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終わり。の続き。の終わり。
「オリヴァー、汗をちゃんと拭きなさい!」
「やっ!まだ、する」
わたしがタオルで顔いっぱいの汗を拭こうとすると、リオの足に抱きつき「イヤイヤ」を始める。
聞き分けのとても良い子のオリヴァーだったはずなのに父親のリオの前では我儘ばかり。
ずっと眠り続ける姿しか見ていなかったオリヴァーにとって、今目の前で動いている。話している。笑っている。そんな姿が不思議で、でも嬉しいのだろう。
少しずつ体調も良くなり体を動かすようになってからオリヴァーは暇さえあればリオから離れない。
「……とうしゃま?」少し照れてリオに話しかけていたのに今では「おとうしゃま!」と元気に話しかける。
わたしが当主の仕事が忙しくなかなか構ってあげられないからか、リオにばかり引っ付いているので、
「ねえオリヴァー?お母様もたまには貴方を抱っこしたいわ」とヤキモチを妬いてしまう。
こんな関係がふた月以上経ったのに……
実はまだリオとはあまり会話はしていない。
やっと状況を把握してベッドから起き上がれるようになったリオは出て行こうとした。
「まだ身体が完全に良くなっていないのだからしばらくはここで療養してください」
わたしの言葉に
「でも……2年以上意識が戻らない俺を世話してもらったのにこれ以上迷惑はかけられない」と、出て行こうとしたのだった。
するとオリヴァーがリオの足に絡みついて泣き出した。
「やっ!やっ!ここ、いるの!だぁめ」
わんわん泣くオリヴァーに戸惑いながら
「わかった、もう少しだけここに居させてもらってもいいかな?」
とわたしにリオが尋ねた。
「もちろんよ、オリヴァーも喜ぶと思うわ」
そしてわたしも……そう言いたいのに言えなかった。
「とうしゃま!」
リオは赤ちゃんだったはずのオリヴァーが突然2歳になって現れ、話しているのに戸惑いを隠せなかった。
どう接していいのかわからずに、オリヴァーが慕っていけばいくほどぎこちない笑顔を作っていた。
そんな時でもリオは相変わらずだった。剣を持ちただ静かに剣を振る。体力が落ちているのでゆっくりと時間をかけて体力を戻して、また騎士に戻ろうとしているようだ。
この人の一生は騎士なのだ、そして騎士として死んでいくのだろう。
そんなことを思いながらわたしはリオを見守っていた。
ある日オリヴァーが我が家の騎士団長にプレゼントされたおもちゃの剣、模造の剣を持ち出して嬉しそうにリオの隣で真似を始めた。
リオは少し驚いていたが
「こうやって振るんだ」
「違う、腕を痛めるからもっと力を抜いて」
なんてアドバイスをしていた。
オリヴァーも「うん!」と満面の笑顔でリオを見る。
その笑顔にいつも表情があまり変わらないリオが破顔した。
ーーリオのこんな笑顔を見れるなんて。
いつも黙って話もしないリオ。なのにオリヴァーの前では今まで知らなかった顔を見せる。
ついその顔を見たくて、二人の楽しそうな姿を見たくて、わたしは仕事の合間に鍛錬場へとつい向かってしまう。
ある夜、わたしは仕事の疲れからか寝込んでしまった。頭が痛くて身体がだるい。
「オリヴァーはわたしに近寄らせないでね、もし悪い病気だったらいけないから。うつったらこまるもの」
「わかりました、オリヴァー様には伝えますがまだまだ理解は難しいかもしれません」
「そうね……でもよろしく頼むわ」
仕事は家令と執事が手分けして出来ることだけでもこなしてくれている。
たまに書類を抱えて申し訳なさそうに家令がやってくる。
「申し訳ございません、こちらの決済だけはわたしでは判断がつきません。しかし急ぎなので、奥様が寝込んでいるところに伺いました」
「いいのよ、全て任せてしまってごめんなさい」
わたしはフラフラしながらもなんとか文字を読み、どうするべきか考えて判断をくだした。
「このまま進めてちょうだい、また途中で見直しをしましょう」
「わかりました、ゆっくり休んでください」何度も頭を下げて部屋を出て行った。
なかなか治らない、身体が弱っていくのがわかる。
オリヴァーを産んでからも誰にも頼れずにずっと侯爵当主として働いてきた。
今頃になって身体が悲鳴を上げているようだ。
お医者様には「かなりの疲労が溜まっています。とにかくしばらくは安静にしてください」と言われた。
うつらないと分かってからはオリヴァーがわたしに会いに来る。
「おかあしゃま!」走って部屋に入ってきてベッドに飛び込んでくる。
侍女達が止めようとするけど、「いいの、オリヴァーの好きにさせてあげて」とお願いした。
オリヴァーなりに我儘を言わず我慢してくれている。わたしの手をギュッと握りしめてくるので、わたしも握り返した。
「オリヴァー、ごめんなさい。もう少し元気になったら一緒にお散歩に行きましょうね」
「うん、おりば、がまんする、とうしゃまとまってる」
「ありがとう、もう少し待っていてね」
最近夜になるとリオが部屋に見舞いに来る。
「セシリア体調は?」
「今日は起きているのが楽です」
わたしが微笑みながら答える。
「……そうか…………離縁しているのだけど……もし良ければ当主の仕事、少しだけでも手伝いたいと思っているんだが……駄目だろうか?」
言いづらそうに提案してくれたリオに
「いいの?貴方になら安心して頼めるわ。お願いしてもいいかしら?」
わたしがオリヴァーを産んで寝込んでいる間、オリヴァーはずっと当主代行として頑張ってくれた。だからこそリオのことは信頼している。
「分かった、少しでも役に立てるように頑張るよ」
それからはリオが度々部屋を訪れ仕事のことを質問してきた。わたしも少しずつ起き上がれるようになりリオとの会話もぎこちないものからそれなりに話せるようになった。
オリヴァーはリオが忙しくしているのを少しだけ不満そうにしていたが、その代わりわたしの部屋で過ごすことが増えて、今までと違い二人の時間が充実してきた。ゆっくりと接することができなかったオリヴァーとの時間はとても穏やかで。
二人で笑い合い、たくさんお話をした。
そして絵本を読んであげたり、オリヴァーの生まれたばかりの頃の話をしてあげると、本人もわからないなりに
「ぼく、そんなことしないよ」「それ、おりばじゃない!」とぷくっとふくれ、ぷんぷん怒る。
その顔が可愛くて、おしっこを漏らした話や転んでわんわん泣いた話、お手伝いしてお皿をひっくり返して身体中が食べ物だらけになった話、たくさんしてあげた。
気がつけば、わたしはオリヴァーと過ごし、リオが当主として働いている。
再婚したわけではない。
だけど、3人でいるのが当たり前になって自然になって、優しい時間が過ぎて行った。
リオとわたしは、お互い手を握り合うこともキスをすることもない。
抱き合うこともない。
なのにお互いの心が触れ合うことが増え、自然に笑い合うことが増えた。
そしてわたしが寝込んでから、三年後………
わたしは二人に見守られながら息を引き取った。
「オリヴァー、リオ、愛しているわ」
その時、わたしの顔はとても幸せだった……
…………終わりの続き。の終わり。
………です。
「やっ!まだ、する」
わたしがタオルで顔いっぱいの汗を拭こうとすると、リオの足に抱きつき「イヤイヤ」を始める。
聞き分けのとても良い子のオリヴァーだったはずなのに父親のリオの前では我儘ばかり。
ずっと眠り続ける姿しか見ていなかったオリヴァーにとって、今目の前で動いている。話している。笑っている。そんな姿が不思議で、でも嬉しいのだろう。
少しずつ体調も良くなり体を動かすようになってからオリヴァーは暇さえあればリオから離れない。
「……とうしゃま?」少し照れてリオに話しかけていたのに今では「おとうしゃま!」と元気に話しかける。
わたしが当主の仕事が忙しくなかなか構ってあげられないからか、リオにばかり引っ付いているので、
「ねえオリヴァー?お母様もたまには貴方を抱っこしたいわ」とヤキモチを妬いてしまう。
こんな関係がふた月以上経ったのに……
実はまだリオとはあまり会話はしていない。
やっと状況を把握してベッドから起き上がれるようになったリオは出て行こうとした。
「まだ身体が完全に良くなっていないのだからしばらくはここで療養してください」
わたしの言葉に
「でも……2年以上意識が戻らない俺を世話してもらったのにこれ以上迷惑はかけられない」と、出て行こうとしたのだった。
するとオリヴァーがリオの足に絡みついて泣き出した。
「やっ!やっ!ここ、いるの!だぁめ」
わんわん泣くオリヴァーに戸惑いながら
「わかった、もう少しだけここに居させてもらってもいいかな?」
とわたしにリオが尋ねた。
「もちろんよ、オリヴァーも喜ぶと思うわ」
そしてわたしも……そう言いたいのに言えなかった。
「とうしゃま!」
リオは赤ちゃんだったはずのオリヴァーが突然2歳になって現れ、話しているのに戸惑いを隠せなかった。
どう接していいのかわからずに、オリヴァーが慕っていけばいくほどぎこちない笑顔を作っていた。
そんな時でもリオは相変わらずだった。剣を持ちただ静かに剣を振る。体力が落ちているのでゆっくりと時間をかけて体力を戻して、また騎士に戻ろうとしているようだ。
この人の一生は騎士なのだ、そして騎士として死んでいくのだろう。
そんなことを思いながらわたしはリオを見守っていた。
ある日オリヴァーが我が家の騎士団長にプレゼントされたおもちゃの剣、模造の剣を持ち出して嬉しそうにリオの隣で真似を始めた。
リオは少し驚いていたが
「こうやって振るんだ」
「違う、腕を痛めるからもっと力を抜いて」
なんてアドバイスをしていた。
オリヴァーも「うん!」と満面の笑顔でリオを見る。
その笑顔にいつも表情があまり変わらないリオが破顔した。
ーーリオのこんな笑顔を見れるなんて。
いつも黙って話もしないリオ。なのにオリヴァーの前では今まで知らなかった顔を見せる。
ついその顔を見たくて、二人の楽しそうな姿を見たくて、わたしは仕事の合間に鍛錬場へとつい向かってしまう。
ある夜、わたしは仕事の疲れからか寝込んでしまった。頭が痛くて身体がだるい。
「オリヴァーはわたしに近寄らせないでね、もし悪い病気だったらいけないから。うつったらこまるもの」
「わかりました、オリヴァー様には伝えますがまだまだ理解は難しいかもしれません」
「そうね……でもよろしく頼むわ」
仕事は家令と執事が手分けして出来ることだけでもこなしてくれている。
たまに書類を抱えて申し訳なさそうに家令がやってくる。
「申し訳ございません、こちらの決済だけはわたしでは判断がつきません。しかし急ぎなので、奥様が寝込んでいるところに伺いました」
「いいのよ、全て任せてしまってごめんなさい」
わたしはフラフラしながらもなんとか文字を読み、どうするべきか考えて判断をくだした。
「このまま進めてちょうだい、また途中で見直しをしましょう」
「わかりました、ゆっくり休んでください」何度も頭を下げて部屋を出て行った。
なかなか治らない、身体が弱っていくのがわかる。
オリヴァーを産んでからも誰にも頼れずにずっと侯爵当主として働いてきた。
今頃になって身体が悲鳴を上げているようだ。
お医者様には「かなりの疲労が溜まっています。とにかくしばらくは安静にしてください」と言われた。
うつらないと分かってからはオリヴァーがわたしに会いに来る。
「おかあしゃま!」走って部屋に入ってきてベッドに飛び込んでくる。
侍女達が止めようとするけど、「いいの、オリヴァーの好きにさせてあげて」とお願いした。
オリヴァーなりに我儘を言わず我慢してくれている。わたしの手をギュッと握りしめてくるので、わたしも握り返した。
「オリヴァー、ごめんなさい。もう少し元気になったら一緒にお散歩に行きましょうね」
「うん、おりば、がまんする、とうしゃまとまってる」
「ありがとう、もう少し待っていてね」
最近夜になるとリオが部屋に見舞いに来る。
「セシリア体調は?」
「今日は起きているのが楽です」
わたしが微笑みながら答える。
「……そうか…………離縁しているのだけど……もし良ければ当主の仕事、少しだけでも手伝いたいと思っているんだが……駄目だろうか?」
言いづらそうに提案してくれたリオに
「いいの?貴方になら安心して頼めるわ。お願いしてもいいかしら?」
わたしがオリヴァーを産んで寝込んでいる間、オリヴァーはずっと当主代行として頑張ってくれた。だからこそリオのことは信頼している。
「分かった、少しでも役に立てるように頑張るよ」
それからはリオが度々部屋を訪れ仕事のことを質問してきた。わたしも少しずつ起き上がれるようになりリオとの会話もぎこちないものからそれなりに話せるようになった。
オリヴァーはリオが忙しくしているのを少しだけ不満そうにしていたが、その代わりわたしの部屋で過ごすことが増えて、今までと違い二人の時間が充実してきた。ゆっくりと接することができなかったオリヴァーとの時間はとても穏やかで。
二人で笑い合い、たくさんお話をした。
そして絵本を読んであげたり、オリヴァーの生まれたばかりの頃の話をしてあげると、本人もわからないなりに
「ぼく、そんなことしないよ」「それ、おりばじゃない!」とぷくっとふくれ、ぷんぷん怒る。
その顔が可愛くて、おしっこを漏らした話や転んでわんわん泣いた話、お手伝いしてお皿をひっくり返して身体中が食べ物だらけになった話、たくさんしてあげた。
気がつけば、わたしはオリヴァーと過ごし、リオが当主として働いている。
再婚したわけではない。
だけど、3人でいるのが当たり前になって自然になって、優しい時間が過ぎて行った。
リオとわたしは、お互い手を握り合うこともキスをすることもない。
抱き合うこともない。
なのにお互いの心が触れ合うことが増え、自然に笑い合うことが増えた。
そしてわたしが寝込んでから、三年後………
わたしは二人に見守られながら息を引き取った。
「オリヴァー、リオ、愛しているわ」
その時、わたしの顔はとても幸せだった……
…………終わりの続き。の終わり。
………です。
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