≪花の降る午後≫

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≪焼く都市伝説≫

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今年も、この季節がやって来た!

「や~~~~きいも~~~~ぉ、いしや~~~~きいも~~~~ぉ📣」

それは、この地では知らぬ者がいない、伝説の焼き芋屋である。

しかし…

この焼き芋屋、いまだかつて誰も買えた者がいないのだ!

あの声が聴こえると、今年こそは!我こそが記念すべき1番最初の購入者になろう!と、手の空いてる者は各々思い思いの武器を持って、焼き芋屋捕獲に勤しむ❗

さしずめ、その光景はマンモス捕獲の為に、取り囲む原始人のよう。

「いしや~~~~」

『よし、あっちだ❗』

『あの、ビルの裏だ❗回り込め‼️』

「そっちじゃないよ!こっちだよ!いしや~~~~きいも~~~~ぉ📣」

『くそッ‼️ダミーか❗』

『お前はあっちを頼む❗俺はこっちを探す‼️』

「移動販売を始めてから、一度も捕まった事の無い、いしや~~~~きいも~~~~ぉ📣」

年の中でも、その目撃情報は1度あるかないか。

マンモス捕獲に例えられるのも、あながち間違いでもなく、その捕獲手段は

▼遠くから弓矢で狙う!
▼崖に追い詰める!
▼落とし穴に落とす!
▼近距離から、火や槍や斧で仕留める!

と、ほとんど同じである。

「や~~~~きいも~~~~ぉ、いしや~~~~きいも~~~~ぉ。捕まえられるもんなら、捕まえてみな~~~~❗😁」

一時は、道路という道路を封鎖し数百人からなる警察官総動員で、追い込み猟型の捕獲を試みた事もある!

しかし、捕まらなかった。

するりするりと、巧妙にその網をくぐり抜け逃げてしまうのだ。

いつしか、国も捕獲に予算を割くのは無駄だとの判断か、それは行われなくなり、以降は複数の勇気ある個人の有志が捕獲に挑む形となった。


「や~~~~きいも~~~~ぉ、今日は蜜たっぶりの安納芋も焼いてるよ~~~~。いしや~~~~きいも~~~~ぉ📣」

『チキショー!安納芋、焼いてたって買えねぇーじゃねぇーかよッ‼️💢💢』

「鬼さんコチラ、手の鳴る方へ~。早くしないと売り切れちゃうよ~~~~ぉ(笑)📣」

『バカヤローッ❗手の鳴る方へ行ったら、社交ダンスのダンス教室でジジババしかいなかったじゃねぇーかッ‼️💢💢』


「や~~~~きいも~~~~ぉ、いしや~~~…、あ。ありがとうございます。紅芋2本と安納芋1本で合計2600円になりまーす📣」

『か、買ったのか?誰か買ったのか⁉️👀』

「なんてね~~~~。買えるもんなら買ってみな~~~~😭(笑)」

今日も、のら~りくら~りと余裕綽々で切り抜ける!

俺は買った事があるという人物に話を聞いた事がある!

買った人間は、連れて行かれ二度と戻って来なくなった!

焼き芋売りは、のっぺらぼうだ!イケメンだ!人間ではなかった!

その芋は、桃源郷の桃と同じく美味し過ぎて、そして不老長寿にあやかれる!

…等々、様々な噂が飛び交う❗

そのレア度は、砂金集めか?スカイフィッシュか?ツチノコか?徳川埋蔵金か?

今宵も、ビルの間に間に響く魔性の声

「や~~~~きいも~~~~ぉ、今なら1本買ったら1本サービス💡、いしや~~~~きいも~~~~ぉ📣焼き立て❗😁(笑)」

。。。。



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