鉄道戦艦

ばっちゃん〈O.B.A おーば〉

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第一章 東アジア

第一話 C52型29号「桜」発進せよ!

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 2125年4月10日、宇宙人が地球に侵略してきた。宇宙人はアフリカを起点とし、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカを侵略して行った。その宇宙人はタッコ星人と言って、タッコ星を母星とし、宇宙でも軍事力が最大と、呼ばれている星である。
 そんなタッコ星人には地球人も敵わなかった。彼らの化学力が我々を上回っていた。ほとんどが降伏し、植民地化とした。しかし、唯一生き残った国があった。その国の名は
日本。
なぜ日本は生き残ることが出来たのだろうか?それは2つの理由がある。1つは地形である。日本は島国であることから内陸から攻めてくる脅威がないため、沿岸と空の2つだけを防衛すればよいため、なんとか生き残っていた。もう1つは工業力である。日本は小さい国ながら国内総生産(GDP)は世界3位である。この工業力を活かし、日本は荷電粒子砲の開発に成功した。日本はこの荷電粒子砲で守り抜いたのである。だが、それも時間の問題であった。まだ、総攻撃は行われていないが、総攻撃を受けられてしまえば、日本は、いや、世界は終わりを告げることになる。日本はこのことに危機感を感じ、タッコ星人を地球から追い払うことができる強力な武器が必要であった。
 議会内でたくさんの戦艦を建造するという提案があったが、資材が足りないこともあり、時間が足りないという二つの反対があり、却下された。今度は戦車をたくさん作るという提案もあった。だが、これは人員が少ない、孤立する可能性があるという理由で、これも却下された。ある日、科学者が「機関車を使った戦闘艦なるものはどうだろうか。」という提案と共にその設計図も提出された。機関車なら線路さえあれば、どこへでも行くことができ、巨大な武器も搭載することが出来る利点があった。線路を爆破されたら身動きが取れないのでは?馬力が足りないのでは?という反論があった。だが、その科学者はそのことも考慮して発言したらしい。議会が議論した結果、その案を了承した。日本は古代の文化を活かし、「鉄道戦艦」を作った。
 この鉄道戦艦はC57型29号を機関車とし、メインエンジンを水素燃料電池機関とし、サブエンジンは蒸気機関車特有の石炭で動く。水素燃料電池機関の構造を詳しく説明すると、とても長くなるため簡単に言うと、水素自動車の強化版と思ってくれたらありがたい。

 2125年10月6日、午後10時。東京駅1番線。そこには新幹線より長い客車が連結され、黒光りに輝いて、大きな車輪が三つある蒸気機関車。鉄道マニアにはたまらない存在であろう。
 そう、この蒸気機関車は元JR西日本が持っていたSLやまぐち号(C57型1号)である。このSLやまぐち号は新山口駅(小郡駅)と津和野駅を行き来していた機関車である。
ではなぜ、このSLやまぐち号が戦争に用いられたのであろう。鉄が足りなかったから?と、思われている読者がいると思うが、確かにそれも理由の内である。そのころの日本は鉄の採掘場であるオーストラリアから輸入していた。だが、宇宙人のタッコ星人により、この採掘場である、オーストラリアも侵略したのである。実を言うと、オーストラリアの大統領は「まもなく、ここ、オーストラリアも危険が来るかもしれない…よし!オーストラリアの鉄を全て、日本に送れ!どんな交通手段を使ってでも、無事に日本に鉄を送れ!」と、命令したのだ。日本だけに送った理由は未だになぞだが、それはともかく日本はオーストラリアの鉄を軍事に全てを使った。だが、それでも、足りなかった。その為にSLやまぐち号を使った。(SLやまぐち号は利用者の減少と山口と島根の高齢化が原因であり、SLやまぐちは2050年をもって、廃止された。だが、SLやまぐち号は政府の援助金をもらい、鳥取県にある米子駅の車両基地に置かれることになっていた。)

 話を東京駅に戻す。
 蒸気機関車の名前は日本を象徴する花、「桜」と名付けられた。
 ここで、兵員たちを紹介しよう。まず、司令官。司令官の名前は「小枝こえだ 鳳仙花ほうせんか」という人だ。彼は元陸上自衛隊第八師団指令長官であり、沢山の賞をもらった一流の自衛隊員であった。階級は一等陸佐である。次に機関長を紹介しよう。ここで言う機関長とは艦で言うと、艦長のような役割をする人物だと思っていただきたい。機関長の名は「黒雲こくうん 汽笛きてき」と言う人である。彼は日本一…いや世界一の機関車の運転が上手く、国際鉄道連合(通称UIC)から賞をもらった人である。一般人ではあるが、世界を救う手助けができるのなら。という理由で陸上自衛隊に入隊した。階級は二等陸佐である。一通り、兵員たちの紹介したが、これがすべてではない。それは後にあきらかにになるだろう。
 桜は、兵員たちを全員乗せ、いつでも出撃できる準備ができていた。出発する時間が迫った時、ホームに小走りしながら来た人がいた。そう、天皇両陛下である。その後ろには内閣総理大臣がいる。この3人がなにを話したのかはよく聞こえなかったが、読者たちは大体の想像はつくだろう。遂に東京駅を出発しようとした。ホームには多くの自衛官や見送る一般客がいた。発車メロディーが流れ、甲高い汽笛が鳴った。車輪が動く。ガタゴトと音をたてながら、桜は東京を後にした。東海道本線を通り、名古屋、大阪、姫路、広島を通過して行った。博多に到着すると、7両目の作戦会議室で作戦会議が行われた。
ここで、車両編成の紹介をしよう。
1両目  第1主砲
2両目  第1航空母艦
3両目  第1ミサイル発射管
4両目  第1対空砲、客車(兵員及び助けた人物)
5両目  第2対空砲、客車
6両目  ヘリ収納及びヘリポート、救護室
7両目  司令所、作戦室、通信室
8両目  衛星通信車、ドローン発進所
9両目  90式艦対艦誘導弾格納装置、弾薬庫
10両目 第3対空砲、貨物車
11両目 第2ミサイル発射管
12両目 第2主砲
13両目 第4対空砲、戦車積込車
14両目   第2航空母艦
15両目   第5対空砲、戦車積込車
16両目 第3主砲
17両目 第3ミサイル発射菅
18両目 第6対空砲、その他の車両積込車、後部監視所
主砲は全て荷電粒子砲となり、一両につき、二つの40センチ三連装砲塔が天井にある。この40センチ砲は日本の戦艦「長門」の主砲と同じ大きさである。対空砲はファランクス20mm機関砲やMk.49 GMLSが備われている。残りの各兵器類は話が進むごとに話すとしよう。
「まずはアジア近辺の国を取り戻さないといけないな。」
と、小枝が言った。
「確かにそうですね。ここを取り戻せば、今後の戦略にも役に立ちますね。」
と、機関長の黒雲が言った。確かに戦略的には有効的だ。物資も手に入れれるし、戦線を伸ばすこともできる。だが、それを達成するには大きな壁があった。そう、守備力だ。攻撃力が増しても、守備力がダメだと、ほとんどが水の泡となってしまう。しかし、それを心配することはない。現在、知識が高い、大学生や各企業から集めた研究員を全国から集めて、チームを作った。そのチームの名を「ユーラシア戦線守備力膨大研究チーム」と言う。そのチームが守備力を高めるための兵器を現在、研究中である。
「では、まず韓国の第二の首都「釜山」を取り戻そう。」
「はっ!」
桜は日本で最後の補給を行うと、いよいよ韓国へ向かおうとした。言うのが遅くなってしまったが、当時日本と韓国の間には「日韓連絡トンネル」と呼ばれる鉄道トンネルが作られていた。
 桜が日韓連絡トンネルを通ると、荒れ果てた土地が広がっていた。着いた先は慶尚南道キョウサンナムド統営市トンヨンシ
「ひどいな。」
と、小枝は言った。
「確かにひどすぎですね。」
と、黒雲が言った。すると、小枝はこう言った。
「機関長。速度を100km/hに上げてくれ。」
「了解!」
「通信室に一度だけ、電探をするように命じろ。」
「電探作動!」
「十時方向(北西)に敵機!攻撃機のようです!数は6!」
「第一、 第二主砲、左へ!第三主砲は右へ!電探と連動させる準備をしろ!」
と、小枝が言った。
「敵機まで、1000メートル!」
「主砲撃てー!」
初の実戦で使った主砲。とてつもない破壊力だった。小枝もさすがに驚いている。
「す、すごい!」
「こ、これが桜の威力・・・!」
黒雲も初めて見たので、驚いている。
「機関長、桜の底力が見たい。最大速度!」
「サブエンジンも点けてよろしいでしょうか?」
「うーむ。そうだな。よしいいだろう。」
「ありがとうございます。石炭を沢山ボイラーに入れろ!石炭自動入れ込み機を使ってでもいい!」
石炭自動入れ込み機とは何か。石炭自動入れ込み機とは名の通り、石炭を自動的にボイラーに入れ、速度も設定した速度になるまで自動に調節してくれる機械である。

「GPSレーダーに10時の方向にて、敵、戦車部隊発見!距離、100キロ!数は・・・少々お待ちください。」
と、黒雲が言った。
「第一航空母艦に連絡!トマホーク(巡航ミサイル)とJDAM(精密誘導爆弾)を搭載した「F‐35JA」を20機発艦せよ。第二航空母艦はF‐35JAの護衛をする為にAMRAAM(空対空ミサイル)を搭載した「F‐15J」15機を発艦せよ。」
と、小枝が言った。すると、通信室から連絡があった。
「司令官、戦車の数が分かりました。数は100両であります。」
「ごくろう。引き続き監視をしてくれ。」
「はっ!」
「司令官、戦闘機の発進に時間がかかるようなので、90式艦対艦誘導弾を発射したらどうでしょうか。」
と、黒雲が言った。すると、小枝がこう言った。
「うむ。確かにそうだな。よし、いいだろう。90式艦対艦誘導弾の発射準備をしろ。」
90式艦対艦誘導弾は名前の通り、対艦誘導弾である。日本は元々専守防衛がメインだったので対地ミサイルを開発したり、輸入したりしていなかったため、タッコ星人が現れた際、対地攻撃できるミサイルを日本は所持していなかった。現在は開発中ではあるが、この桜より開発が遅れたため、桜に搭載することができなかった。だが、もうじき完成するらしい。巡航ミサイルがあるのでは?と思った方がいるだろう。確かにこの桜には巡航ミサイルトマホークが第一・第三ミサイル発射管のVLSに搭載している。だが、今回は速度を優先させた。トマホークの速度は880km/h、対する90式艦対艦誘導弾は1,150km/hである。
そうこう話をしていたら、9両目に搭載している90式艦対艦誘導弾格納装置から四連装発射筒が4つ出た。
「おう、そうか。司令官、90式艦対艦誘導弾の発射準備が完了しました。」
黒雲は連絡を受け、小枝に話した。
「よし、撃ちーかた始め!」
90式艦対艦誘導弾は10時方向に勢いよく飛び出し、前方にいた敵戦車に見事命中した。
「目標に着弾!」
「司令官、全戦闘機の発進準備完了のことです。」
「よし。戦闘機を発進せよ。」
と、小枝が時計を見ながら言った。
戦闘機が発進した後、小枝はマイクを持って言った。
「全車に告ぐ、これよりC57型29号桜はタッコ軍戦車部隊と戦う。総員、気を引き締めて戦闘に臨んでほしい。総員、戦闘配置に着け!」
小枝が言うと、桜全車の警報機器が作動した。
「機関長、サブエンジンの蒸気タービンを止めてくれ。敵に発見される恐れがあるからな。」
「はっ!」
その頃、F‐35JAはタッコ軍の戦車を爆撃していった。上空には敵の攻撃ヘリらしきものがいたが、F‐15の空対空ミサイルによりすべて撃墜した。
「司令官、先程発進した戦闘機から連絡です。約4分の3の大破完了。残り4分の1は健在。現在後退中。以上です。」
「全戦闘機部隊に返信。任務ごくろう。急ぎ、着艦されたし。以上だ。」
「了解しました。」
小枝は通信員にそう言うと、機関長の小枝に言った。
「敵の位置は未だにわかるか?」
「現在、10時方向に遁走中。距離は200です。数は不明。」
黒雲は答えた。小枝は少し考えた後、また黒雲に言った。
「機関長、主砲の発射用意をせよ。」
「お言葉ですが司令官、荷電粒子砲では飛距離が足りませんが。」
この時の荷電粒子砲はまだ飛距離がこの時代の火砲よりも足りていなかった。なので、基本的には中距離の相手を撃退することを今は目的としている。なお、この荷電粒子砲も飛距離強化のために研究中である。
「機関長、荷電粒子砲を使うのではない。火砲を使うのだ。」
「あ!」
桜に搭載されている主砲、40センチ三連装砲は荷電粒子砲も撃つことができ、火砲も撃つことが可能なのだ。まさにたった一隻で地球を救うために宇宙を旅した戦艦と同じく、二種類のタイプを使うことができるのだ。
「主砲装填開始。弾種23式通常弾。目標、遁走中の敵戦車群。」
「全主砲、発射準備完了。」
「撃てー!」
物凄い轟音が鳴り響いた。
「弾着まで…3…2…1…今!」
「目標に命中!」
実戦で初めて使われた桜の火砲。第二次世界大戦当時の長門を物語っているかに見えた。
「司令官、命中はしましたが、全車両を大破したかまではわかりません。ドローンの発進を具申します。」
この時代では小型ドローンによる偵察・攻撃が普通になっていた。小型で安価であるとの理由で軍事的利用された。
「よし、いいだろう。機関停止。FFOS‐S2の発進せよ。」
桜は停止し、8両目に搭載してあるドローン発進所からFFOS‐S2が発進した。
「司令官、戦車がいた場合に備えて攻撃ヘリコプターを発進したらいかがでしょう。」
黒雲が小枝に言った。
「俺もそのことを考えて、機関長に相談しようと思っていたが、先を越されたな。」
小枝は半笑いしながら言った。
「そうだったんですか。」
小枝につられて黒雲も半笑いしながら言った。
「よし、攻撃ヘリコプターAH‐1Sコブラを三機と観測ヘリコプターOH‐1ニンジャ一機を発進せよ。ただし、ドローンとの間隔は50キロを保て。」
「はっ!」
指令を受け、6両目のヘリポートからコブラ三機とニンジャ一機が発進した。
発進した5分後、攻撃を行った戦闘機隊が着艦してきた。
「ドローンが目標地点に到着しました。カメラ映像を出します。」
通信員がそう言うと、小枝が座っている席に設置されているディスプレイにカメラ映像が表示された。席の後ろに立っていた黒雲も見る。
「機関長、見てわかるが敵は誰一人もいないぞ。」
「そうですね…桜の火砲。恐るべしですね。」
「同感だ。」
小枝は立ち上がり、通信員にドローンとコブラとニンジャの撤退を命じた。さらに小枝はマイクをとり言った。
「総員に告ぐ。先の戦闘、本当にお疲れであった。だが、終わったわけではないぞ。まだ始まりに過ぎない。これからも強い敵が現れるであろう。だが、俺たちは屈しない。地球全体の平和を取り戻すためにがんばってほしい。今日から我々はタッコ星人に対して反抗作戦…いや…俺たちの手でインディペンデンス・デイをつかみ取ろうではないか。俺からの話は以上だ。」
 まだ世界はタッコ星人によって支配されている。今後、桜はソウルへ向かい、それからどうするのだろうか。桜は明日をという星をつかみながら今日も走る。



続く・・・
ご朗読、ありがとうございました。

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