事故って目が覚めたら自販機だった件

沙々香

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久しぶりの再会……!

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~翌日~ 

自販機生活5日目

(……俺戻れるのかな……。)

きっと戻れるさ、信じろよ!
心に残る名言!ナレさんのその言葉に、どれ程励まされたものか。

(いや、今初めて聞いたんだけど。)

「おーい!ちょっとー!!!」

おや、自販機妖怪君が自宅から出て来たぞ。
息を切らすほど走っており顔色は真っ青だ、何かがあったのは一目瞭然だろう。

(どうした?そんなに走って?)

「実は、家に男の人が来て、君の友達だって。」

(なっ!?どんな奴だ!!!)

「髪の短い、180センチ位の背丈の人…名前は確か……隆介って言ってた……だった筈。」

(はぁ!?何でまたアイツが!?まさか俺が事故ったの聞いて見舞いに来たのか?!)

自販機青年よ!妖怪付喪神さんよ!それらしき奴が来たぞ!
斎藤家からややガタイのいい男が出てくる、青年の友人とは思えない位人種が違うのは気のせいだろうか。


「おい、なんで逃げるんだよー、久しぶり過ぎてコミュ障こじらしたのか?てか俺ら会うの何年ぶりだっけか?」



※テレパシー中

(青年さん!答えは!!)

(2年ぶりだよ!) 

(分かりました!)

「あぁ、久しぶり、2年ぶりだね。」

「オマエちっと喋り方変わったんじゃね?」

「そ、そうかなぁ。」

「いや~変わったよ、まずおっとり口調になったなぁー、キャラ変えたのかよ笑。」

(そりゃあそうだ、ソレ俺じゃねーもん、自販機に住んでた先住民だもん。)

自販機、冷静なツッコミ。

「所でさ、いきなり本題だが。」

「え?あ、うん。」

(俺が事故ったの聞いて……俺も良い仲間を持ったもんだな……。)

自販機から涙の如く、ジュースが無料でゴトゴト出てるううウゥゥゥ!
おいっ!泣き止め!不良品でスクラップにされるぞ!!!

(良いんだ、こんな友達持って、死んでもいいのさ、もう悔いはない。)

おい待て待て!その前に親孝行しろよ!てかオマエ友達何ていたの?!

(いるし!!!……一応。)

そして真剣な眼差しで青年の姿の妖怪を見つめる隆介。

(無視かよ!)

「あのさ。」

「うん、ボクが事故に遭って救急で運ばれた事?身体は何ともなかった大丈夫だったけど。」

「え!?いや、そうじゃ無くて2年前オマエに貸したゲームのソフト、返してもらいに来たんだけど……事故ってたのかよ、大丈夫か?」

…………自販機、良い友達持ったな。

(……ウルセェ……。)

ゴトゴト言ってるぞ、ジュース出てるぞ、おいっ!コー○出てるぞ!
と言うか二年間もゲームソフトを借りてたなんて、この男の人間性がよく表れている、ダメ人間の代表作だ。

「あ、そうだったの、ええとゲーム……。」



自販機妖怪が心で青年に問う、いちいちテレパシーをしなくてはならないと言うのが非常に大変面倒だ、中身入れ替わり系の小説の面倒な点である。



※テレパシー中 


(青年さーん!ゲームソフトは何処にあるんですかー?)

(俺の部屋のクローゼットの中の引き出しの中の箱の中にある……鍵を使って俺のパソコンが置いてある机の下の…引き出しの鍵を開けてその中にある箱の中!)

(メンドくさ!なんですかその厳重保管は!!!貴重品ならわかりますけど!)

(ばかやろおおおぉぉぉ!お前なぁ!そのゲームソフトはなあ!初回限定版で数量限定の奴なんだよおおおぉぉぉっ!ソレを無くすわけいかないだろおおおぉぉぉ!)

(アンタ既に人として大切な何かを無くしてますけどおおおぉぉぉ!そっちの損失の方が大きいです!!!)

(いいから早よ渡せ!!!)

自販機、怒涛のツッコミ。

「おーい?どうした、自販機睨みつけて、自販機おじさんでも居た?」

「うおおいっ!自販機おじさんって何だよ!」

「知らねーの?自称、自販機マニアでこの間自販機に擦りついて逮捕されたんだと、これで259回らしい。」

「多いよ!どんだけ捕まってんの!そんならもう刑務所入れた方が早いよ!」

あ……あのサラリーマン風の……。

(……あぁっ!!あいつか!!!) 

「じゃあ!探してくるから待ってて!」

「おう。」

タタタタタと軽快に家へ戻って行った、その姿は身軽で、運動神経が良さそうだ、流石妖怪!

(あいつ……変なモンまで持ってくんなよ……てか出来れば見られたく無いんだけど……。)

自販機青年よ大丈夫……か?

(疑問形っ?!)




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