私、国外逃亡しようと思います!

Saki

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始まり

意味不明

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「えっ?うぇっ?!」
 目が覚めたら何故かベットじゃなくて白い床にいて目の前に知らない男性が立って私を見ている。私の頭に誘拐という2文字が浮かび上がった。でも私を誘拐するメリットはあるの?家にはあまりお金はないし顔は中の下でニキビだらけだし、でも誘拐じゃないならこの人は誰?
「あっ、あの!ど、どちらさ、様でしょ、しょうか?」
 や、やばい、恐怖で声が震える。とりあえずこの人に話を聞くしないだろう。
 しかし、この男性すごいイケメンだ。白い半袖のTシャツにジーパンというコンビニに行くような格好なのに、くせっ毛のない黒髪、見ていると惹き込まれそうな黒目、痩せ過ぎず太り過ぎずのバランスのとれた体型、やばい、自分の表現力のなさが悔しい。多分モデルになったら間違いなく売れると素人目の私でも断言出来る容姿だ。性格に何か問題があったとしてもそれが良いとか言われて売れると思う。まぁ、犯罪とかしたら流石に無理だろうけどね。あれ?なんでこんなこと考えてるんだっけ?ちゃんとこの状態のことを考えないと。
「すみませんでした!」
 そう言いながら、男性は私に向かって土下座してきた。
「はぁ。」
 意味がわからない!私は誰と聞いたはずなのに土下座して謝罪。私、この人になにかされた?やっぱり誘拐犯?!そういえば私、ベットで寝てたはずなのに自分の記憶にない所にいるんだよね。やばい!知らない場所にいてよく、得体の知れない人の容姿について考えられたね。でもどういうことだ?まだ何もわかってない。しかも私がこうしてダラダラと考えている間もずっとこの人は土下座をしている。
「あっ、あの、どういうことですか?貴方は誰?土下座もやめてくれませんか?」
 この人は見たら絶対に記憶に残ると断言出来る。でも、私はこの人にあった記憶がない。しかも土下座されながら会話するのもきつい。さっきまで能天気な思考回路をしてたけど実際は、ただの現実逃避だ、ちゃんと考えないといけない。
「ああ、すいません私の考えが至らず。」
そう言いながら、男性は土下座から立ち上がった。
「普通、そうですよね。気づいたら知らない所にいて、知らない人から急に土下座されると困りますよね。本当にすいません。私、貴方方の世界からは神様あるいは死神と呼ばれる存在です。」
 見ず知らずの男性は意味不明なことを言った。
「ハァァ⁈」
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