番と言うだけで

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約束事

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 今日はメアにお茶会に呼ばれているため、アルと共に城に向かう。もう家の前には王家からの馬車が来ており、私達を待っていた。

 青いシンプルなドレスを身にまとい髪にはアルから貰った青い薔薇の髪留めを付けている。アルは黒い騎士服にオールバックでカッコイイ。



「それじゃぁ向かうか」



 そう言ったのはアルの友人で騎士団長をしているレビィン。伯爵家の次男でアルとは幼い頃知り合い助けてあげてからずっと仲が良い。

 本当は平民に騎士団長が迎えに来ることは無いのだが、2人は特別だった。

 

 それは今から約4年前の出来事だった。2人がまだ魔道士と聖騎士として王家に仕えていた際に、王家の王妃、メアの母が呪いをかけられたのだ。他国からの呪いでゆっくり干からびていくように死んでいくものだった。

 国王は愛妻家で王妃が呪いにかかった際、国中から呪いを解いてもらうために魔術師を呼び集めた。
 しかしその呪いはその呪いをかけた本人の命を使うものであった為、解く方法を見つからなかった。
 どんなに魔術師で呪いを解こうにも途方もない時間がかかるほどであった。

 メアは毎日王妃に付き添い泣いていた。それに寄り添うようにノアのまた静かに泣いていた。



ノア「せめて祈りましょう。少しでも辛くないように……」



 ノアは毎日王妃に小さな祝福をかけた。腕が痛ければ腕の痛みが和らぐようにと、苦しければ苦しさが少しでも無くなるようにと。

 それを1週間続けていくと王妃は少しづつ体調を戻していき、呪いは弱くなっていった。

 小さな祝福が少しづつ重なり合い大きくなるにつれて祝福は女神の祝福と同等になったのだ。

  王妃にかかっていた呪いは消え、細くなった身体も元の体に戻り肌にも艶ができ以前よりも綺麗になったのだ。

 それだけでなく、アルの方は王妃に呪いをかけた首謀者を見つけ出し国に連れ帰ってきていた。

 2人はその事で王家に膨大な恩を作ったことで平民ながら丁重に扱われている。

 その際に伯爵家の身分を互いに渡されたが2人は断り、その代わりとして1つの約束を王家と交わしたのだ。



「「もし私達の間に産まれてくる子供になにか危険が迫った時、1番に助けてくれたらそれでいい」」



 ただ2人は静かにそうお願いをしたのだ。

 勿論王家はそれを契約と交わし、それと同じように王家からのも1つの約束をされた



「「2人になにか危険が迫った際、全力で助けよう」」



 その事があって以来2人は王家を救っただけでなく、小さな英雄と言われていた。

 ノアは、貴族からも平民からも聖女と敬われ、アルは聖女の騎士と呼ばれていた。
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