受験インベイジョン

めーたん

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異世界の学校

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4月4日 「謎の声が迎えに来る」と言っていた日だ。
リルムは施設の前でチラシを持って待っていた。
「来ないな、やっぱり気のせいだったのかな」
リルムは施設に戻ろうとしたとき
フワン
奇妙な音がした。
「お迎えに参りました、リルム様。案内は私、水蘭ふわりがさせていただきます。」
リルムは呆れたような顔をして施設に戻ろうとした。
「ちょっと、なんで戻ろうとするんですか」
ふわりはリルムの手を引っ張った。
「なんですか。厨二病ですか?」
リルムはふわりの手を振り払った。
「違いますっ、私は魔楽高等学校から来たんです。前4月4日に来るって言いましたよね?」
ふわりは少し焦った様子で言った。
「あれって『まらくこうとうがっこう』って読むんですね。」
リルムはもう一度チラシをみた。
「そんなことはどうでもいいですから、少し私についてきてください!」
「僕、施設の人に知らない人にはついて行っちゃ行けないって言われてるんですよね…なんでついていけないです」
リルムはキッパリ断った。
「じゃあアナタはもう高校にいけませんね。受験なしで行ける高校はここくらいですから。」
ふわりは大きな声でリルムに言った。
「分かりましたよ、だけどその高校ってどんな感じですか?人がいっぱいいるとこは嫌ですよ。」
リルムは人がいっぱいいるところは嫌いなのだ。
「じゃあ魔楽高等学校について説明しますね。まず人は大体全学年合わせて10人程度です。魔楽高校は選ばれた者のみが行ける学校なのです。アナタはその選ばれた者で、チラシが届いたのはその証拠です。選ばれた者は、魔法や呪術が使えます。じゃあ行きましょうか。」
ふわりはリルムの手を引っ張った
「でも僕、魔法なんて使えませんよ。自分は特別っていところもないですし、他の人と同じだと思うんですけど、それでも大丈夫ですか?」
リルムは心配そうに言った。
「大丈夫です。16歳から魔法や呪術が使えるようになるので、安心してください」
「分かりました・・・、夜までには帰れるんですかね?」
「大丈夫です、6限目(6時間目)しかないので。あっ大事なことを言うのを忘れてました。高校は異世界にあるので。」
「・・・異世界?えっ?」
リルムは目を大きくした。
「はい、魔法や呪術が悪用されないようにです。現世に魔楽高校があれば、魔法の使い方などを聞かれると、悪用されると大変なことになります。なので異世界に高校がありますが、慣れれば何も気にならないと思いますので安心してください。」
    それじゃあレッツゴー
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