教祖様と贄

阿良々木五男

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9, 罰2

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 こんなことなら大人しく借金取りに着いていった方がマシだったのでは? 両手を縛り上げられて布団の上に寝かされたまま、良子は思った。どうしてこんなことになったのか。元はといえばホストクラブなんかに入り浸っていたのが悪いのだが、今更後悔しても遅い。心の中で両親に謝罪しながら、必死に逃げる方法を考えた。この志々目という男の目的は分からないが、もし自分を殺すつもりなら何とかしてそれだけでも防がなければならない。

「あ、あの……」

「ん?」

 志々目は指で良子の肌をなぞって遊んでいる。それがくすぐったくて、良子は身をよじりながら話をつづけた。

「逃げようとして、ごめんなさい。少し怖かっただけなんです。ここがどこかも分からないし」

「素直だね。嫌いじゃないよ、素直な女の子は。でも良子ちゃんは本当にそう思ってる?」

 心中を見透かされて、良子は思わず黙り込んだ。その時の間で、志々目は良子の本心を察したようだった。

「やっぱり、本気で悪いとは思っていないよね」

 そう言うと、志々目は良子のブラに手を差し入れ、小さな乳首を摘まみ上げた。

「――痛っ」

「痛い? こっちは?」

 志々目は空いた方の手でもう一方の乳首を強く摘まんだ。摘ままれたところがジンジンと痛み、熱くなる。

「いやだ……」

「そう? 良子ちゃんが逃げ出そうとしなければ、こんなことにはならなかったんだよ」

 そう言って、さらに強く、乳首を押しつぶす。

「痛いってば!」

 余りの痛さに良子は思わず志々目を蹴ってしまった。細い脚は彼の脇腹に当たったが、志々目は微動だにしなかった。にっこりと不気味に笑って、脚を掴んで開かせると良子のスカートを捲り上げる。脚を閉じるよりも先にその間に滑り込むと、何の遠慮も無く下着の上から良子の恥部に触れた。

「うあっ……」

 ぐい、と下着の上から押し込まれた指が襞の間に入り込む。思わず声が漏れて腰が反応してしまう。少し濡れ始めたことが悔しく、良子は出来るだけ冷静になろうとした。

「この敷地内で僕のことを蹴ったのは良子ちゃんが初めてだ。実に、ムカつくね」

 志々目は何度も恥部を押した。次第に局部は湿り気を帯びて、ついに小さな水音を立てた。それを聞いた志々目は満足そうな顔をして、さっと良子のパンツを脱がしてしまった。志々目は骨ばった指でするりと恥丘を撫でる。そのまま良子の陰核を軽くいじると、良子は腰を震わせて悶えた。
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