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さよならのかわりに ブロアとセフィルの恋ーーあなたを愛していますーー
婚約解消は出来ませんでした。
この話は
【さよならのかわりに】
のブロアとセフィルが結ばれる話です。
内容も全く違います。
なので同じ人が出ても全くキャラクターは違っていたりします。
ただ、最初の設定は同じです……
新たな話と思い読んでみてください
ーーーーーー
「わたくし、もう貴方のこと飽きたみたいなの」
セフィルが驚いた顔をした。
ーーどうして?何故貴方が傷ついた顔をしているの?傷ついているのはわたくしなのに……
わたくしの愛する彼はいつもわたくしではない人を見続けている。
そう、それは……彼の幼馴染のリリアンナ様。
リリアンナ様は伯爵令嬢。
美しいブロンドの髪に青い瞳。とても美しい顔立ちで、見る者をつい振り向かせてしまう。
そんなリリアンナ様の横にはいつも彼がいた。そんなことにも気がつかなかった……わたしは以前の婚約者と婚約破棄してから社交界から遠ざかっていたから……噂なんて耳にも入っていなかった。
彼の名はセフィル・ブレイシャス。
伯爵令息でプラチナブロンドの少しクセのある髪、翠色の瞳はとても綺麗で見つめられると吸い込まれてしまいそう。
19歳ながらに騎士団の第一騎士団副団長の地位についている眉目秀麗で剣の腕も優秀な人。
そしてわたくし、ブロア・シャトワ公爵令嬢の婚約者に一年前になった人。
わたくしは20歳のいわゆる行き遅れの令嬢。
一度は婚約していた身であるのだけど、訳あって婚約は解消された。その後、お父様は何度となく新しい婚約者を当てがおうとしたが上手くいかなかった。
わたくしはみんなに疎まれる悪役令嬢。誰もわたくしなんかと結婚なんてしたがらない。
だけどセフィルに恋をしてしまった。
突然の恋。一目惚れだった。それが一年前。
彼を好きになってすぐ、たまたまセフィルとの婚約の話が持ち上がった。彼が有能な騎士だったから我が公爵家の騎士団に欲しいとお父様が言い出したのだ。どうせなら婿として、タダで優秀な男を迎えることができる、そんなお父様の考えに呆れてしまう。
「仕方がないからお受けするわ」とその気もないのに仕方なく受け入れたかのようにお父様には言ったけど本当は嬉しかった。
だけどわたくしとセフィルには常に距離がある。
会話も互いの気持ちも。いつも遠慮がちだった。
どんなに気を遣い話しかけてもセフィルは曖昧に笑い返事をするだけだった。
だけど………
「セフィル、騎士団のお仕事いつも大変ですわね?」
「僕にとって騎士団の仕事は幼い頃からの憧れでした。今も誇りを持って仕事をしております」
騎士団の話を振ると嬉しそうに答えてくれることを知った。それが嬉しくてわたくしは騎士団のことを色々と調べて……そしてリリアンナ様との噂を知ってしまった。
わたくしのせいでセフィルは大切な幼馴染であるリリアンナ様との婚約を諦めたらしいと。もうすぐ王立騎士団を辞めて公爵家の騎士団に入ることになる。
彼の夢も愛もわたくしが壊してしまう。
セフィルより2歳年下のリリアンナ様とセフィルは幼馴染でずっと仲良く過ごされてきたらしい。噂ではリリアンナ様を守るために騎士になったとか……
『僕は大切な人を守りたくて騎士を目指したんだ』
その話を聞いた時、わたくしがセフィルを愛してしまったたことは罪だったのだと改めて知った。
今は愛がなくても婚約者になり結婚すればいつかは彼もわたくしを愛してくれるだろう。勝手にそんな理想を持ってしまった。
一度婚約がダメになったわたくしなのに。
わたくしは自分のことだけしか考えていなかったの。
だから、わたくしは貴方に告げる。
「婚約解消しましょう」と……
「そんな簡単に婚約解消は出来ない」
生真面目な彼の言葉。
「セフィル、わたくしは公爵令嬢なのよ?わたくしが解消したいと言えばそれでいいの」
「もう一度お考え直しください」
「婚約解消による慰謝料はあなたの希望の金額を払ってあげるわ。だから心配しないでちょうだい」
ーー好きな人とそのお金で結婚できるじゃない。
その言葉を口にしたかった。だけどそれはさすがにプライドが許さなかった。
「お金なんて要りません。理由を教えてください」
「理由?だからあなたに飽きたの。それだけだわ」
「好きな人が出来たわけではないのですね?」
「そんな人いないわ!」
思わず大きな声が出た。
好きな人がいるのは貴方でしょう?
わたくしは貴方がリリアンナ様と二人で並んで歩いている姿を見てしまったわ。
何度となくリリアンナ様の屋敷へ通う姿も見たの。
その時のわたくしの気持ちが貴方にわかる?好きな人が、婚約者が、わたくしではない人と寄り添う姿を見てどれだけショックだったか……
だけどわたくしが横恋慕したのよ。天罰がくだったの。
わたくしの命は余命一年………
本当は今、立っているのもキツイ。ドレスの中では、足の力が弱くなっていて小刻みに震えている。そんな姿をセフィルに気づかれたくない。
「わたくしもう貴方と話すことはないわ。帰らせていただくわ」
今日は彼と月に一度の顔合わせの日。
だからセフィルの屋敷に来ていた。
婚約して一年。そろそろ結婚をと話が進み始めていた。だけど今日婚約解消を告げた。
「待って。公爵閣下はなんと言ってるんですか?許可は得ているんですか?」
セフィルはわたくしの腕を掴んだ。
力強い手、温かな彼の体温が手から伝わる。
わたくしは彼に触れられるだけで胸がドキドキする。ーーああ、どうすればあなたを忘れられるの?どうすれば嫌いになるの?
「お父様は……わたくしの気持ちを大切にしてくださるわ。だから大丈夫よ」
ーー本当はまだ何も伝えていないけど………お父様は激昂するでしょうね。
「とにかく今は話し合いにはなりません。ブロア、帰りたいのなら送ります、また後日話しましょう」
わたくしの手を強く握る彼。
「体調が悪そうですね?」
セフィルはしばらくわたしの顔を見つめた。
そしてわたくしの体を横抱きにしてそのまま玄関とは反対の部屋へと連れて行こうとした。
「きゃっ!な、何?わたくしは帰ろうと思った………「こんなに体調が悪いのに帰せません。少し休んでから連れて帰ります」
セフィルの逞しい腕はわたくしが抵抗して動いてもびくともしない。恥ずかしいのに、婚約解消して早くセフィルを自由にさせないといけないのに、すぐには納得してくれなかったセフィルに………内心嬉しく思ってしまった。
もう時間がないのに……早くセフィルを解放して、この国から去らないといけないのに……
わたくしの余命はあと一年。
わたくしの病気のことを知っているのはわたくしだけ。お父様も知らない。
お父様はわたくしに全く関心なんてない。セフィルとの婚約だって打算だけで結ばれたものだもの。
婚約解消の話をお父様にすればわたくしは公爵家を追い出されるかもしれない。それでもいい。だってあとわずかの命なら少しくらい自由に生きてみたい。
なのにセフィルはわたくしを強く抱き抱えて離さない。
わたくしのことなんかちっとも愛していないくせに……
わたくしは彼を突き放そうとしているのに、彼はわたくしをとても優しく抱き抱えて客室へと連れて行ってくれた。
靴を脱がせベッドに寝かせられる。
「医者を呼んでくるから待ってて。絶対に動かないで、いいね」
普段無口だけど優しいセフィルが今日は何故か少し怖い。
婚約解消を言われれば喜ぶと思っていたのに……
不機嫌になり怒っている。
でもこの屋敷にいたら……リリアンナ様が来るかもしれない。鉢合わせになったら嫌な思いをするのはセフィルなのに……
愛する人の前で仕方なく婚約したわたしなんかに構っている姿を見せるなんて……
「はああ、どうにかこの部屋から出ないと……」
後から部屋に入って来たわたし専属のメイドのウエラが「ブロア様……サイロさんはさっさと公爵家に戻りました」と申し訳なさそうに言った。
「どうして?護衛騎士のくせにわたくしを置いて帰るのよ?」
「セフィル様が居れば自分は必要ないでしょうとのことです」
「そんなことないわよ!帰る時どうするの?」
「セフィル様に送っていただくしかありません」
「それが嫌だからサイロに頼むんじゃない!」
「またサイロさんを呼び戻しますか?そうなるとわたしがこの場を離れることになりますのでお一人でこの屋敷にいることになりますよ?」
ーーそれも困るわ。婚約解消を申し出たのに、どんな顔をすればいいと言うの?
【さよならのかわりに】
のブロアとセフィルが結ばれる話です。
内容も全く違います。
なので同じ人が出ても全くキャラクターは違っていたりします。
ただ、最初の設定は同じです……
新たな話と思い読んでみてください
ーーーーーー
「わたくし、もう貴方のこと飽きたみたいなの」
セフィルが驚いた顔をした。
ーーどうして?何故貴方が傷ついた顔をしているの?傷ついているのはわたくしなのに……
わたくしの愛する彼はいつもわたくしではない人を見続けている。
そう、それは……彼の幼馴染のリリアンナ様。
リリアンナ様は伯爵令嬢。
美しいブロンドの髪に青い瞳。とても美しい顔立ちで、見る者をつい振り向かせてしまう。
そんなリリアンナ様の横にはいつも彼がいた。そんなことにも気がつかなかった……わたしは以前の婚約者と婚約破棄してから社交界から遠ざかっていたから……噂なんて耳にも入っていなかった。
彼の名はセフィル・ブレイシャス。
伯爵令息でプラチナブロンドの少しクセのある髪、翠色の瞳はとても綺麗で見つめられると吸い込まれてしまいそう。
19歳ながらに騎士団の第一騎士団副団長の地位についている眉目秀麗で剣の腕も優秀な人。
そしてわたくし、ブロア・シャトワ公爵令嬢の婚約者に一年前になった人。
わたくしは20歳のいわゆる行き遅れの令嬢。
一度は婚約していた身であるのだけど、訳あって婚約は解消された。その後、お父様は何度となく新しい婚約者を当てがおうとしたが上手くいかなかった。
わたくしはみんなに疎まれる悪役令嬢。誰もわたくしなんかと結婚なんてしたがらない。
だけどセフィルに恋をしてしまった。
突然の恋。一目惚れだった。それが一年前。
彼を好きになってすぐ、たまたまセフィルとの婚約の話が持ち上がった。彼が有能な騎士だったから我が公爵家の騎士団に欲しいとお父様が言い出したのだ。どうせなら婿として、タダで優秀な男を迎えることができる、そんなお父様の考えに呆れてしまう。
「仕方がないからお受けするわ」とその気もないのに仕方なく受け入れたかのようにお父様には言ったけど本当は嬉しかった。
だけどわたくしとセフィルには常に距離がある。
会話も互いの気持ちも。いつも遠慮がちだった。
どんなに気を遣い話しかけてもセフィルは曖昧に笑い返事をするだけだった。
だけど………
「セフィル、騎士団のお仕事いつも大変ですわね?」
「僕にとって騎士団の仕事は幼い頃からの憧れでした。今も誇りを持って仕事をしております」
騎士団の話を振ると嬉しそうに答えてくれることを知った。それが嬉しくてわたくしは騎士団のことを色々と調べて……そしてリリアンナ様との噂を知ってしまった。
わたくしのせいでセフィルは大切な幼馴染であるリリアンナ様との婚約を諦めたらしいと。もうすぐ王立騎士団を辞めて公爵家の騎士団に入ることになる。
彼の夢も愛もわたくしが壊してしまう。
セフィルより2歳年下のリリアンナ様とセフィルは幼馴染でずっと仲良く過ごされてきたらしい。噂ではリリアンナ様を守るために騎士になったとか……
『僕は大切な人を守りたくて騎士を目指したんだ』
その話を聞いた時、わたくしがセフィルを愛してしまったたことは罪だったのだと改めて知った。
今は愛がなくても婚約者になり結婚すればいつかは彼もわたくしを愛してくれるだろう。勝手にそんな理想を持ってしまった。
一度婚約がダメになったわたくしなのに。
わたくしは自分のことだけしか考えていなかったの。
だから、わたくしは貴方に告げる。
「婚約解消しましょう」と……
「そんな簡単に婚約解消は出来ない」
生真面目な彼の言葉。
「セフィル、わたくしは公爵令嬢なのよ?わたくしが解消したいと言えばそれでいいの」
「もう一度お考え直しください」
「婚約解消による慰謝料はあなたの希望の金額を払ってあげるわ。だから心配しないでちょうだい」
ーー好きな人とそのお金で結婚できるじゃない。
その言葉を口にしたかった。だけどそれはさすがにプライドが許さなかった。
「お金なんて要りません。理由を教えてください」
「理由?だからあなたに飽きたの。それだけだわ」
「好きな人が出来たわけではないのですね?」
「そんな人いないわ!」
思わず大きな声が出た。
好きな人がいるのは貴方でしょう?
わたくしは貴方がリリアンナ様と二人で並んで歩いている姿を見てしまったわ。
何度となくリリアンナ様の屋敷へ通う姿も見たの。
その時のわたくしの気持ちが貴方にわかる?好きな人が、婚約者が、わたくしではない人と寄り添う姿を見てどれだけショックだったか……
だけどわたくしが横恋慕したのよ。天罰がくだったの。
わたくしの命は余命一年………
本当は今、立っているのもキツイ。ドレスの中では、足の力が弱くなっていて小刻みに震えている。そんな姿をセフィルに気づかれたくない。
「わたくしもう貴方と話すことはないわ。帰らせていただくわ」
今日は彼と月に一度の顔合わせの日。
だからセフィルの屋敷に来ていた。
婚約して一年。そろそろ結婚をと話が進み始めていた。だけど今日婚約解消を告げた。
「待って。公爵閣下はなんと言ってるんですか?許可は得ているんですか?」
セフィルはわたくしの腕を掴んだ。
力強い手、温かな彼の体温が手から伝わる。
わたくしは彼に触れられるだけで胸がドキドキする。ーーああ、どうすればあなたを忘れられるの?どうすれば嫌いになるの?
「お父様は……わたくしの気持ちを大切にしてくださるわ。だから大丈夫よ」
ーー本当はまだ何も伝えていないけど………お父様は激昂するでしょうね。
「とにかく今は話し合いにはなりません。ブロア、帰りたいのなら送ります、また後日話しましょう」
わたくしの手を強く握る彼。
「体調が悪そうですね?」
セフィルはしばらくわたしの顔を見つめた。
そしてわたくしの体を横抱きにしてそのまま玄関とは反対の部屋へと連れて行こうとした。
「きゃっ!な、何?わたくしは帰ろうと思った………「こんなに体調が悪いのに帰せません。少し休んでから連れて帰ります」
セフィルの逞しい腕はわたくしが抵抗して動いてもびくともしない。恥ずかしいのに、婚約解消して早くセフィルを自由にさせないといけないのに、すぐには納得してくれなかったセフィルに………内心嬉しく思ってしまった。
もう時間がないのに……早くセフィルを解放して、この国から去らないといけないのに……
わたくしの余命はあと一年。
わたくしの病気のことを知っているのはわたくしだけ。お父様も知らない。
お父様はわたくしに全く関心なんてない。セフィルとの婚約だって打算だけで結ばれたものだもの。
婚約解消の話をお父様にすればわたくしは公爵家を追い出されるかもしれない。それでもいい。だってあとわずかの命なら少しくらい自由に生きてみたい。
なのにセフィルはわたくしを強く抱き抱えて離さない。
わたくしのことなんかちっとも愛していないくせに……
わたくしは彼を突き放そうとしているのに、彼はわたくしをとても優しく抱き抱えて客室へと連れて行ってくれた。
靴を脱がせベッドに寝かせられる。
「医者を呼んでくるから待ってて。絶対に動かないで、いいね」
普段無口だけど優しいセフィルが今日は何故か少し怖い。
婚約解消を言われれば喜ぶと思っていたのに……
不機嫌になり怒っている。
でもこの屋敷にいたら……リリアンナ様が来るかもしれない。鉢合わせになったら嫌な思いをするのはセフィルなのに……
愛する人の前で仕方なく婚約したわたしなんかに構っている姿を見せるなんて……
「はああ、どうにかこの部屋から出ないと……」
後から部屋に入って来たわたし専属のメイドのウエラが「ブロア様……サイロさんはさっさと公爵家に戻りました」と申し訳なさそうに言った。
「どうして?護衛騎士のくせにわたくしを置いて帰るのよ?」
「セフィル様が居れば自分は必要ないでしょうとのことです」
「そんなことないわよ!帰る時どうするの?」
「セフィル様に送っていただくしかありません」
「それが嫌だからサイロに頼むんじゃない!」
「またサイロさんを呼び戻しますか?そうなるとわたしがこの場を離れることになりますのでお一人でこの屋敷にいることになりますよ?」
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