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第1章 月森ヶ丘自由学園
悪漢と囚われの涙 - ルイ -
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「……(重い。重すぎるネ)」
崙はちらりと岬を見て、ふと思った。
(?ボスって‥
こんな性格カ?イヤ、ちがうネ!私の知ってる小生意気なボスは、いつだって自分主義ヨ!……? 何か、おかしいネ)
むぅ~っ…と一人、首を傾げる崙。そこへ崙の部下がやって来た
「ボス、機体は無事着陸しましたが‥」
「…わかったネ」
崙は懐から出した扇を口に当て、暫し岬の様子を眺めていたが部下の報告を聞くなり、パチン!と扇を閉じる。
「あいやぁ!残念ネ、ボス。そこまでネ!目的地周辺に着陸したらしいヨ」
「…そうか。シフォン、馬鹿を救出した後は馬鹿を連れ出せ。僕は奴を始末する… 異論は認めない」
有無言わさない口調で岬はシフォンを見据える。
「………」
(誰にも僕の邪魔をさせない)
岬は踵を反す。
「崙、奴のアジトへ案内しろ」
岬達が作戦実行に移ったのは真昼間だった。
ガサガサ…
岬達は分かれて雑木林の間を歩いていた。葵と幸村。岬とシフォンと崙の組み合わせで…。目的の屋敷までは、まだ少し遠い。
スクワットの拠点とされる屋敷の広大な敷地は木に囲まれており、またそこは海の崖っぷちでもあった。
そう、その屋敷は海の崖っぷちに立てているのだ。そのため、波が崖に勢いよく、ぶつかる音が時おり聞こえた。
「…ボス、セキュリティーの方はどうなってるネ??」
ガサガサ…
木々を通り抜ける岬達、ふと、疑問が浮かんだ崙は岬にその疑問を投げ掛けた
「それなら心配ない。飛行機にいる時に、僕のパソコンで奴の屋敷のセキュリティーシステムに侵入しハッキングして、セキュリティーをこちらで遠隔操作できるようにした。」
これがそのスイッチだ、と崙達に見せる岬は携帯をちらつかす…
「…携帯ですか」
シフォンは『なるほど』と一人納得する。
「携帯は遠隔操作にも向いているからな。改造しだいでは」
もちろん、爆破もな…と呟く岬、シフォンも崙も岬の性格を考えて、もう何も言わなかった。
ーーーーーーーー
ーーーー
アジト、屋敷内--
とある離れの部屋に涙はいた。
「お…おじさん?ここは、どこ?ぼ、僕… な…なんでベッドにいるの??」
目が覚めた涙は自分の今の状況に戸惑いを隠せない
「なんだ、もう目を覚ましたのか? 喜べ、涙。お前は私のお得意様に買ってもらえるのだから‥」
「ぇ…なに、どういうこと!?」
「正しく言えば、ペット‥愛玩ペットとして飼われるんだよ?ご主人様に、な?」
にやっ、と口角を上げ、いやらしい顔で涙の身体を品定めするように再度眺め見る学園長に背筋に悪寒が走る。
ビクッ!
そんな学園長もとい叔父に涙は怯える。
「や……やだっ!お…じさん…どう‥して…」
状況について行けず、頭が混乱する涙は言葉が途切れ途切れになるも必死に聞く
「悪いな、涙。お前は本当に可愛い‥。そうやって泣く顔もまたそそるんだよ… お前を初めて見たときから、お前は良い商品になるって思ってたよ。そして、君は私の期待以上に可愛いく育った。私のお得意様は、君のような子、世間でいうショタが大好きな……人でねぇ、
なぁに、心配いらないさ。主人になる人は"SMプレイ"とかいうものにハマっているらしい。涙はその点、クリアしている‥」
潤んだ目で怯える涙の頬を撫でる学園長は、ふと目を細めた。
崙はちらりと岬を見て、ふと思った。
(?ボスって‥
こんな性格カ?イヤ、ちがうネ!私の知ってる小生意気なボスは、いつだって自分主義ヨ!……? 何か、おかしいネ)
むぅ~っ…と一人、首を傾げる崙。そこへ崙の部下がやって来た
「ボス、機体は無事着陸しましたが‥」
「…わかったネ」
崙は懐から出した扇を口に当て、暫し岬の様子を眺めていたが部下の報告を聞くなり、パチン!と扇を閉じる。
「あいやぁ!残念ネ、ボス。そこまでネ!目的地周辺に着陸したらしいヨ」
「…そうか。シフォン、馬鹿を救出した後は馬鹿を連れ出せ。僕は奴を始末する… 異論は認めない」
有無言わさない口調で岬はシフォンを見据える。
「………」
(誰にも僕の邪魔をさせない)
岬は踵を反す。
「崙、奴のアジトへ案内しろ」
岬達が作戦実行に移ったのは真昼間だった。
ガサガサ…
岬達は分かれて雑木林の間を歩いていた。葵と幸村。岬とシフォンと崙の組み合わせで…。目的の屋敷までは、まだ少し遠い。
スクワットの拠点とされる屋敷の広大な敷地は木に囲まれており、またそこは海の崖っぷちでもあった。
そう、その屋敷は海の崖っぷちに立てているのだ。そのため、波が崖に勢いよく、ぶつかる音が時おり聞こえた。
「…ボス、セキュリティーの方はどうなってるネ??」
ガサガサ…
木々を通り抜ける岬達、ふと、疑問が浮かんだ崙は岬にその疑問を投げ掛けた
「それなら心配ない。飛行機にいる時に、僕のパソコンで奴の屋敷のセキュリティーシステムに侵入しハッキングして、セキュリティーをこちらで遠隔操作できるようにした。」
これがそのスイッチだ、と崙達に見せる岬は携帯をちらつかす…
「…携帯ですか」
シフォンは『なるほど』と一人納得する。
「携帯は遠隔操作にも向いているからな。改造しだいでは」
もちろん、爆破もな…と呟く岬、シフォンも崙も岬の性格を考えて、もう何も言わなかった。
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アジト、屋敷内--
とある離れの部屋に涙はいた。
「お…おじさん?ここは、どこ?ぼ、僕… な…なんでベッドにいるの??」
目が覚めた涙は自分の今の状況に戸惑いを隠せない
「なんだ、もう目を覚ましたのか? 喜べ、涙。お前は私のお得意様に買ってもらえるのだから‥」
「ぇ…なに、どういうこと!?」
「正しく言えば、ペット‥愛玩ペットとして飼われるんだよ?ご主人様に、な?」
にやっ、と口角を上げ、いやらしい顔で涙の身体を品定めするように再度眺め見る学園長に背筋に悪寒が走る。
ビクッ!
そんな学園長もとい叔父に涙は怯える。
「や……やだっ!お…じさん…どう‥して…」
状況について行けず、頭が混乱する涙は言葉が途切れ途切れになるも必死に聞く
「悪いな、涙。お前は本当に可愛い‥。そうやって泣く顔もまたそそるんだよ… お前を初めて見たときから、お前は良い商品になるって思ってたよ。そして、君は私の期待以上に可愛いく育った。私のお得意様は、君のような子、世間でいうショタが大好きな……人でねぇ、
なぁに、心配いらないさ。主人になる人は"SMプレイ"とかいうものにハマっているらしい。涙はその点、クリアしている‥」
潤んだ目で怯える涙の頬を撫でる学園長は、ふと目を細めた。
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