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可愛い妹はどこへ····?
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※このお話には若干(?)の特殊性癖表現が含まれます。
ご注意下さい。
妹のリリアに強引に連れて来られた中庭で、私はリリアと一緒に、時間を潰す為に優雅なティータイムを過ごしていた。
綺麗に手入れをされた薔薇が咲き誇る中庭はとても美しくて、ここが小説の中の世界だなんて思えなかった。
ここに来てから思ったんだけど····。
ここ護衛騎士の数多すぎない?
しかも、顔立ちの整った美しい騎士ばかりが15人も。
妹の趣味なのかしら···?
騎士の視線を感じて···なんだか居心地が悪いわ。
なんて、私が内心思っていると──。
「そこの貴方!今お姉様を厭らしい目で見ていたわね?クレア···鞭を持って来てちょうだい!今すぐよ!!」
クレアと呼ばれた侍女は、すぐに馬用の鞭を持って来た。
「貴方、今すぐここに跪きなさい!貴方に罰を与えるわ!!」
金髪のまだあどけなさを残す美しい騎士が、リリアの前に跪く。
リリアは容赦なく騎士の尻を鞭で打った。
「ああ···!お許しくださいませ···リリアお嬢様!」
騎士は、恍惚な表情でリリアに赦しを請う。
突然始まってしまったSM劇場に、私はドン引いてしまった。
リリアを止めるべきだとは思うけど···あの騎士は明らかに喜んでるわよね?
それに、他の騎士の人達も···羨ましそうに二人を見ているわ。
これは、私が踏み込んではいけない世界みたいね···?
でも、この空気に耐えられる自信がない···。
止めるべき?でも喜んでいるのに止めるのは恨みを買わない?
でも······っ!
仕方なしにリリアを止める。
「リリア···それくらいにしておきなさい。彼が可哀想よ?」
制服のズボンは鞭で打たれたことで所々破れ、破れた所から赤く腫れた皮膚が見える。
「なんとお優しい···エルルーシアお嬢様!」
鞭で打たれた騎士が、私の足元に蹲ると靴先にキスをしてきた。
それから、うっとりと私の足に触れて頬擦りしてきたので···鳥肌が立った。
(ギャアァァ!私そんな趣味ないから···!本当に無理だから!!)
私はササッと彼から距離を取り、後ろに下がった。
そんな騎士に、リリアは容赦なく平手打ちをする。
「お姉様に勝手に触れるなんて···!なんて行儀がなってないのかしら!この豚は!!」
嬉しそうに平手打ちを受ける騎士の赦しを請う言葉にもはや説得力はなかった。
うん。
たぶんこういう世界なんだ···。
私が理解できない世界だし、理解する必要はない。
よし、去ろう!
「あはは···リリア、せっかく誘ってもらったのにごめんね。ちょっとやらなきゃいけない事を思い出したから部屋に戻るわ。お茶美味しかったわ!ご馳走さま~」
私は、慌ててその場から離れた。
まさか····可愛いらしい妹にあんな趣味があったなんて。
次会った時、どんな顔して会えばいいのかわからないわ。
親友なのに小説に名前しか出てこないのって···もしかして性癖に難がありすぎるからじゃないわよね?
本物のエルルーシアもかなり性格が悪かったみたいだし、こういう趣向がある可能性は十分あり得る。
でも願わくば“ない”事を祈りたい。全力で祈りたい。
だって···いきなり見ず知らずの人に「女王様~」なんて来られたら怖すぎるでしょ?
本当に大丈夫よね??
エルルーシアに変な癖がない事を心から祈る···。
途端に気が重くなってしまった。
部屋に戻ると、もう決着がついていたのか二人が部屋の中にいた。
「エル!一人にしてごめんなさい。怒り狂って周りが見えていなかったの。せっかくエルと楽しい時間を過ごそうと思っていたのに。エル···私の事怒ってる?」
アリアナが、今にも泣きそうな顔で謝ってくるから···私はアリアナを抱きしめて怒ってないと伝えた。
小説のアリアナも、こんな性格だったんだろうか?
サバサバしてたけど、こんなにすぐキレるような性格じゃなかったような···。
小説には書かれていなかっただけで、友達の前ではこんな感じだったのかな?
私はこんなアリアナも好きだけど、ここまで喧嘩っ早いと、男主人公達との恋愛に支障が出ないかしら?
やっと、少しずつではあるけど男性も大丈夫になってきた。
特等席でヒロインと男主人公達との恋愛を見る為には、もう少しアリアナのヒロイン度を上げなくては···!
「二人共、今からお買い物に行かない?
来月小規模だけどパーティーがあるでしょ···?
私も、そのパーティーから社交復帰しようと思っているの。二人もパーティーに出るよね···?私にパーティーで着る服装を選ばせて欲しいんだけどいいかな···?」
私がこう言えば、たぶん二人は絶対に断らない。
二人の好意を利用する私はズルイ···。
でも、私は強引にでもアリアナを着飾らせたい理由がある。
たしか···次のパーティーは小規模だけど、男主人公の内の一人、騎士のイザーク・フォレスターが参加するはずなの。
イザークは、女性なのに自らが傷ついても勇ましく市民を守るヒロインに惚れて、命がけで彼女を守ろうとするサブヒーローだ。
アリアナの為に、騎士団長の地位まで手に入れてしまうくらいの武闘派だけど···すごく優しいんだよね!
アリアナも身長が高いけど、イザークも身長が高くてガッチリしてるから二人が並ぶとお似合いで好きだったなぁ···。
物語の最後、王都を守る為にドラコンを倒しに行かなきゃいけなくなって、アリアナと離れ離れになってしまうんだけど···長い赤髪をバッサリ切って「もし生きて帰れなかったら、これを母さんに届けてくれないか?」ってアリアナに託すシーンがあって、二人が信頼関係で結ばれてるのがすごく伝わってきて、感動したシーンだったな。
イザークルートの小説だと、最後無事に戻ってきて泣きながら抱きつくヒロインに跪いてプロポーズするの!もうあのシーン最高だったわ。
イザークルートが一番好きだったから、絶対に次のパーティーには参加しないと!
その為に、アリアナのヒロイン度を上げるのよ!!
二人と一緒に、ドミニコフ領の商業エリアへ馬車で向かう。
我がドミニコフ領は運河を有する為、珍しい果物や宝石、織物など···たくさんの品が溢れている。
ドレスの仕立て屋などは王都よりもたくさんあるし、宝飾品のお店もたくさんある。
王都では格式の高いお店が多いけど、ここは新規参入しやすいから未来のカリスマデザイナーの卵がゴロゴロしている。
この地の品が王都に流れるから、流行りそうな生地などはドミニコフ領で手に入る。
王都で流行を生み出す有名店の支店もあるので、流行りそうな物はすぐにわかるのだ。
「次はパステルカラーが流行りそうね。パステルカラーの生地がたくさん並んでいるわ。アリアナなら、絶対に青系のパステルカラーね!瞳の色にも合ってるし爽やかだからアリアナが着たらすごく似合いそう」
エルルーシアが嬉しそうに選ぶ姿を微笑みを浮かべて見つめているアリアナ。
アリアナ本人がドレスを選ぶ事はない。
いつも、可愛い親友が選んでくれる姿が見たいが為にエルルーシアに選ばせているのだ。
「じゃあ、エルに似合うのはピンクだな。
柔らかいピンクがエルの白い肌にピッタリ合うと思う。イエローやグリーンも悪くないけど、エルの可愛いらしさを引き立てるなら絶対ピンクだろ?」
この男は、本当にエルルーシアをよく理解していると思う。
私も選ぶならピンクだと思ったからだ。
さすが私のライバルなだけある···。
見る目だけは確かだ···とアリアナは思った。
アリアナは、エルに出会った瞬間が忘れられない。
初めて両親にドミニコフ領に連れて来られた日、私は天使と出会った。
アリアナは、自分のルックスにコンプレックスがあった。
髪はカラスのように真っ黒だし、身長も高くて周りの令息からは「デカ女!」と詰られる。
こんなルックスだが、本当は可愛い物が大好きで···可愛いらしいルックスに憧れていた。
だからエルに出会った瞬間はまさに運命だと思った。
アリアナの理想の塊が目の前に降臨したのだから···。
ふわふわと美しい金髪に、ややタレ目の大きなエメラルドの瞳。肌は白く、華奢な可愛いを具現化した少女を思わず夢中になって見つめてしまう。
それに、少女の可愛いらしさは見た目だけじゃなかった。高位貴族にも関わらず、表情豊かで末っ子特有の甘えん坊な性格も可愛いらしい。
アリアナはデレデレになっていた。
それにエルは、アリアナのコンプレックスだらけのルックスに目を輝かせていた。
この身長をカッコいい!と褒めるし、カラスみたいな真っ黒な髪を、神秘的で月の女神様みたいで美しいわ!と目を輝かせて触れる。
彼女の表情や瞳は嘘をつかないから、本当にエル自身が本気でそう思ってくれているのが真っ直ぐに伝わるのだ。
不思議とエルに褒められると、自分のコンプレックスだらけのルックスも好きになれた。
彼女は、コンプレックスの塊だったアリアナの心を癒してくれた、ただ一人の天使なのだ。
その後アリアナも参戦し、結局二人を着飾らせるはずが、何故かエルルーシアが着飾らされてしまう結果になってしまうのだった。
ご注意下さい。
妹のリリアに強引に連れて来られた中庭で、私はリリアと一緒に、時間を潰す為に優雅なティータイムを過ごしていた。
綺麗に手入れをされた薔薇が咲き誇る中庭はとても美しくて、ここが小説の中の世界だなんて思えなかった。
ここに来てから思ったんだけど····。
ここ護衛騎士の数多すぎない?
しかも、顔立ちの整った美しい騎士ばかりが15人も。
妹の趣味なのかしら···?
騎士の視線を感じて···なんだか居心地が悪いわ。
なんて、私が内心思っていると──。
「そこの貴方!今お姉様を厭らしい目で見ていたわね?クレア···鞭を持って来てちょうだい!今すぐよ!!」
クレアと呼ばれた侍女は、すぐに馬用の鞭を持って来た。
「貴方、今すぐここに跪きなさい!貴方に罰を与えるわ!!」
金髪のまだあどけなさを残す美しい騎士が、リリアの前に跪く。
リリアは容赦なく騎士の尻を鞭で打った。
「ああ···!お許しくださいませ···リリアお嬢様!」
騎士は、恍惚な表情でリリアに赦しを請う。
突然始まってしまったSM劇場に、私はドン引いてしまった。
リリアを止めるべきだとは思うけど···あの騎士は明らかに喜んでるわよね?
それに、他の騎士の人達も···羨ましそうに二人を見ているわ。
これは、私が踏み込んではいけない世界みたいね···?
でも、この空気に耐えられる自信がない···。
止めるべき?でも喜んでいるのに止めるのは恨みを買わない?
でも······っ!
仕方なしにリリアを止める。
「リリア···それくらいにしておきなさい。彼が可哀想よ?」
制服のズボンは鞭で打たれたことで所々破れ、破れた所から赤く腫れた皮膚が見える。
「なんとお優しい···エルルーシアお嬢様!」
鞭で打たれた騎士が、私の足元に蹲ると靴先にキスをしてきた。
それから、うっとりと私の足に触れて頬擦りしてきたので···鳥肌が立った。
(ギャアァァ!私そんな趣味ないから···!本当に無理だから!!)
私はササッと彼から距離を取り、後ろに下がった。
そんな騎士に、リリアは容赦なく平手打ちをする。
「お姉様に勝手に触れるなんて···!なんて行儀がなってないのかしら!この豚は!!」
嬉しそうに平手打ちを受ける騎士の赦しを請う言葉にもはや説得力はなかった。
うん。
たぶんこういう世界なんだ···。
私が理解できない世界だし、理解する必要はない。
よし、去ろう!
「あはは···リリア、せっかく誘ってもらったのにごめんね。ちょっとやらなきゃいけない事を思い出したから部屋に戻るわ。お茶美味しかったわ!ご馳走さま~」
私は、慌ててその場から離れた。
まさか····可愛いらしい妹にあんな趣味があったなんて。
次会った時、どんな顔して会えばいいのかわからないわ。
親友なのに小説に名前しか出てこないのって···もしかして性癖に難がありすぎるからじゃないわよね?
本物のエルルーシアもかなり性格が悪かったみたいだし、こういう趣向がある可能性は十分あり得る。
でも願わくば“ない”事を祈りたい。全力で祈りたい。
だって···いきなり見ず知らずの人に「女王様~」なんて来られたら怖すぎるでしょ?
本当に大丈夫よね??
エルルーシアに変な癖がない事を心から祈る···。
途端に気が重くなってしまった。
部屋に戻ると、もう決着がついていたのか二人が部屋の中にいた。
「エル!一人にしてごめんなさい。怒り狂って周りが見えていなかったの。せっかくエルと楽しい時間を過ごそうと思っていたのに。エル···私の事怒ってる?」
アリアナが、今にも泣きそうな顔で謝ってくるから···私はアリアナを抱きしめて怒ってないと伝えた。
小説のアリアナも、こんな性格だったんだろうか?
サバサバしてたけど、こんなにすぐキレるような性格じゃなかったような···。
小説には書かれていなかっただけで、友達の前ではこんな感じだったのかな?
私はこんなアリアナも好きだけど、ここまで喧嘩っ早いと、男主人公達との恋愛に支障が出ないかしら?
やっと、少しずつではあるけど男性も大丈夫になってきた。
特等席でヒロインと男主人公達との恋愛を見る為には、もう少しアリアナのヒロイン度を上げなくては···!
「二人共、今からお買い物に行かない?
来月小規模だけどパーティーがあるでしょ···?
私も、そのパーティーから社交復帰しようと思っているの。二人もパーティーに出るよね···?私にパーティーで着る服装を選ばせて欲しいんだけどいいかな···?」
私がこう言えば、たぶん二人は絶対に断らない。
二人の好意を利用する私はズルイ···。
でも、私は強引にでもアリアナを着飾らせたい理由がある。
たしか···次のパーティーは小規模だけど、男主人公の内の一人、騎士のイザーク・フォレスターが参加するはずなの。
イザークは、女性なのに自らが傷ついても勇ましく市民を守るヒロインに惚れて、命がけで彼女を守ろうとするサブヒーローだ。
アリアナの為に、騎士団長の地位まで手に入れてしまうくらいの武闘派だけど···すごく優しいんだよね!
アリアナも身長が高いけど、イザークも身長が高くてガッチリしてるから二人が並ぶとお似合いで好きだったなぁ···。
物語の最後、王都を守る為にドラコンを倒しに行かなきゃいけなくなって、アリアナと離れ離れになってしまうんだけど···長い赤髪をバッサリ切って「もし生きて帰れなかったら、これを母さんに届けてくれないか?」ってアリアナに託すシーンがあって、二人が信頼関係で結ばれてるのがすごく伝わってきて、感動したシーンだったな。
イザークルートの小説だと、最後無事に戻ってきて泣きながら抱きつくヒロインに跪いてプロポーズするの!もうあのシーン最高だったわ。
イザークルートが一番好きだったから、絶対に次のパーティーには参加しないと!
その為に、アリアナのヒロイン度を上げるのよ!!
二人と一緒に、ドミニコフ領の商業エリアへ馬車で向かう。
我がドミニコフ領は運河を有する為、珍しい果物や宝石、織物など···たくさんの品が溢れている。
ドレスの仕立て屋などは王都よりもたくさんあるし、宝飾品のお店もたくさんある。
王都では格式の高いお店が多いけど、ここは新規参入しやすいから未来のカリスマデザイナーの卵がゴロゴロしている。
この地の品が王都に流れるから、流行りそうな生地などはドミニコフ領で手に入る。
王都で流行を生み出す有名店の支店もあるので、流行りそうな物はすぐにわかるのだ。
「次はパステルカラーが流行りそうね。パステルカラーの生地がたくさん並んでいるわ。アリアナなら、絶対に青系のパステルカラーね!瞳の色にも合ってるし爽やかだからアリアナが着たらすごく似合いそう」
エルルーシアが嬉しそうに選ぶ姿を微笑みを浮かべて見つめているアリアナ。
アリアナ本人がドレスを選ぶ事はない。
いつも、可愛い親友が選んでくれる姿が見たいが為にエルルーシアに選ばせているのだ。
「じゃあ、エルに似合うのはピンクだな。
柔らかいピンクがエルの白い肌にピッタリ合うと思う。イエローやグリーンも悪くないけど、エルの可愛いらしさを引き立てるなら絶対ピンクだろ?」
この男は、本当にエルルーシアをよく理解していると思う。
私も選ぶならピンクだと思ったからだ。
さすが私のライバルなだけある···。
見る目だけは確かだ···とアリアナは思った。
アリアナは、エルに出会った瞬間が忘れられない。
初めて両親にドミニコフ領に連れて来られた日、私は天使と出会った。
アリアナは、自分のルックスにコンプレックスがあった。
髪はカラスのように真っ黒だし、身長も高くて周りの令息からは「デカ女!」と詰られる。
こんなルックスだが、本当は可愛い物が大好きで···可愛いらしいルックスに憧れていた。
だからエルに出会った瞬間はまさに運命だと思った。
アリアナの理想の塊が目の前に降臨したのだから···。
ふわふわと美しい金髪に、ややタレ目の大きなエメラルドの瞳。肌は白く、華奢な可愛いを具現化した少女を思わず夢中になって見つめてしまう。
それに、少女の可愛いらしさは見た目だけじゃなかった。高位貴族にも関わらず、表情豊かで末っ子特有の甘えん坊な性格も可愛いらしい。
アリアナはデレデレになっていた。
それにエルは、アリアナのコンプレックスだらけのルックスに目を輝かせていた。
この身長をカッコいい!と褒めるし、カラスみたいな真っ黒な髪を、神秘的で月の女神様みたいで美しいわ!と目を輝かせて触れる。
彼女の表情や瞳は嘘をつかないから、本当にエル自身が本気でそう思ってくれているのが真っ直ぐに伝わるのだ。
不思議とエルに褒められると、自分のコンプレックスだらけのルックスも好きになれた。
彼女は、コンプレックスの塊だったアリアナの心を癒してくれた、ただ一人の天使なのだ。
その後アリアナも参戦し、結局二人を着飾らせるはずが、何故かエルルーシアが着飾らされてしまう結果になってしまうのだった。
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