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第18章 白亜の姫と錬金術科の落ちこぼれ
第138話
しおりを挟む今日、息子は高い高い壁であった父を初めて乗り越えた……。
……なんてことは一切無く、さすがは元〈ランクA〉冒険者、その剣技は舌鋒以上に鋭く、少々強くなったからといってもその戦闘経験にはとても敵うものではない。
結果、いつも通りゼルドが国王にボコボコにされて終わった……のだが。
「痛ぅ…っ!まったく、妙な技まで仕込まれやがって、まぁだ痺れてやがるぜ…!? だが、なかなか腕を上げたじゃねぇか、クソガキ!わははははっ!」
ゼルドの攻撃を受けた左手をプラプラと振りながら、地べたに這いつくばるゼルドを見下ろして上機嫌で笑うジオン陛下。
何だかえらく上機嫌だが、あれでどうやらそれなりには息子の成長が嬉しいらしい。
俺達の横で見ていたレイラ王妃に言わせれば、今までで一番いい勝負だったそうだが……?
「ふむ…?ゼルドが突然取り出した巨大な鉄腕も驚かされましたが、あの妙な剣技はもしかしてヒロト殿の御流派かしら?」
形の良い顎に指をあてながら、レイラ王妃は俺に問いかけてくる。
「そうですね、厳密にはまるっきりそうとは言えませんが、より実践的な"合戦剣術"とでもいうものですね 」
「"合戦剣術"……?」
「はい、王妃様は元傭兵、実際の戦場をご存知のことと思いますので、改めての説明は省きますが、通常の一対一の立ち合いと違い、戦場に於いては乱戦は常、状況によっては満足に得物を振り回せないことなど多々ありますよね?」
「ええ、勿論 」
「ですから、一流の剣士といえど、お綺麗な剣術では、戦場では通用しません。手も足も、時には頭ですら使える部分は全て使い敵を倒さねば生き残ることなど叶いません 」
「道理ですね。周りは全て敵なのですから 」
そう、敵は目の前のひとりだけではないのだ。高名な剣士が敵を倒そうと刀を振り上げた途端、はるかに格下ののはずの雑兵達に、横合いから槍で突かれて絶命することなど往々にしてあるのだ。
通常の剣術にある、受け、払い、斬る。実際の戦闘では、いちいちこんなことをしていたのでは勝てない。剣道の試合ではないのだ、「有効」も「効果」も有りはしない。全ては"一刀"の下に終わる、それが真剣の勝負だからだ。
俺が今回ゼルドに教えたのはたった二つ。上段からの撃ち込みに対して、退かず、受けず、更に右に一歩前へと出ながら避け、同時に相手の首元に斬撃を加えるという動き。もうひとつは逆に左前に出ながら左手を峰に添えた刀で下方へと逸らし、そのまま自身の刀の切っ先の向きを変え、喉元への"突き"に転じる、というものだ。
ゼルドの得物は【斬馬刀】、薩摩示現のような、距離があり全力で振り切るといった攻撃の仕方の時、最もその威力を発揮する攻撃力の高い武器だ。だが反面、その長大な刀身は小回りが利かず取り回しが悪いため、連撃には向いていない。馬鹿正直に受けたり、柄の部分だけを持って振り回していたら攻撃に間に合わないのだ。
また、この世界は基本中世ヨーロッパのような世界の為、長剣も短剣も一般的には両刃の剣だ。しかも大抵は盾を装備して、片手で防御しつつもう一方の手に構えた剣で攻撃するのが基本スタイルだ。
西洋剣は、切れ味はそれほどでもないが分厚く重い。これは"斬る"事に特化した日本刀と違い、鎧の上からでも叩きつけ、"叩き潰す"使い方をするためで、おなじ"剣"というカテゴリーでも、まったく用途が違う。
こちらに来て最初に訪れたのが「秀真の國」であったため片刃の秀真刀…所謂"日本刀"に出会ったが、世界全般でいえば使用率は低く、盾を使用せず扱いに技術を要する刀を使うのは極く少数派なのだ。
これは何故かといえば、装備に於いても西洋風の板金鎧、全身鎧などを使用するため、技術が無く、低レベルの者が刀を使用しても弾かれてしまうので、必然的に重量のある西洋剣タイプを使用することになる。そして高ランクに至ったとしても、そのまま使い慣れた西洋剣タイプを使用し続けるため、戦闘スタイルも固定されてしまい、どれほど性能が高かろうと使い慣れた剣を捨てて、今更使い難い日本刀タイプの刀を使用することなど殆どないからだ。
だが、思い出して欲しい。ここは地球ではなく《魔法》が存在するイオニディア。《身体強化》や、その先にある《刀身強化》、付与魔法の《斬撃強化》があれば、たとえ西洋剣に比べ細くて軽い日本刀であろうと、分厚い鎧すら難無く斬り裂くことが可能なのだ。
そうなれば、日本刀の弱点は無くなったも同然、"受けて斬る(突く)"という攻撃のリズムに慣れた者では、攻撃も防御もただ一刀を以って流れるように行うサムライには、まったく付いて来れない。分厚い全身鎧による防御というアドバンテージは意味を成さなくなり、今度は斬ることに特化している刀に合った剣術を修めている者の方が遥かに強くなる…、ということになって行く。
だからこそ"受けずに避けて斬る"またはビリヤードのキューで球を打つ時のように右手を引き、"添えた左手で押し込んだり突きに転じる"ことで、速度を落とさずに攻撃を出来るよう、古流剣術にある型を仕込んだのだ。
本来なら柄を持って振り回す武器の使用法や間合いのセオリーがまったく通じない相手、それだけでも戦闘はゼルドにとって有利に傾くだろう。
だが、斬撃を恐れず前に出て避ける胆力は申し分無いが、流れるように一連の動作をするにはまだまだ時間が足りなかったようだ。どこかまだぎこちなさを残した動きの所為か、ギリギリで陛下には避けられてしまった。
この辺りはゼルドの体に染み付いた『キサラギ一刀流』には無い動きの為仕方ないとも言えるので、まだまだこれからだ。むしろ、セオリーには無い奇襲じみた動きを初見で躱してみせた陛下の技量こそ賞賛するべきだろう。
「よく分かりました。実戦で研かれた剣術、実に素晴らしい!あなたにゼルドを鍛えて頂いたのは、やはり正解だったようですね」
「いえ、まだまだですよ、さすがにこの短期間では付け焼刃に過ぎませんし、あの巨腕を防御や奇襲に使って陛下を殴り付けたのはいい判断でしたが、まさか格上相手に"超大太刀"を振りかぶって使うとは……っ!」
そう、巨腕で不意打ちを食らわせた以外は有効打を入れられない事に業を煮やしたゼルドは、事もあろうにあの超大太刀を取り出して陛下に打ち掛かったのだ。だが、あんな見え見えの攻撃が陛下に通用するはずもなく、逆に【斬馬刀】は難無く受け止められ、振りかぶった超大太刀は柄尻を殴り付けられてスッポ抜け、その勢いのまま陛下の"飛びヒザ蹴り"を顔面に食らったゼルドはあっさり意識を刈り取られて崩れ落ち、そこで模擬戦という名の"親子のじゃれ合い"は終了となった。
「くぅ……っ!? クッソぉっ!見てやがれ、もっと教官に稽古つけてもらって、絶対ブッ飛ばしてやるからなっ!! 」
「クックックッ!吠えてろ吠えてろ、そうだな、もっとヒロトにシゴいてもらえや、じゃねぇとテメエ如き未熟者はまた返り討ちだぜ!」
まったくだ。モノにすらしていない攻撃を、破れかぶれで使うなんざ"愚の骨頂"、未熟極まる。指導した側としては非常に恥ずかしいぞゼルドよ……!
と、そんな場所に新たな闖入者が現れたのはその時だった。
「ゼルド!その巨大な腕は何かっ!? ゴーレムか?ゴーレムなのかっ!? よく見せて欲しいっ!! 」
修練場の中へと勢いよく駆け込んで来たのは、白と見間違わんばかりのプラチナシルバーの髪をした少女。その後ろをガシャンガシャンと重装備の甲冑姿で走るような音が続く。
「ゼルド!よく見せて、これは何っ!? どうして腕だけで動いていたのか!? ん?ん?んんっ!? 魔晶石は?核の魔晶石はどこ?何処にあるのか!答えてゼル…… ! ーー ゴスンッ!ーー ったあぁぁぁぁぁぁっ!!!? 」
「落ち着きなさい、王女ともあろう者がはしたないっ!」
いやいや、じゃあ王妃でありながら、木刀で頭をシバくのははしたなくないんですかね?…とは思っても言わない。俺は空気が読める男だからな!
レイラ王妃がいつの間にか手にしていた朱塗りの木刀に打ち据えられ、痛そうに頭を押さえて蹲るのは『クローレシア・リグ・ロードベルク』、この国の第三王女である。
涙目になって頭をさするその姿は、ヘタに可憐な容姿なだけに反比例してあまりに残念ではあるのだが、これでもこの国でも随一の【ゴーレム操者】で、かつゴーレム研究の第一人者であるという。今の姿からはとても想像出来ないが。
ちなみにさっきガシャンガシャンいってたのは彼女に追随する『ルクスヴィータ』、彼女が《創造》したこの国で唯一の"ミスリル"ゴーレムであり、これもまた唯一の"完全自律型擬似魔法生物(AI?)"という超高性能にして超特殊なゴーレムだ。
『れいらサマ、ますたーモ、反省シテイマス、オ許シ下サイ 』
「見なさい!ルクスの方がよっぽどお行儀が良いではありませんか!」
「だからって、いきなり木刀は酷いと思う…!」
「あ"ぁん?」
「申し訳ありませんでした、お母様っ!」
早っ!? 王女様、速攻で土下座。しかも無駄に綺麗……。そっかぁ…、ゼルドとかの土下座がやたらと綺麗だったのは、レイラ王妃の躾?のせいだったか……。
「むっ!そこに居るのはヒロト!? ……ハッ!? そうかっ!! 」
そんな綺麗な土下座をキメていたクローレシア王女だったが、俺がいることに気付いた途端に、ガバリ!と起き上がって俺の方へと詰め寄って来た。
「ヒロト!そう言えば、前に会った時に、レイの叔父様はアナタが魔晶石を使わないで《土人形創造》を発動して、単騎で伝説の巨獣までも倒したと言っていた。ゼルドのアレはナニっ!? アレはアナタが関係しているに違いない、魔晶石の核は!? 中身はがらんどうなのに何故動く?動力は!? 操作方ほ……っ! ーー ゴスっ!! ーー ったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!? 」
鈍い音とともに、再度頭を押さえて蹲るクローレシア王女。理由は当然……、
「だから、落ち着けってンだろうがっ!ナメてんンのか、ゴラァッ!! 」
蹲る王女の後ろには、眉根を寄せ、木刀を肩に担いだレイラ王妃が、完全レディースモードに戻ってオラオラ状態で仁王立ちしていた。
「落チ着イテ下サイ、れいらサマ、ソウぽんぽん叩カレテハ、ますたーガ、ばか二ナッテ、シマイマス 」
おぉいっ!擬似魔法生物が一番常識的だぞアンタらっ!?
「申し訳ありませんヒロト様、クローレシア様は普段はボ~っとした感じなのですが、ことゴーレムのこととなると、見境いを無くす質でして…。しばしばこうして突っ走られてしまうのです…… 」
背後に控えたレイナルドが、そっと耳打ちで伝えてくるが……、見えてるからな、レイナルド? お前が片目を閉じているのは。実は楽しんでいるだろ!
はぁ…、まったく、暴走(族的な意味で)王妃と暴走(マッドな意味で)王女。方向性は違っても、やはり親娘だと納得する。初対面の時から分かっていたことだが、やはりこの世界は偉い立場の人間ほど厄介な性格であるらしい。なんて残念な世界なんだ……っ!?
「大丈夫ですか、クローレシア様?レイラ様も落ち着いて下さい 」
「大丈夫じゃない……、痛い……っ 」
「ハッ!? ご、ごめんなさいねヒロト殿、我が家の恥を晒してしまって…!? 」
『我が家の恥』には、今のあなたの行動も含まれていますか?とは言わない。俺は空気が……以下略。
さっきより強めだったのか、今度は声も出せずに頭を押さえて痛みに悶えているクローレシア王女に声をかける。
「クローレシア様、ゼルド様のアレは確かに私が《土属性》の《創造》で造った物を、更に《圧縮》で強化精製したモノですが、ゴーレムではありません。ガワだけの言わば"張りぼて"を、ゼルド様ご自身の〈魔力操作〉で操っているに過ぎません。ですが、自分の身体以外の部位、しかも巨大なそれを動かすのですから、ゴーレムを遠隔操作する感覚の延長、応用とも言えるかもしれません 」
「なるほど、非常に興味深い!…しかし、ということは、全ての動きをゼルドは自分で制御している?」
まだ涙目のままだが、興味の方が痛みを上回ったのだろう。急いで立ち上がり、俺の話に食いついてきた。
「そうですね、通常のゴーレムは『半自律型』、「何を」「どうする」ということを指示しなければいけませんが、命令さえすれば後は勝手に動くことが出来ますが、コレは完全に手動式、自分で制御しなければ指一本動かせません。ですが逆に、〈魔力操作〉によってゴーレムとは比べ物にならない精密な動きをすることができます 」
「ふむふむ……。ヒロト、さっきあなたが言った『半自律型』とは何か?」
「『半自律型』とは、動くことは出来ても行動を判断、決定する"意思"が無いため、命令や指示が無ければ動くことが出来ない。というモノです。逆にクローレシア様のルクスヴィータのように、擬似的ながらも自らの行動を自分で判断して行動が出来るものを『完全自律型』と私は定義しています 」
「なるほど!まったくその通り。アナタは理に適った面白い考え方をする!では……っ!」
興味による興奮の為か、頬を紅潮させたクローレシア王女がさらに詰め寄って来る。
世界は違えど、やはりこの王女様は科学者や技術者のような研究者肌の人間のようだ。あっちでも「開発局」なんかなんかでよく見たタイプだな。
とにかく新技術の開発に余念がなくて、世間一般や他の事はまったく見向きもしない。というか興味が無い。
でもな~、アイツら興味の赴くまま研究に突っ走るもんだから、【光学迷彩】のような画期的な装備も多かったが、それ以上にロクでもない発明も多かったんだよなぁ……、試作品のテストなんかで大変な目にあったのも一度や二度じゃなかった。
このお姫様からも、そんな危険な匂いがプンプンするよ……。
そんなことを考えていると、なおも言葉を続けようとする王女にレイナルドが待ったをかけた。
「クローレシア様、ヒロト様は【魔の森】より帰還されたばかりでお疲れでございます。お話しは後日改めてということにしてはいかがでしょうか?」
「そんな……っ!レイ叔父様、いまイイところ、もう少しっ!」
「お気持ちはお察ししますが、よろしいのですか?後ろの方は随分とご機嫌ナナメのようですが…?」
「後ろ?……ハッ!? 」
ギ…ギギ……ッと、錆びたロボットのような動きでクローレシア王女が振り返った先には………、
ーー ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!ーー
という擬音でもついていそうな魔力波動を揺らめかせたレイラ王妃が、首を四十五度に傾け、眉根を寄せて木刀を肩でトントンしながら王女を睨んでいた。
「ひぃ……っ! わ、わ、分かった、ヒロト、また後日……!」
「待てやゴラ、お前はちっと顔貸せや…… 」
「ちょっ!まっ!おか、お母様っ!? 待って……!」
シュタッ!と手を上げて慌てて立ち去ろうとしたクローレシア王女を速攻で捕獲して、その襟首を掴んで引き摺っていくレイラ王妃……。この後にはゼルドも恐れる説教が待っているんだろう。
来た時も唐突だったが、帰りはもっと酷かったな……、残念王女、頑張ってなっ!
「ではヒロト様、そろそろ我々もお暇致しましょう。きっとセイリアお嬢様が首を長くしてお待ちでしょうから 」
「そうだな、帰るとしようか。ゼルド!試食会の件はまたセイリアに伝えておくからな 」
「ウッス、教官お疲れ様でした!」
はぁ……、やっと帰れるのか……。
俺とレイナルドが陛下に帰ることを告げると、まだ依頼の報酬の話が終わっていないと言われたのだが、それはまた後日にと強引に挨拶を済ませて、漸く王城を後にしたのだった。
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