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第8話 固有武器(エクスクルーシブ)
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ユリウスではUser Interfaceと呼ばれるシステムウインドウの類が実装されておらず能力情報の可視化されていなかった。
魔法やスキルを修得すると効果などの膨大な情報量を瞬時に記憶し呼吸するかのように使いこなすことができることから可視化の必要性が無いと言われている。
だが絶域を攻略し始めた頃から白焔や創造のように全情報を把握しきれないスキルや魔法を修得するようになった。
その中に修得したことにすら気がついていないスキルや魔法が有り、今回のように無属性魔法適性を無意識下で付与、結果的に無限収納や魔導通信といったスキルや無属性魔法を獲得させたという仮説に辿り着く。
そして無限収納には創造により作られた武器やアイテムなどが収納されていたが取り出すことができるのはレイス、ラミア、ミィ、エルオード、サティナの五人だけで他の四人は、アイテム以外取り出すことができなかった。
考えられる可能性として最も有力なのは装備可能レベル未到達、適性など何らかの条件を満たす必要があり四人はその条件を満たしていないケースだろう。
レベルに関してはユリウス同様、概念そのものの存在が無いように思える。この世界についてはルーファ達に話を聞くことで正しい情報を得られる筈だ。また創造により創出したことを考慮するなら適性という点も除外できる。
条件探しに躍起になる時間的余裕がある訳でもなく、戦う準備が整うまで侵攻されない保証もない。今すぐ解決するような問題とは思えず、気休め程度でも幾分ましだろうと手持ちの武器から数点選び渡しておいた。
そしてレイスを除く守護者全員が修得した無属性魔法【魔導通信】は修得者同士での遠距離交信を可能とする。使用魔力量も少なく高位結界にでも閉じ込められでもしなければ交信妨害されることはない。
魔法修得者が少な過ぎる点を除けば利便性の高く、今後を踏まえると戦略的にも大きな意味を持つだろう。
「えっと、僕・・・・・・ 無限収納から取り出せない理由を知ってる人っていうか、魔導書を知ってるんだけど・・・・・・」
少し照れたような表情を浮かべながら話しかけてきたエルオードは、それ以上何も語らず魔導書を抱きしめこちらへと視線を送る。誰かと会話しているようにも見えるが声が小さく聞き取ることができない。そして意を決したように頷くと話を続ける。
「この子は・・・・・・ 原初の魔導書は意思疎通できるアーティファクトなんだけど未だに能力の三割程度しか使いこなせていないんだよね。まだまだ未熟なんだって、笑っちゃうよね・・・・・・ あっ、それと無限収納から取り出せない理由なんだけど・・・・・・ 単純に力不足、未熟過ぎて触れられるのも嫌、犬は論外、さっさと俺を放棄しろだってさ。あっ、えっと誤解しないでほしいんだけど僕が言ってるんじゃなくて原初の魔導書が言ってるんだからね。それと・・・・・・ あのね・・・・・・」
急に恥ずかしそうな仕草で言葉を詰まらせる。
「何を恥ずかしがっておる? 羞恥心など無縁であろうに」
「ぼ、僕だって恥ずかしい時ぐらいあるんだから・・・・・・」
真顔で言い放つラミアの言葉に頬を赤らめ動揺しているように見えなくもない。ここだけ見れば女性にしか見えないのだが同姓だと認識してしまった今となっては複雑な心境でしかない。
「でね・・・・・・ この子がどうしても颯斗様に伝えてほしいって言うんだよね・・・・・・ パパに早く会いたいって」
玉座の間に居るエルオードを除く全員の時間が停止したかのように動きが止まる。
「ごめん。よく聞こえなかった。もう一度言ってもらっていいかな?」
「颯斗様も欲しがりですね・・・・・・ パパァ、早く会いたいよぉ・・・・・・です」
一度目と比べると盛大に盛り付けされた言葉を聞かされるとは思っておらず聞き直したことを後悔することになった。
自我を持ち使用者を自らの意思で選ぶ武器やアーティファクトをユリウスでは固有武器と呼び、手にすることができれば絶大な力を得ると言われていたが知る限り手にしたプレイヤーいない。
自我を持つ武器やアーティファクトが制作者を父やマスターなどと呼ぶアニメや漫画を知っていることもあり理解できなくもないが、エルオードの表現には大きな問題がある。
「ちょ、ちょっと。いい加減にしなさいよ!! パ、パ、パ、パパって意味分かって言ってるんでしょうね?」
「消えろ!ってどういう意味だ? そいつが知ってるんだろ? 早く教えろ!!」
ソレイユとカイがエルオードに詰め寄り収集が付かない様相を呈してきた。このまま成り行きを見守れば更なる誤解を生みかねない。
「その茶番、いつまで続けるつもりですか?」
レイスの冷たい視線と言葉が三人に向けられ一瞬で空気が張り詰めるもミィにより一瞬で緩和されていく。
「重い!重過ぎニャーッ!! 重過ぎてお腹が空いたのニャ。空腹は思考を鈍化させる毒って言葉もあるぐらい危険ニャの。颯斗様がお持ちになられる長方形のカステラという焼き菓子でなら、この猛毒をも治癒できるかもしれニャい」
後は任せたと言わんばかりの表情で目配せしながら、何か訴えかけるように右手をこちらへ差し出している。調子者で能天気という印象が強いが、場の空気を読む力に長け、頭も切れるのだが何かと一言動多い。
茶番に茶番を上乗せし丸投げする強メンタルをもってすれば精神操作系魔法ぐらいならスキル無しでレジストしてしまいそうに思え笑いがこみ上げてくる。
張り詰めた空気が緩んだのは良いが、やや食い気味に焼き菓子の話へ誘導しようとするミィの話を半ば強制的に創出した武器とアーティファクトの話へと切り替える。
守護者へ渡した九種、【アンティスの神玉】【ドラコクレイス】【玲瓏六花】【地母神の神杖】【原初の魔導書】【ウラノガイア】【クレイブソリッシュ】【ステュクスブラッド】そして名を持たぬカイ専用武器、これらの武器、アーティファクトは所持者の能力値などに応じ様々な能力を開放する。
原初の魔導書の場合、魔力総量、知識、特定の魔法修得といった条件を満たすことで段階的に様々な能力が付与され所有者と共に成長、性能能力については使用者だけが知ることができる。
エクスクルーシブとして分類される武具やアーティファクトだけは創出したからと言って全ての情報を知る事が出来ない。親が子供の考えを全て把握していないように対話しなければ何も分からないのだ。
守護者全員に装備とアイテムを渡し終えたことで最低限の戦う準備が整ったと言えるが、自分を含め大幅な成長は必須、またセクレシアに生きる人々の協力と成長も促さなければならない。
そういう意味ではルーファを助けたことも意味を成す。衣類は汚れ破れた個所も見受けられるが質のいい素材が使われた服を着用し従者を連れていることから貴族や豪商といった有力者の関係者の可能性が高く、最終的にはルーファ達が暮らす国と友好関係を築ければ申し分ない。
それと守護者達の装備同様、即時対応しなければならい問題の一つ、進行する一団への対応を協議しようした矢先、玉座の間の出入り口にある巨大な鉄扉の向こう側から言い争う声が聞こえてきた。その声は徐々に大きくなっていき鉄扉の前まで来た今も終わりそうにない。
「レイス」
「畏まりました」
レイスが会釈すると同時に軋む金属音を出しながら鉄扉がゆっくりと開いていく。鉄扉が開ききるまで待てないほど焦り慌てているのかルーファは老人の制止を振り切ると玉座へ向かい駆け寄る。
「お戻りください。逸る気持ちは十分に理解できます。ですが許可も取らずに押し掛けるなど非礼にも程があります」
「御姉様なら理由をお話すればきっと分かってくれる」
老人の腕を振り払いこちらへ駆け寄るルーファから感じる違和感。単純にセクレシアでの常識を違和感として捉え思い込みから問題化しているだけなら、取るに足らない些細事でしかないのだが。
守護者達の突き刺さるような視線を物ともせず、真直ぐ玉座へと進むルーファに対しレイスは一瞥し目を閉じると一呼吸おいてから声をかける。
「そこで止まりなさい。謁見を許可した覚えはありませんが?」
「あ、あの・・・・・・ 申し訳ありません。ですが一刻も早く御姉様にお伝えしたいことが」
「それが何か? 貴女の軽率な行動により処罰され命を失う者が居るかもしれない。その程度のことさえ思案できぬ愚者ならば謁見する資格すらない! 目障りです。下がりなさい!!」
「ごめんなさい。でも・・・・・・ でも」
涙をいっぱい瞳に溜め、泣かないように耐えている姿を見ると、そこまで厳しく接しなくてもと思いもするがレイスの言う事も理解できる。
仮にルーファの身に何か起きてしまえば、目を離した世話役のメイドや老人が叱責され場合によっては処罰されてしまうと十分に理解していることは表情からも見て取れる。
そこまでして伝えなければならない理由に心当たりがある。まずは方針を決め話を聞く予定だったのだが状況的に変更せざるを得ない。
「レイスの言ってる意味、理解できるよね? でも、そこまでして伝える必要のあることっていうのは何かな?」
「あ、あの・・・・・・ 私」
何か伝えたいという気持ちは伝わってくるが言葉が続かない。何らかの事情があり話せないないとも考えられる。
そう考えるとルーファは一体何者なのだろうか。
名前を知るだけの相手を信用しろという方が無理な話で、そんな相手に全てを話せるわけがない。そんな中、話そうと勇気を振り絞ってくれたことは素直に嬉しく、その気持ちを大切にしてあげたい。
魔法やスキルを修得すると効果などの膨大な情報量を瞬時に記憶し呼吸するかのように使いこなすことができることから可視化の必要性が無いと言われている。
だが絶域を攻略し始めた頃から白焔や創造のように全情報を把握しきれないスキルや魔法を修得するようになった。
その中に修得したことにすら気がついていないスキルや魔法が有り、今回のように無属性魔法適性を無意識下で付与、結果的に無限収納や魔導通信といったスキルや無属性魔法を獲得させたという仮説に辿り着く。
そして無限収納には創造により作られた武器やアイテムなどが収納されていたが取り出すことができるのはレイス、ラミア、ミィ、エルオード、サティナの五人だけで他の四人は、アイテム以外取り出すことができなかった。
考えられる可能性として最も有力なのは装備可能レベル未到達、適性など何らかの条件を満たす必要があり四人はその条件を満たしていないケースだろう。
レベルに関してはユリウス同様、概念そのものの存在が無いように思える。この世界についてはルーファ達に話を聞くことで正しい情報を得られる筈だ。また創造により創出したことを考慮するなら適性という点も除外できる。
条件探しに躍起になる時間的余裕がある訳でもなく、戦う準備が整うまで侵攻されない保証もない。今すぐ解決するような問題とは思えず、気休め程度でも幾分ましだろうと手持ちの武器から数点選び渡しておいた。
そしてレイスを除く守護者全員が修得した無属性魔法【魔導通信】は修得者同士での遠距離交信を可能とする。使用魔力量も少なく高位結界にでも閉じ込められでもしなければ交信妨害されることはない。
魔法修得者が少な過ぎる点を除けば利便性の高く、今後を踏まえると戦略的にも大きな意味を持つだろう。
「えっと、僕・・・・・・ 無限収納から取り出せない理由を知ってる人っていうか、魔導書を知ってるんだけど・・・・・・」
少し照れたような表情を浮かべながら話しかけてきたエルオードは、それ以上何も語らず魔導書を抱きしめこちらへと視線を送る。誰かと会話しているようにも見えるが声が小さく聞き取ることができない。そして意を決したように頷くと話を続ける。
「この子は・・・・・・ 原初の魔導書は意思疎通できるアーティファクトなんだけど未だに能力の三割程度しか使いこなせていないんだよね。まだまだ未熟なんだって、笑っちゃうよね・・・・・・ あっ、それと無限収納から取り出せない理由なんだけど・・・・・・ 単純に力不足、未熟過ぎて触れられるのも嫌、犬は論外、さっさと俺を放棄しろだってさ。あっ、えっと誤解しないでほしいんだけど僕が言ってるんじゃなくて原初の魔導書が言ってるんだからね。それと・・・・・・ あのね・・・・・・」
急に恥ずかしそうな仕草で言葉を詰まらせる。
「何を恥ずかしがっておる? 羞恥心など無縁であろうに」
「ぼ、僕だって恥ずかしい時ぐらいあるんだから・・・・・・」
真顔で言い放つラミアの言葉に頬を赤らめ動揺しているように見えなくもない。ここだけ見れば女性にしか見えないのだが同姓だと認識してしまった今となっては複雑な心境でしかない。
「でね・・・・・・ この子がどうしても颯斗様に伝えてほしいって言うんだよね・・・・・・ パパに早く会いたいって」
玉座の間に居るエルオードを除く全員の時間が停止したかのように動きが止まる。
「ごめん。よく聞こえなかった。もう一度言ってもらっていいかな?」
「颯斗様も欲しがりですね・・・・・・ パパァ、早く会いたいよぉ・・・・・・です」
一度目と比べると盛大に盛り付けされた言葉を聞かされるとは思っておらず聞き直したことを後悔することになった。
自我を持ち使用者を自らの意思で選ぶ武器やアーティファクトをユリウスでは固有武器と呼び、手にすることができれば絶大な力を得ると言われていたが知る限り手にしたプレイヤーいない。
自我を持つ武器やアーティファクトが制作者を父やマスターなどと呼ぶアニメや漫画を知っていることもあり理解できなくもないが、エルオードの表現には大きな問題がある。
「ちょ、ちょっと。いい加減にしなさいよ!! パ、パ、パ、パパって意味分かって言ってるんでしょうね?」
「消えろ!ってどういう意味だ? そいつが知ってるんだろ? 早く教えろ!!」
ソレイユとカイがエルオードに詰め寄り収集が付かない様相を呈してきた。このまま成り行きを見守れば更なる誤解を生みかねない。
「その茶番、いつまで続けるつもりですか?」
レイスの冷たい視線と言葉が三人に向けられ一瞬で空気が張り詰めるもミィにより一瞬で緩和されていく。
「重い!重過ぎニャーッ!! 重過ぎてお腹が空いたのニャ。空腹は思考を鈍化させる毒って言葉もあるぐらい危険ニャの。颯斗様がお持ちになられる長方形のカステラという焼き菓子でなら、この猛毒をも治癒できるかもしれニャい」
後は任せたと言わんばかりの表情で目配せしながら、何か訴えかけるように右手をこちらへ差し出している。調子者で能天気という印象が強いが、場の空気を読む力に長け、頭も切れるのだが何かと一言動多い。
茶番に茶番を上乗せし丸投げする強メンタルをもってすれば精神操作系魔法ぐらいならスキル無しでレジストしてしまいそうに思え笑いがこみ上げてくる。
張り詰めた空気が緩んだのは良いが、やや食い気味に焼き菓子の話へ誘導しようとするミィの話を半ば強制的に創出した武器とアーティファクトの話へと切り替える。
守護者へ渡した九種、【アンティスの神玉】【ドラコクレイス】【玲瓏六花】【地母神の神杖】【原初の魔導書】【ウラノガイア】【クレイブソリッシュ】【ステュクスブラッド】そして名を持たぬカイ専用武器、これらの武器、アーティファクトは所持者の能力値などに応じ様々な能力を開放する。
原初の魔導書の場合、魔力総量、知識、特定の魔法修得といった条件を満たすことで段階的に様々な能力が付与され所有者と共に成長、性能能力については使用者だけが知ることができる。
エクスクルーシブとして分類される武具やアーティファクトだけは創出したからと言って全ての情報を知る事が出来ない。親が子供の考えを全て把握していないように対話しなければ何も分からないのだ。
守護者全員に装備とアイテムを渡し終えたことで最低限の戦う準備が整ったと言えるが、自分を含め大幅な成長は必須、またセクレシアに生きる人々の協力と成長も促さなければならない。
そういう意味ではルーファを助けたことも意味を成す。衣類は汚れ破れた個所も見受けられるが質のいい素材が使われた服を着用し従者を連れていることから貴族や豪商といった有力者の関係者の可能性が高く、最終的にはルーファ達が暮らす国と友好関係を築ければ申し分ない。
それと守護者達の装備同様、即時対応しなければならい問題の一つ、進行する一団への対応を協議しようした矢先、玉座の間の出入り口にある巨大な鉄扉の向こう側から言い争う声が聞こえてきた。その声は徐々に大きくなっていき鉄扉の前まで来た今も終わりそうにない。
「レイス」
「畏まりました」
レイスが会釈すると同時に軋む金属音を出しながら鉄扉がゆっくりと開いていく。鉄扉が開ききるまで待てないほど焦り慌てているのかルーファは老人の制止を振り切ると玉座へ向かい駆け寄る。
「お戻りください。逸る気持ちは十分に理解できます。ですが許可も取らずに押し掛けるなど非礼にも程があります」
「御姉様なら理由をお話すればきっと分かってくれる」
老人の腕を振り払いこちらへ駆け寄るルーファから感じる違和感。単純にセクレシアでの常識を違和感として捉え思い込みから問題化しているだけなら、取るに足らない些細事でしかないのだが。
守護者達の突き刺さるような視線を物ともせず、真直ぐ玉座へと進むルーファに対しレイスは一瞥し目を閉じると一呼吸おいてから声をかける。
「そこで止まりなさい。謁見を許可した覚えはありませんが?」
「あ、あの・・・・・・ 申し訳ありません。ですが一刻も早く御姉様にお伝えしたいことが」
「それが何か? 貴女の軽率な行動により処罰され命を失う者が居るかもしれない。その程度のことさえ思案できぬ愚者ならば謁見する資格すらない! 目障りです。下がりなさい!!」
「ごめんなさい。でも・・・・・・ でも」
涙をいっぱい瞳に溜め、泣かないように耐えている姿を見ると、そこまで厳しく接しなくてもと思いもするがレイスの言う事も理解できる。
仮にルーファの身に何か起きてしまえば、目を離した世話役のメイドや老人が叱責され場合によっては処罰されてしまうと十分に理解していることは表情からも見て取れる。
そこまでして伝えなければならない理由に心当たりがある。まずは方針を決め話を聞く予定だったのだが状況的に変更せざるを得ない。
「レイスの言ってる意味、理解できるよね? でも、そこまでして伝える必要のあることっていうのは何かな?」
「あ、あの・・・・・・ 私」
何か伝えたいという気持ちは伝わってくるが言葉が続かない。何らかの事情があり話せないないとも考えられる。
そう考えるとルーファは一体何者なのだろうか。
名前を知るだけの相手を信用しろという方が無理な話で、そんな相手に全てを話せるわけがない。そんな中、話そうと勇気を振り絞ってくれたことは素直に嬉しく、その気持ちを大切にしてあげたい。
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