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後編。終わり
旦那様のことを愛している。だけど、旦那様は確かに結婚式の日、あの人と抱き合っていた。
そして初夜も拒否してずっとわたしは拒まれてきた。
今さら……そう今さらだわ。
オリヴァーと二人穏やかに暮らそう。
心の中にはポッカリと穴が空いているのがわかっているくせに、愛しているくせに、彼を探すことはしなかった。
だって彼はもう愛する人の元へ行ってしまっただろうから。
◇ ◇ ◇
屋敷を出てから俺は友人のところへ向かった。
一緒に騎士をしていた同僚であり幼い頃からの友人。
「リオ?どうしたんだ?」
俺の顔を見て驚いていた。
俺は貴族の着る服を脱ぎ捨て、平民の服に着替えていた。
「今夜泊めてくれないか?」
「もちろん、いいけど…何があった?」
「離婚してきた。左腕もずいぶん良くなったしどこかの屋敷で護衛騎士として働きたいと思っているんだ」
「離婚?侯爵家との結婚なんて玉の輿だろう?」
「上手くいかなかっただけさ」
「……好きだったんだろう?セシリア様のこと……」
「なんでわかるんだ?」
「お前と俺は幼馴染だろう?」
「……俺は……セシリアに一目惚れして恋人だったユーリを裏切った」
「違うだろう?裏切ったのはユーリでお前は最後まであいつを守った。それなのにお前が騎士を続けられないと知ってさっさと見限ったんだ。
なのにお前の結婚式の日、侯爵家の令嬢と結婚すると聞いて邪魔しに来た」
「確かにあの日は驚いたよ。結婚した相手と上手くいかなくなって、俺に『愛人でもいいから』と詰め寄ってきたからな。お前が間に入ってくれなかったら結婚式もどうなっていたかわからない」
「噂には聞いている。上手くいかなかったんだろう?お前は馬鹿だよ。愛しているのに素直になれなくて」
「愛していたからこそ金で買われたことが許せなかった。俺の情けないプライドさ」
「子供が産まれたんだろう?」
「ああ、だから俺はもう用無しさ」
俺の言葉にもう何も聞かなくなった。
「そうか……わかった……しばらくゆっくりしながら仕事を探せばいい」
「すまない、出来るだけ早く出ていくから」
「気にするな、俺は一人だから」
俺は幼馴染の家にしばらく身を置き、伝手を頼って面接を繰り返した。
そしてみつかったのが公爵家で住み込みで働く護衛騎士の仕事だった。それも……セシリアの友人の家。
「セシリアの元旦那がうちで働くとは……」
公爵は俺を見て呆れながらも「雇うとしよう。このことはセシリアには?」
「どちらでも。わたしは雇われたのですから主人の考えにお任せいたします」
「ふうん、離縁されて元妻の友人の屋敷で働くことを惨めだとは?」
「わたしは元々騎士です。騎士として働くことが惨めだとは思いません」
俺はセシリアからもらった慰謝料を使うつもりはなかった。全てを金に振り回される人生にうんざりだった。
離婚して半年、仕事にも慣れてきて仲間達とも打ち解けてきた頃、公爵家の屋敷で夜会が行われると言われた。
当主に呼ばれ「当日は休むように」との命令に「わかりました」と答えるしかなかった。
それは元妻であるセシリアに会わないようにとの配慮だとすぐにわかった。
俺は本邸からは離れている寮で暮らしている。
かなり広い敷地だ。今日の夜会で護衛の仕事をしなければセシリアと出会うことはない。
わかっているのに外が気になり窓から外を眺めてしまう。この同じ敷地に彼女がいる。会えないのに心がそわそわしてしまう。
ーー遠くから少しだけ……
そう思って屋敷の方ではなく帰るときに通るであろう道の近くまで来ていた。
「きゃあー!」「うわあ!」
叫び声が聞こえてきた。
俺は私服しか着ていなかったが、ついでに鍛錬するつもりで剣は持っていたので声の聞こえる方へ走った。
すると目が血走った男が酔っ払っているのかナイフを持って暴れていた。
女性を一人、人質にとっているので周りの護衛も手出し出来ないでいた。
「近づくな!退け!」「俺は悪くない!悪いのはお前達だ!」「神が俺に命令した。みんなを殺せと!」
そう言って女性の首元にナイフを当てた。
ーーあ、殺される。
俺は男の後ろにいたので、男に気付かれていなかった。
だから背後から近づき、背中を殴りつけた。
「ぐわぁっ…イッテェな、何するんだ?」
男は怯まずに女性の首をナイフで切り裂こうとした。
「へへへへっ」
「やめろ!」
ナイフを素手で掴んで今度は男の顔を殴りつけた。
「大丈夫ですか?」
背後から、地面に倒れ込んだ女性に声をかけた。
「は、はい、助けていただきありが……えっ?だ、旦那……様?」
その声はセシリアだった。今まで男に捕まって殺されそうになっていたのは会いたいと思い、一目だけでもと見にきたセシリア。
「このクソやろぉ!」
さっきの男は隠し持っていたもう一本のナイフを上着の内ポケットから出して俺を狙ってお腹を刺した。
セシリアに気を取られていた。
ーーあっ、……自分でもわかる。これはまずいと……血が止まらない。溢れ出している。少しずつ薄れゆく意識……
まだ俺はセシリアに『ごめん』と『愛している』を伝えていない。
「セシリア……ずっと…貴女を……愛して……い…」
意識がもう保てない……立っていることも出来ない。体に力が入らない。目がぼやけて何も見えなくなっていった。
真っ白い世界に俺は吸い込まれるように入っていく。
「おかあしゃま、おとうしゃまのとこいっていい?」
「ええ、朝のご挨拶がまだだったわね、行ってきてあげて」
「おとうしゃま、あのねこれあげる、いいこしてて、ねっ?えりゃいえりゃい」
オリヴァーは2歳になった。毎日時間があるとリオの元へ行きたがる。
リオは離婚したが今はこの屋敷に帰ってきた。
そうわたしの元に。
話すことも出来ない。体を動かすことも出来ない。
そんなリオをわたしはまたお金を使い、今度は生かす。
ただベッドに眠り続ける彼を。
いつか目覚めてもう一度「愛している」と聞きたくて。
リオの幼馴染から彼の気持ちを聞いた。
わたしに一目惚れしていたこと。
でも恋人を捨てることはできなくて添い遂げようとしたこと。
そんな恋人は騎士をやめざるを得ないとわかった時さっさと捨てられたこと。
結婚式の時愛人でいいからと迫っていたこと。
お金で買われたと思っていたこと。
そしてわたしを本気で愛していたこと。
そう、彼はわたしを好きだったらしい。
結婚式のあの日、リオはただ元恋人に迫られていただけだった。
彼の自尊心を壊して関係を諦めたのがわたし。そして今に至っていた。
だけどお金がなければ貴方を愛し続けることは出来なかった、今もお金があるからこうして生きているのよ?
わたしを助けたリオはもう2年近く眠り続けている。いつ目覚めるのか……
ーーねぇ、リオ、貴方が目覚めたら……
今度は『愛してる』と言いながら襲ってもいいかしら?次はもっと上手くやるわ。
リオの身体にキスをする。
唇に、首筋に、そして胸へと。
「愛してるわ、もう貴方はわたしだけのものよ」
おしまい
明日から新しいお話を始めます。
かなり辛いいつものイライラ作品になると思います。
そして数日後、真逆の明るい作品も始める予定です。
もしよろしければ次の作品も読んでくださいね。
たろ
そして初夜も拒否してずっとわたしは拒まれてきた。
今さら……そう今さらだわ。
オリヴァーと二人穏やかに暮らそう。
心の中にはポッカリと穴が空いているのがわかっているくせに、愛しているくせに、彼を探すことはしなかった。
だって彼はもう愛する人の元へ行ってしまっただろうから。
◇ ◇ ◇
屋敷を出てから俺は友人のところへ向かった。
一緒に騎士をしていた同僚であり幼い頃からの友人。
「リオ?どうしたんだ?」
俺の顔を見て驚いていた。
俺は貴族の着る服を脱ぎ捨て、平民の服に着替えていた。
「今夜泊めてくれないか?」
「もちろん、いいけど…何があった?」
「離婚してきた。左腕もずいぶん良くなったしどこかの屋敷で護衛騎士として働きたいと思っているんだ」
「離婚?侯爵家との結婚なんて玉の輿だろう?」
「上手くいかなかっただけさ」
「……好きだったんだろう?セシリア様のこと……」
「なんでわかるんだ?」
「お前と俺は幼馴染だろう?」
「……俺は……セシリアに一目惚れして恋人だったユーリを裏切った」
「違うだろう?裏切ったのはユーリでお前は最後まであいつを守った。それなのにお前が騎士を続けられないと知ってさっさと見限ったんだ。
なのにお前の結婚式の日、侯爵家の令嬢と結婚すると聞いて邪魔しに来た」
「確かにあの日は驚いたよ。結婚した相手と上手くいかなくなって、俺に『愛人でもいいから』と詰め寄ってきたからな。お前が間に入ってくれなかったら結婚式もどうなっていたかわからない」
「噂には聞いている。上手くいかなかったんだろう?お前は馬鹿だよ。愛しているのに素直になれなくて」
「愛していたからこそ金で買われたことが許せなかった。俺の情けないプライドさ」
「子供が産まれたんだろう?」
「ああ、だから俺はもう用無しさ」
俺の言葉にもう何も聞かなくなった。
「そうか……わかった……しばらくゆっくりしながら仕事を探せばいい」
「すまない、出来るだけ早く出ていくから」
「気にするな、俺は一人だから」
俺は幼馴染の家にしばらく身を置き、伝手を頼って面接を繰り返した。
そしてみつかったのが公爵家で住み込みで働く護衛騎士の仕事だった。それも……セシリアの友人の家。
「セシリアの元旦那がうちで働くとは……」
公爵は俺を見て呆れながらも「雇うとしよう。このことはセシリアには?」
「どちらでも。わたしは雇われたのですから主人の考えにお任せいたします」
「ふうん、離縁されて元妻の友人の屋敷で働くことを惨めだとは?」
「わたしは元々騎士です。騎士として働くことが惨めだとは思いません」
俺はセシリアからもらった慰謝料を使うつもりはなかった。全てを金に振り回される人生にうんざりだった。
離婚して半年、仕事にも慣れてきて仲間達とも打ち解けてきた頃、公爵家の屋敷で夜会が行われると言われた。
当主に呼ばれ「当日は休むように」との命令に「わかりました」と答えるしかなかった。
それは元妻であるセシリアに会わないようにとの配慮だとすぐにわかった。
俺は本邸からは離れている寮で暮らしている。
かなり広い敷地だ。今日の夜会で護衛の仕事をしなければセシリアと出会うことはない。
わかっているのに外が気になり窓から外を眺めてしまう。この同じ敷地に彼女がいる。会えないのに心がそわそわしてしまう。
ーー遠くから少しだけ……
そう思って屋敷の方ではなく帰るときに通るであろう道の近くまで来ていた。
「きゃあー!」「うわあ!」
叫び声が聞こえてきた。
俺は私服しか着ていなかったが、ついでに鍛錬するつもりで剣は持っていたので声の聞こえる方へ走った。
すると目が血走った男が酔っ払っているのかナイフを持って暴れていた。
女性を一人、人質にとっているので周りの護衛も手出し出来ないでいた。
「近づくな!退け!」「俺は悪くない!悪いのはお前達だ!」「神が俺に命令した。みんなを殺せと!」
そう言って女性の首元にナイフを当てた。
ーーあ、殺される。
俺は男の後ろにいたので、男に気付かれていなかった。
だから背後から近づき、背中を殴りつけた。
「ぐわぁっ…イッテェな、何するんだ?」
男は怯まずに女性の首をナイフで切り裂こうとした。
「へへへへっ」
「やめろ!」
ナイフを素手で掴んで今度は男の顔を殴りつけた。
「大丈夫ですか?」
背後から、地面に倒れ込んだ女性に声をかけた。
「は、はい、助けていただきありが……えっ?だ、旦那……様?」
その声はセシリアだった。今まで男に捕まって殺されそうになっていたのは会いたいと思い、一目だけでもと見にきたセシリア。
「このクソやろぉ!」
さっきの男は隠し持っていたもう一本のナイフを上着の内ポケットから出して俺を狙ってお腹を刺した。
セシリアに気を取られていた。
ーーあっ、……自分でもわかる。これはまずいと……血が止まらない。溢れ出している。少しずつ薄れゆく意識……
まだ俺はセシリアに『ごめん』と『愛している』を伝えていない。
「セシリア……ずっと…貴女を……愛して……い…」
意識がもう保てない……立っていることも出来ない。体に力が入らない。目がぼやけて何も見えなくなっていった。
真っ白い世界に俺は吸い込まれるように入っていく。
「おかあしゃま、おとうしゃまのとこいっていい?」
「ええ、朝のご挨拶がまだだったわね、行ってきてあげて」
「おとうしゃま、あのねこれあげる、いいこしてて、ねっ?えりゃいえりゃい」
オリヴァーは2歳になった。毎日時間があるとリオの元へ行きたがる。
リオは離婚したが今はこの屋敷に帰ってきた。
そうわたしの元に。
話すことも出来ない。体を動かすことも出来ない。
そんなリオをわたしはまたお金を使い、今度は生かす。
ただベッドに眠り続ける彼を。
いつか目覚めてもう一度「愛している」と聞きたくて。
リオの幼馴染から彼の気持ちを聞いた。
わたしに一目惚れしていたこと。
でも恋人を捨てることはできなくて添い遂げようとしたこと。
そんな恋人は騎士をやめざるを得ないとわかった時さっさと捨てられたこと。
結婚式の時愛人でいいからと迫っていたこと。
お金で買われたと思っていたこと。
そしてわたしを本気で愛していたこと。
そう、彼はわたしを好きだったらしい。
結婚式のあの日、リオはただ元恋人に迫られていただけだった。
彼の自尊心を壊して関係を諦めたのがわたし。そして今に至っていた。
だけどお金がなければ貴方を愛し続けることは出来なかった、今もお金があるからこうして生きているのよ?
わたしを助けたリオはもう2年近く眠り続けている。いつ目覚めるのか……
ーーねぇ、リオ、貴方が目覚めたら……
今度は『愛してる』と言いながら襲ってもいいかしら?次はもっと上手くやるわ。
リオの身体にキスをする。
唇に、首筋に、そして胸へと。
「愛してるわ、もう貴方はわたしだけのものよ」
おしまい
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