は、一瞬で嫉妬の怨嗟と悲鳴、嗚咽の声が響く"嘆きの地"と化した。

 俺はすぐ様、事情を知ってるだろうクソ親父国王を問い詰めるべく城へと戻ったが、城門前で偶然会った第一王子で王太子のザイン兄貴とともに、執務室へと向かった。
 だが、兄貴と一緒に親父やお袋と話していたところへ、何故かレイ叔父さんがその黒髪の男を連れて来やがったのだ。

 そいつの名は『ヒロト・クーガ』、お袋からキツいを喰らい、気絶していた所為で親父達とそいつの話しの始めの方は分からないが、ならず者の傭兵崩れにセイリアが拉致誘拐(!?)されかけ、たまたま居合わせたコイツが助けたのだという。その縁でコイツを気にいった武神の爺ちゃんがセイリアの婚約者にしたらしい。

 おまけにセイリア誘拐に加担したらしい郷の裏切り者が、逃げる為に使ったの禁制アイテム【邪釣餌イビルベイト】によって、二万を超える上位魔獣達が『秀真の國』に押し寄せて来たという。
 その際、南側を秀真武士団が、北側をコイツとセイリアのたった二人で担当したらしいのだが、親父が言うには、その万を超える魔獣の群れの殆どをコイツが殲滅し、更にはその後に現れた伝説の巨獣【黒殻龍蟲ブラック ドラゴビートル】まで、ほぼひとりで討伐してしまったという。

 まさか、と、あり得るはずがない、と、爺ちゃんのフカシ悪ふざけだと決めつけた俺とザイン兄貴は、愚かにもセイリアの婚約破棄を賭けて勝負を挑んだ。

 結局、レイ叔父さんからの条件で、直接対決じゃなく、俺達二人対、一緒に来てた【蒼い疾風ブルーソニック】の四人との変則マッチとなった。ただ、それでもその四人が先日〈ランクC〉に昇格したばかりと聞いて俺も兄貴も不満だったんだが、結果は惨敗……。後から聞けばソニア達は、俺達を三十秒で倒せとレイ叔父さんから言われていたらしい。それを聞いて、さらにヘコんだのは言うまでもないよな……?

 その後にレイ叔父さんから聞いた黒髪の男『ヒロト・クーガ』の真の実力は、なんと冒険者ギルド三千年の歴史上三人目の〈ランクSSダブルエス〉、レベルは推定でもLv200以上の「神話級」との驚愕の事実。

  本っ当ぉ~~~~~~っに馬鹿だよな……、当時の自分を思いっ切りボコってやりたいぜ……。
 その実力を肌で知り、今でこそこっちから頭を下げて教えてを請うて『教官』になってもらっちゃいるが、その時の俺は本当に物を知らない馬鹿だった。

 でもな、言い訳を言わせてもらえば、俺も兄貴も真剣にセイリアを想ってたんだよ!王族の決まりで『長命種との婚姻禁止』なんて仕来りがなきゃあ、俺だって! ……すまん、と、まあ、そんな訳で、その時はんだよ!だから任せられねぇってさぁ……っ!?

 自分が如何に身の程知らずだったかを思い知った後、レイ叔父さんからの真剣な「英雄王の末裔として精進して強くなれ」との薫陶は、情け無さに塗れた俺の胸に深く響いた。

 その後、俺と兄貴は親父から"名誉挽回"にヒギンズ男爵領強襲作戦参加の許可をもらい、【宮殿近衛騎士団テンプルナイツ】に合流したが、作戦の成功率を上げる為に急遽作戦内容を変更が告げられ、その作戦指導教官として再度現れたのが、クーガ教官だった。
 その時にはクーガ教官を侮る気持ちは綺麗さっぱり無くなっていたが、既存の〈飛竜ワイバーン〉を使用する作戦ではなく、目標地点到着後、《身体強化》を使用して飛び降りる事の出来るギリギリの高度で、直接〈飛竜〉の背から降下するという"飛竜空挺作戦"は、その場に居た全員の常識を覆した。更にはひと塊りで雪崩れ込むのではなく、チーム単位で担当区域を順次制圧していく手順や、制空権を確保し、作戦行動を阻害する脅威対象を排除、援護をする"航空支援"など、今まで見たことも聞いたこともないものばかりだったのだ。

 しかも、《魔弾》という魔法を撃ち込まれるという鬼のシゴキを受けながら覚え込まさせられた作戦は、作戦実行~制圧、目標確保までかつてない速度で進行し、人的被害もほぼゼロという信じられない程の作戦成功率、達成率を叩きだしたのだ。

 〈ランクSS〉、Lv200以上という規格外な実力に加え、元々鍛えられた騎士団とはいえ、独特の発想の元に立案した作戦と、その発案に沿って、たった数時間の教導で部隊単位の作戦成功率を劇的に向上させてしまったその手腕と指導力に、俺達を含め作戦に参加した全ての者が改めて驚嘆した。

 未練はあるが、俺も兄貴も完全に負けを認めて、返ってセイリアを任せるにはこれ以上ない相手だと、この時初めて諦めがついたと思う。

 その後も、今度は学院でひと騒動が持ち上がった。現実を認めたくがない為に、生徒達は皆あの日の事をとして振舞っていたが、ある日セイリアが、エルフ族では確たるパートナーがいる証、"耳飾り"を着けて登校して来たのだ。
 
 当然ながら校内は騒然、ただのファンから、貴族の婚姻事情を鑑みて、真剣に将来に一縷の望みをかけていた者まで、完全に望みを絶たれた形になったからだ。
 魔術学院は混乱の坩堝と化し、もはやマトモに授業が出来ない状態に追い込まれたが、その打開策として学院長であるイラ叔母さんが提示したのは、"セイリア対希望する全学院生徒"との決闘だった。しかも、セイリアが勝てば他の生徒達は今後セイリアの婚約についてとやかく言わない。だが、全校生徒のうちでも勝てば、交際等、恋愛的な申し込み以外はセイリアがなんでも言うことを聞くという、破格の条件だ。

 個人、パーティ、集団戦、何人でも、どんな方法でもセイリアひとりに勝てばいい ーーーー 。学院生徒達は当然色めき立った。これでセイリアの婚約を無かったものとし、自分達の手に取り戻せると……!

 結果、決闘を希望したのは錬金術科など、戦闘系の苦手な者や、それ以外の理由で辞退した者を除く、全学院生徒のおよそ六割、ひとり対六百人の決闘となったが、結果はセイリアの圧勝。たったひとりを除き、セイリアに擦り傷ひとつ負わせられないまま決闘の幕は降りた。

 多くの生徒達が驚愕と落胆に沈む中、俺の心中はでいっぱいだった。それは、数ヶ月前とは比べ物にならないセイリアの強さ。そして、そんなセイリアを鍛えたであろう"男"のこと。そして……如何に自分が傲慢で思い上がっていたかを。

 悩む俺の背中を押してくれたのは、イラ叔母さんだった。叔母さんは、ニッコリと笑いながら、俺にこう言った。

 ーー『一番敵わないと思う相手に、教えを請うてみよ……』 ーー と。


 一度は見た目だけで自分より弱いと侮り、恥を晒した相手。今更取り繕う体裁など何もない。だったら……っ!
 
 そう考えた俺は居ても立っても居られなくなっていた。お袋怒りの折檻にもめげず、その日のうちに王都のキサラギ屋敷の門を叩き、恥も外聞もなく頭を下げて頼み込んだ。


 ーー「ヒロト殿、いや、ヒロト様! どうか…、どうか俺にも稽古をつけてくれっ!! 」 ーー


 そう、一番敵わないと思う相手、クーガ教官に弟子入り志願したのだった……。








しおりを挟む
感想 233

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

さようなら竜生、こんにちは人生

永島ひろあき
ファンタジー
 最強最古の竜が、あまりにも長く生き過ぎた為に生きる事に飽き、自分を討伐しに来た勇者たちに討たれて死んだ。  竜はそのまま冥府で永劫の眠りにつくはずであったが、気づいた時、人間の赤子へと生まれ変わっていた。  竜から人間に生まれ変わり、生きる事への活力を取り戻した竜は、人間として生きてゆくことを選ぶ。  辺境の農民の子供として生を受けた竜は、魂の有する莫大な力を隠して生きてきたが、のちにラミアの少女、黒薔薇の妖精との出会いを経て魔法の力を見いだされて魔法学院へと入学する。  かつて竜であったその人間は、魔法学院で過ごす日々の中、美しく強い学友達やかつての友である大地母神や吸血鬼の女王、龍の女皇達との出会いを経て生きる事の喜びと幸福を知ってゆく。 ※お陰様をもちまして2015年3月に書籍化いたしました。書籍化該当箇所はダイジェストと差し替えております。  このダイジェスト化は書籍の出版をしてくださっているアルファポリスさんとの契約に基づくものです。ご容赦のほど、よろしくお願い申し上げます。 ※2016年9月より、ハーメルン様でも合わせて投稿させていただいております。 ※2019年10月28日、完結いたしました。ありがとうございました!

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日発売! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

処理中です...