【完結】子供ができたので離縁致しましょう

たろ

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終わり。の続き。

「オリヴァー、そろそろお父様におやすみを言って寝ましょうね」

「やっ!まだ、ここ、いる」

「本当にオリヴァーはお父様が大好きなのね」

 侍女達もなんとかオリヴァーを寝かしつけようとするのに、駄々をこねてリオの寝ているベッドから離れようとしなかった。

 特に今夜は。

「オリヴァー、聞き分けの悪い子は駄目よ?もう寝る時間なのよ」

「とうしゃま、おりば、って!」

「何言っているの?お父様はずうっと眠っているのよ?」

「おりばって!」オリヴァーはそう言って何度も自分の名前を繰り返していた。

 こんなに聞き分けないのは珍しい。

 リオの声がオリヴァーには聞こえるのかしら?なんて思ってしまう。

 リオが眠り続けて2年。

 すれ違ったわたし達がもう一度……なんて何度もそんなあり得ない希望をもって過ごしてきた。


「オリヴァー、じゃあ今日はここで3人で寝ましょうか?」

「うん!」

 リオの隣にベッドを持ってきてもらいオリヴァーと一緒に眠ることにした。


「…………セ…シ…リア?」

 夢の中でリオの声が聞こえてきた。

 わたしの名を呼ぶリオ。

 ふっ、そんな事あり得ないのに。
 彼はわたしの名を呼ばない。あ……でもわたしがオリヴァーを産んだ時、なかなか意識が戻らずやっと目覚めた時、彼はわたしの名を呼んだ。そして……わたしを助けその後犯人に刺された時、

『セシリア……ずっと…貴女を……愛して……い…』

 夢の中でぼんやりと思い出される切ない彼の声……ても今聞こえる声は?

 少しずつ意識が目覚めて、「リオ?」

 思わずリオを暗闇の中探した。

 心配になりランプの灯りを頼りにリオのベッドに近づくと、「えっ?」リオと目が合った。

「……リオ?本当に?」

 リオが意識を取り戻していた。

「お、お、医、者様」

 そう言ってベッドから離れようとしたら

「待って、セシリアは…怪我は…なかった……のか?心配していたんだ……」

「えっ?怪我?」

「俺が刺されて…しまって助け…てあげられなかったから……す、すまなかった」

「貴方……」

 もうあれから2年も経っているなんて思ってもいないようだ。オリヴァーは2歳と9ヶ月になっていた。話も上手にできるようになっていた。聞き分けも良いしとても良い子に育った。

「貴方は……2年以上意識を取り戻さなかったのですよ?」

「2年?」

「はい」





 その後は屋敷の中は騒然となった。

 もう二度と意識は戻らないだろうとみんな思っていた。なのに……目が覚めたリオは今わたしの目の前で剣を振って昔のように鍛錬をしている。

 彼の隣には、オリヴァーがいて、父親の真似をしながら模造の剣を振っている。

 そしてわたしはそんな二人を優しく見つめている。













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