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Internally Flawless
12 熱情 3
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「……やっ。まっ……てっ」
アキの指が引き抜かれそうになって、スイは陥落した。ここでやめるなんてできるはずがない。もちろん、アキだって同じだろうけれど、そんなことを考える余裕はもうなかった。
「……し……た……じぶん……で」
消え入りそうな声でスイは言った。顔からは火が出ているのではないかと思う。恥ずかしくて、けれど、目を逸らすことを許して貰えなくて、視線だけを逸らすと、ふ。と、アキが微笑んだ。
「自分で、ここ。弄ったの?」
ふと、アキの指がスイの胎のその部分に触れる。びり。と、電気が走ったようにその身体が跳ねる。
「……だ……め……っ。ソコ、や……ぁああん」
嬌声を止めることができない。自分の指では到底感じなかったような快感。それが、アキの手だと分かっているから、抑えることができない。
「ね? 翡翠。おしえて? 自分でして、どうだった? 俺のこと、考えた?」
さっきとは打って変わって、執拗にソコを刺激しながら、アキは首筋に舌を這わせ、問うてくる。
「や……あ。あ……きぃ。アキのこと……しかっ。ああっ」
スイの言葉に、ふと、アキの手が止まる。
「俺のこと。だけ? 考えてくれた?」
少しだけ切ない。けれど、真剣な赤い瞳。愛おしいと、視線が語っているように見えた。
「……アキ……のこと。ばっかりで……。ユキ君とは……こんなの……まだ。けど。自分じゃ。全然。きもちく……な……くて」
アキの口からため息のような声が漏れた。
アキは呆れただろうか。強がって家を飛び出しておいて、ほんの1か月も我慢できずにアキを想像して自分を慰めていたなんて。
ふと、そんな思いが頭をかすめる。
「……俺も。翡翠のこと考えて、した。でも。本物の翡翠じゃなきゃ。足りない」
ちゅ。と、アキの唇がスイの唇に触れた。
「おなじ……?」
力の入らない手をあげて、アキの頬に触れる。
「うん。同じだ」
アキが答えた。
アキの指が引き抜かれそうになって、スイは陥落した。ここでやめるなんてできるはずがない。もちろん、アキだって同じだろうけれど、そんなことを考える余裕はもうなかった。
「……し……た……じぶん……で」
消え入りそうな声でスイは言った。顔からは火が出ているのではないかと思う。恥ずかしくて、けれど、目を逸らすことを許して貰えなくて、視線だけを逸らすと、ふ。と、アキが微笑んだ。
「自分で、ここ。弄ったの?」
ふと、アキの指がスイの胎のその部分に触れる。びり。と、電気が走ったようにその身体が跳ねる。
「……だ……め……っ。ソコ、や……ぁああん」
嬌声を止めることができない。自分の指では到底感じなかったような快感。それが、アキの手だと分かっているから、抑えることができない。
「ね? 翡翠。おしえて? 自分でして、どうだった? 俺のこと、考えた?」
さっきとは打って変わって、執拗にソコを刺激しながら、アキは首筋に舌を這わせ、問うてくる。
「や……あ。あ……きぃ。アキのこと……しかっ。ああっ」
スイの言葉に、ふと、アキの手が止まる。
「俺のこと。だけ? 考えてくれた?」
少しだけ切ない。けれど、真剣な赤い瞳。愛おしいと、視線が語っているように見えた。
「……アキ……のこと。ばっかりで……。ユキ君とは……こんなの……まだ。けど。自分じゃ。全然。きもちく……な……くて」
アキの口からため息のような声が漏れた。
アキは呆れただろうか。強がって家を飛び出しておいて、ほんの1か月も我慢できずにアキを想像して自分を慰めていたなんて。
ふと、そんな思いが頭をかすめる。
「……俺も。翡翠のこと考えて、した。でも。本物の翡翠じゃなきゃ。足りない」
ちゅ。と、アキの唇がスイの唇に触れた。
「おなじ……?」
力の入らない手をあげて、アキの頬に触れる。
「うん。同じだ」
アキが答えた。
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