【R18】【挿絵多い】ラバーマスクガール

まへまへ

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第17話 アキ専属のお客様

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フロアに重たい空気が流れた。

店長が自ら姿を現し、深く頭を下げながら、一人の紳士を高級感あるソファ席へと案内する。

その仕草ひとつで、この人物がただの客ではないことがわかる。

「……アキを呼べ」

低く通った声が響いた。

バックヤードで待機していたハルカの耳に、その言葉が届く。

アキはほんの一瞬、ラバーマスクの奥で息を詰めた。

普段は決して見せない“緊張”が漂う。

「……行ってきます」

アキは姿勢を正し、ゆっくりとフロアへと歩み出る。

やがて、お客様の前に立った。



「アキ……。わかってるじゃないか」

その声には、再会を喜ぶような温かさと、支配する愉悦が混じっていた。

「ありがとうございます」

アキは深く一礼し、ラバーグローブを重ねた手を前に揃える。

「恥ずかしいのか?」

お客様の問いに、アキは一瞬沈黙した。

次の瞬間──その場で軽く膝を曲げ、ぴょん、ぴょん、と小さく跳ね始めた。

ラバースーツに覆われた身体に装着されたシリコンバストが、上下に揺れる。

ライトを受けて艶めき、実際以上に豊かに揺れる姿は、挑発的でありながらどこか滑稽でもある。

「ははは……いい、いいぞアキ。その調子だ」

お客様の顔がほころぶ。

ハルカはバックヤードの影から、その光景を固唾をのんで見つめていた。

ただドリンクを運ぶだけの自分とは違う“次元”。

命令に従い、その場の空気を支配するアキの姿に、圧倒される。
(アキさん……これが……専属のお客様……)

胸の奥が熱く、混乱と興奮がないまぜになる。

「アキ……今日は特別だ。誰か新人でもいい。連れてこい」

お客様の命令に、アキはわずかに首を傾げた。

すぐにフロアを見渡し、そして──バックヤードに視線を送る。

「……ハルカ」

その名を呼ぶ声に、ハルカの心臓が跳ね上がった。

「わ、わたし……ですか……?」

マスク越しに声が震える。

「こっちに」

アキは迷いなく手招きをする。

足が勝手に動く。

気づけばハルカはお客様の前に立っていた。

その視線が、自分を値踏みするように上下へと走る。

「……ほう。いい面をしている」

お客様の唇が歪む。

「ハルカ、そのラバーの手で──アキの胸を、いやらしく揉んでみせろ」

「えっ……!」

息が止まりそうになる。

何を言われたのか、すぐには理解できなかった。

だが隣のアキが、小さく、しかし確かな声で囁いた。

「……やりなさい」

ラバーマスクに覆われたその顔は、微笑んでいるようにも、試しているようにも見える。

「……っ」

ハルカは震える手を伸ばした。

指先がシリコンバストに触れる。

思っていた以上に柔らかく、弾力があり、押し返すように掌を包み込む。

「そんなんじゃない。もっといやらしく、だ」

お客様の命令が飛ぶ。

ハルカは唇を噛み、両手でアキの豊満な胸をぐっと揉みしだいた。

シリコンが押されて変形し、ラバー越しに滑る。

「……ふふ」

アキが小さく笑った。

ハルカの耳元で囁く。

「上手いわ、その調子」

お客様の目が愉悦に細められ、ソファに深く身を預けた。

ハルカの心臓は早鐘を打ち、足元が震えていた。

けれどその震えは、嫌悪ではなく──未知の高揚に近かった。
(わたし……今……)

ラバー越しの自分の手が、もう別の誰かのもののように思えた。

ハルカの手のひらがシリコンバストを強く揉みしだく。

すると、アキはわざとらしいほど甘い声をあげた。

「……あぁっ……はぁ、ん……っ♡」

その声量は、明らかに隣の席まで届いている。

振り返る客もちらほら現れた。

「ア、アキさん……っ」

ハルカは戸惑い、視線を泳がせる。

だがアキは笑みを浮かべながら、片方のラバーグローブの手でハルカの手を掴む。

そのまま、自分の股間へと強引に導いた。

「っ……!」

熱を帯びたラバーの密着感が、指先に伝わる。

「もっとよ……もっといやらしく……っ♡」

アキの声はさらに大きく、甘やかに響いた。

「や、やめ……でも……」

ハルカの胸が高鳴る。

お客様がソファに腰を預けながら、にやりと笑う。

「いいぞ……二人とも。存分に楽しませろ」

アキは、耳元に唇を寄せ、囁くように命じた。

「ハルカ……声を出しなさい。他の人に聞かせて」

「わ、私が……?」

「そう。あなたの声で、この空間を満たすの」

その言葉に抗えず、ハルカの唇が震えた。

やがて──

「……あぁっ……! アキさんの胸……気持ちよすぎる……っ♡」

想像以上に艶やかな声が、フロア全体に響き渡った。

隣の客が驚いたように視線を送り、別の席からは笑いが漏れる。

しかしアキは、まるでそれを楽しむかのようにさらに身体を震わせた。

「いいわ、ハルカ……その調子……♡ もっと、もっと聞かせて」

ハルカの中で、羞恥と快感、支配と解放がぐちゃぐちゃに混ざっていく。

頭のどこかで「見られている」という現実が、逆に心を痺れさせる。
(わたし……なにしてるの……でも……やめられない……!)

アキは胸を揺らしながら、あえて大きな声で笑った。

「ハルカにこんなに胸を揉まれたら……もう、我慢できないじゃない……っ♡」

その言葉に呼応するように、隣の席から「おおっ」と感嘆が漏れる。

注目が集まっていることを承知で、アキはさらに挑発的な声を張り上げる。

「ねぇ、ハルカ。お客さまの前で……私をもっといやらしく壊してよ」

ハルカの頬が一瞬熱を帯びる。

だがアキの圧倒的なペースに引きずられるように、声を振り絞った。

「アキさんのおっぱい……もう、手が止まらない……! すっごく柔らかくて、いやらしい……♡」

その言葉に客たちが一斉にざわめく。

視線が集中する中、アキは恍惚とした表情を作り、さらに声を重ねる。

「そうよ! もっと言って! ここにいる全員に聞かせてあげて!」

「だめ……だめなのに……アキさんが気持ちよすぎて……っ♡」

二人のやり取りはもはや舞台の掛け合いのようで、艶めかしさと可笑しさが混ざり合う。

フロアのあちこちで拍手や笑いが起き、盛り上がりは最高潮に達した。

お客様は満足そうに腕を組み、誇らしげにうなずく。

「いいぞ、アキ。新人もなかなかやるじゃないか」

ハルカは心臓が破裂しそうなほど高鳴りながらも、アキに支えられ必死に返し続ける。

その倒錯と高揚感の渦の中で、彼女は確かに「この場所に受け入れられた」と感じ始めていた。


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