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にじゅうきゅう
「わたしが攫われたのは、王立図書館に勉強をしに行った時のことなの」
それからバイセン様のこと、娘のイレーナちゃんのこと、奥様のミシェリ様のことを話した。
彼らがわたしを攫おうとした理由を話さなければシエルは納得しないだろう。
わたしが誘拐ではなく、バイセン様に話を聞いてついて行って彼らに協力したとシエルには伝えた。
そして誘拐された形にしてミレガー伯爵を罠にかけ捕まえたことを話した。
ミレガー伯爵はわたしを攫ってお父様が裁判を取り消したらわたしを殺すつもりだったことをシエルに伝えると、シエルの目は大きく見開いた。
「旦那様がライナを殺すつもりだった?」
「そうよ、それにその攫われる前には……」
奥様が突然屋敷に来た時の話もした。
ーーーーー
待たせている客間へと向かった。
『ミレガー夫人お待たせいたしました』
わたしは彼女の顔をチラッと見てから頭を下げた。
『こちらこそライナ突然ごめんなさいね』
言葉こそ申し訳なさそうに言っているが表情はわたしを見下しているのがありありと見てとれた。
『本日はどう言ったご用件で来られたのでしょう?』
『ふふ、ライナこそ使用人のくせにその態度はいかがなものかしら?』
わたしが働いている頃はまだ優しそうにしていたのに今日は猫をかぶるつもりも取り繕うつもりもないようだ。
『どう言う意味でしょうか?わたしは確かに働かせていただいておりましたがもう使用人ではございません』
『あら?小娘のくせに生意気ね』
『ねえ、貴方、自分の父親が何をしたのかご存知かしら?』
『お父様が?何をしたと言うのでしょうか?』
『男爵のくせに我が家を訴えたのよ!知っているでしょう?』
黙って考えているとテーブルをバンっと叩かれた。
『何か言いなさい!』
『申し訳ありませんがお父様のことについては本人と話していただくしかありませんのでまた後日改めてお越しいただいても宜しいでしょうか?』
『貴女の所為でしょう?貴女の行動が周りからの評判を落としてそれを我が家のせいにしたのでしょう?』
『わたしは何も悪いことはしておりません。そこまで仰るならわたしが何をしたのかきちんと証明してください。わたしは人様に迷惑をかけるようなことはしておりません』
ミレガー夫人は顔を真っ赤にして怒りのあまり体を小刻みに震えているのがわかった。
「と言うことがあったの」
シエルはわたしの話を聞いて大きく首を横に振った。
「嘘だ、奥様がそんなことを言うはずがない」
わたしの話など全て聞き入れてはくれない。
彼の中で真実はミレガー伯爵の言った言葉だけなのね。
わたしはどうしても聞きたいことがあった。
「……リーリエ様と貴方は……恋人……なの?」
「は?何を言ってるんだ?」
「同僚のメイドがわたしに会いに来て……二人が夜な夜な会っていると聞いたの……」
「そんなへんな噂を真に受けているのか?……あっ!!」
「わたしも最初はシエルが浮気したと思ったわ、でもね、噂なんていくらでも作れるから信じていないわ」
わたしは困った顔をして彼に向けて苦笑した。
「シエルだってあり得ない話をされると嫌でしょう?わたしだってずっと嫌な思いをしてきたの。信じて欲しい人に信じてもらえない辛さってわかってもらえるかな?」
「………本当にミレガー伯爵達はライナに対してそんなことをしたと言うのか?俺はリーリエ様を敬愛していた、守るべきお方だと思っていたんだ……すまない頭の中を整理したい………今日は帰って欲しい」
「…………謝罪はないのね、わたし、大事な話をまだ貴方としていないの。今日はそのために………「悪いがもうこれ以上今はライナと話はできない、この部屋から出て行ってくれ」
シエルはテーブルをバンッ!と叩いて扉に指差した。
彼の顔は動揺していて戸惑っていた、気持ちを整理出来ないでいる。
「出て行ってくれ……頼むから……」
項垂れたシエルにこれ以上話すことはできなかった。
「……わかったわ、でもまだ大事な話があるの」
「また今度………」
彼は小さな声で返事をした。
「ええ、必ずよ…………またはもうないの」
出て行く時そう言って扉を閉めた。
ーーーーー
隣の部屋にいたお父様とおじ様、バズールが出てきた。
そして別の部屋へと4人で移動した。
部屋に入るとおじ様がわたしに頭を下げてきた。
「シエルがあんなことを言うなんて……ライナすまない、辛い思いをさせて」
おじ様は必死で頭を下げた。
まさか我が息子があそこまでミレガー伯爵家の言い分だけを信じ込んで、わたしのことを悪者だと思い込んでいるとは思っていなかったようだ。
「ねえ、ライナ、結局婚約解消のこと話せなかったけどどうするの?」
バズールは肝心な話が出来ていないことに不満気だった。
「うん、話を聞いてもらえなかったわね…………もう一度会うかお父様達にお願いするか…………でも出来れば自分の口で話して終わらせたい。
シエルにはきちんとわたしが何も悪いことはしていないことを知って欲しいの。
彼がわたしを悪者だと思ったまま婚約を解消したら一生恨まれるしそんな人だと思われたまま過ごさないといけないもの」
「シエルは完全にミレガー伯爵家に……いや、リーリエ嬢とその母親に洗脳されていたみたいだな」
お父様もシエルの態度に呆れていた。
「あれは真面目で素直だ、だがそれが欠点でもある。仕事に一途になりすぎてリーリエ嬢のことしか見ていない。本当にライナ、傷つけてしまってすまない」
「おじ様が謝ることではないわ。わたしはもう彼に以前と同じ愛情は求めていません。謝罪ももういいの。でも、わたしが悪くないと言う真実だけはきちんと伝えておきたい。それだけなんです」
ーーシエルはわたしの話をどこまで信じたのだろう、受け入れられないと言う気持ちが強かった。
信じて尽くした人の話を受け入れられないのはわかる。
でも何年も婚約者として過ごしてきた私たちの時間、幼馴染として仲良く過ごした長い時間を帳消しできるほど、シエルにとってわたしとの時間は無意味で、リーリエ様と短い時間の方が大事だったのだと痛感させられた。
ーー涙も出てこないわ。
………ただ心が疲れただけ。
「お父様帰りましょう」
「そうだな」
「シエルには早めに会いたいと伝えてください。次回は婚約解消のサインを必ずもらいにきます」
おじ様はすまなそうな顔を始終するばかりだった。
なんだか罪悪感がわたしの心にズキズキと押し寄せてくる。シエルはわたしと婚約解消しなければ将来有望だったのに全てがなくなってしまう。
騎士としての仕事も(ミレガー伯爵家はなくなるだろう)わたしの夫になることも、そして貴族として生きることも。
もちろんシエルを望む貴族がいればいいのだろうけど。
そんなことを考えながら馬車に乗っていてふと目の前に座るバズールに尋ねた。
「どうして婚約解消をする場にバズールはいたの?」
それからバイセン様のこと、娘のイレーナちゃんのこと、奥様のミシェリ様のことを話した。
彼らがわたしを攫おうとした理由を話さなければシエルは納得しないだろう。
わたしが誘拐ではなく、バイセン様に話を聞いてついて行って彼らに協力したとシエルには伝えた。
そして誘拐された形にしてミレガー伯爵を罠にかけ捕まえたことを話した。
ミレガー伯爵はわたしを攫ってお父様が裁判を取り消したらわたしを殺すつもりだったことをシエルに伝えると、シエルの目は大きく見開いた。
「旦那様がライナを殺すつもりだった?」
「そうよ、それにその攫われる前には……」
奥様が突然屋敷に来た時の話もした。
ーーーーー
待たせている客間へと向かった。
『ミレガー夫人お待たせいたしました』
わたしは彼女の顔をチラッと見てから頭を下げた。
『こちらこそライナ突然ごめんなさいね』
言葉こそ申し訳なさそうに言っているが表情はわたしを見下しているのがありありと見てとれた。
『本日はどう言ったご用件で来られたのでしょう?』
『ふふ、ライナこそ使用人のくせにその態度はいかがなものかしら?』
わたしが働いている頃はまだ優しそうにしていたのに今日は猫をかぶるつもりも取り繕うつもりもないようだ。
『どう言う意味でしょうか?わたしは確かに働かせていただいておりましたがもう使用人ではございません』
『あら?小娘のくせに生意気ね』
『ねえ、貴方、自分の父親が何をしたのかご存知かしら?』
『お父様が?何をしたと言うのでしょうか?』
『男爵のくせに我が家を訴えたのよ!知っているでしょう?』
黙って考えているとテーブルをバンっと叩かれた。
『何か言いなさい!』
『申し訳ありませんがお父様のことについては本人と話していただくしかありませんのでまた後日改めてお越しいただいても宜しいでしょうか?』
『貴女の所為でしょう?貴女の行動が周りからの評判を落としてそれを我が家のせいにしたのでしょう?』
『わたしは何も悪いことはしておりません。そこまで仰るならわたしが何をしたのかきちんと証明してください。わたしは人様に迷惑をかけるようなことはしておりません』
ミレガー夫人は顔を真っ赤にして怒りのあまり体を小刻みに震えているのがわかった。
「と言うことがあったの」
シエルはわたしの話を聞いて大きく首を横に振った。
「嘘だ、奥様がそんなことを言うはずがない」
わたしの話など全て聞き入れてはくれない。
彼の中で真実はミレガー伯爵の言った言葉だけなのね。
わたしはどうしても聞きたいことがあった。
「……リーリエ様と貴方は……恋人……なの?」
「は?何を言ってるんだ?」
「同僚のメイドがわたしに会いに来て……二人が夜な夜な会っていると聞いたの……」
「そんなへんな噂を真に受けているのか?……あっ!!」
「わたしも最初はシエルが浮気したと思ったわ、でもね、噂なんていくらでも作れるから信じていないわ」
わたしは困った顔をして彼に向けて苦笑した。
「シエルだってあり得ない話をされると嫌でしょう?わたしだってずっと嫌な思いをしてきたの。信じて欲しい人に信じてもらえない辛さってわかってもらえるかな?」
「………本当にミレガー伯爵達はライナに対してそんなことをしたと言うのか?俺はリーリエ様を敬愛していた、守るべきお方だと思っていたんだ……すまない頭の中を整理したい………今日は帰って欲しい」
「…………謝罪はないのね、わたし、大事な話をまだ貴方としていないの。今日はそのために………「悪いがもうこれ以上今はライナと話はできない、この部屋から出て行ってくれ」
シエルはテーブルをバンッ!と叩いて扉に指差した。
彼の顔は動揺していて戸惑っていた、気持ちを整理出来ないでいる。
「出て行ってくれ……頼むから……」
項垂れたシエルにこれ以上話すことはできなかった。
「……わかったわ、でもまだ大事な話があるの」
「また今度………」
彼は小さな声で返事をした。
「ええ、必ずよ…………またはもうないの」
出て行く時そう言って扉を閉めた。
ーーーーー
隣の部屋にいたお父様とおじ様、バズールが出てきた。
そして別の部屋へと4人で移動した。
部屋に入るとおじ様がわたしに頭を下げてきた。
「シエルがあんなことを言うなんて……ライナすまない、辛い思いをさせて」
おじ様は必死で頭を下げた。
まさか我が息子があそこまでミレガー伯爵家の言い分だけを信じ込んで、わたしのことを悪者だと思い込んでいるとは思っていなかったようだ。
「ねえ、ライナ、結局婚約解消のこと話せなかったけどどうするの?」
バズールは肝心な話が出来ていないことに不満気だった。
「うん、話を聞いてもらえなかったわね…………もう一度会うかお父様達にお願いするか…………でも出来れば自分の口で話して終わらせたい。
シエルにはきちんとわたしが何も悪いことはしていないことを知って欲しいの。
彼がわたしを悪者だと思ったまま婚約を解消したら一生恨まれるしそんな人だと思われたまま過ごさないといけないもの」
「シエルは完全にミレガー伯爵家に……いや、リーリエ嬢とその母親に洗脳されていたみたいだな」
お父様もシエルの態度に呆れていた。
「あれは真面目で素直だ、だがそれが欠点でもある。仕事に一途になりすぎてリーリエ嬢のことしか見ていない。本当にライナ、傷つけてしまってすまない」
「おじ様が謝ることではないわ。わたしはもう彼に以前と同じ愛情は求めていません。謝罪ももういいの。でも、わたしが悪くないと言う真実だけはきちんと伝えておきたい。それだけなんです」
ーーシエルはわたしの話をどこまで信じたのだろう、受け入れられないと言う気持ちが強かった。
信じて尽くした人の話を受け入れられないのはわかる。
でも何年も婚約者として過ごしてきた私たちの時間、幼馴染として仲良く過ごした長い時間を帳消しできるほど、シエルにとってわたしとの時間は無意味で、リーリエ様と短い時間の方が大事だったのだと痛感させられた。
ーー涙も出てこないわ。
………ただ心が疲れただけ。
「お父様帰りましょう」
「そうだな」
「シエルには早めに会いたいと伝えてください。次回は婚約解消のサインを必ずもらいにきます」
おじ様はすまなそうな顔を始終するばかりだった。
なんだか罪悪感がわたしの心にズキズキと押し寄せてくる。シエルはわたしと婚約解消しなければ将来有望だったのに全てがなくなってしまう。
騎士としての仕事も(ミレガー伯爵家はなくなるだろう)わたしの夫になることも、そして貴族として生きることも。
もちろんシエルを望む貴族がいればいいのだろうけど。
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