482 / 516
第1章 月森ヶ丘自由学園
銀髪君。人の顔を見るなり溜息つくのは失礼ネ!
しおりを挟む未だに崙を一般人と思い込んでいるシフォンは、アシスと同じようにニコニコ顔の崙を見て深い溜め息をつく-
「銀髪君。人の顔を見るなり溜息つくのは失礼ネ」
そう言うも、相変わらずニコニコ顔の崙。そんな崙を見て溜息つかない方がおかしかった‥。
「…なぜ、この状況で笑っていられるのか俺は理解し難いです。………っていうか、よく、この銃を突き付けられてる状況でニヤけていられますね!!!少しは緊張感とか無いんですか!?」
「それは無理ヨ、銀髪君。修羅場というモノほど愉しいモノはないネ!私、修羅場大好きヨ!」
「………」
シフォンは、ついに無言になった。
(あ゙ーっ無理です室長っ!!この二人といたら、全く常識という常識が通じないんですけどっ!!?なにこれ!?室長といるよりも寧ろこの二人といる方がストレスが溜まっていく気がするッ!!!
もう、嫌だ… 無理です!!!アシス王子一人だけなら、まだしも…っこの非常識人間二人も面倒見るなんて、到底俺一人じゃあ見切れませんっ!!!!
ヘルプ ミー!! カム バック!室長っヘルプ!!!
あー…神様仏様、今まで信じてなくてすみませんでした!!今、この瞬間から神様の存在を信じます!存在を否定して、本当にすみませんでしたっ!!!もう信じます!!いえ、信者にでもなりますからっ
室長を今すぐこの場に連れて来てくださいーっ!!室長さえ、来てくだされば、もうどうなろうがいいですから!!!)
知らず知らずして、シフォンからは負のオーラが滲み出ている…
苦労人なシフォンだった。
-憐れ-
――…
一方で。
『…あの、シュバルクさん…』
上空を飛ぶFBIヘリの中ではヒュー・シュバルクの部下、グレイが困惑した表情を浮かべていた。
『…非常に言いにくいことなんですが… その、』
妙に口ごもるグレイにヒューは首を傾げる
『どうかしたのか?』
『実は……あるマスコミの耳に入ってしまったようで…… 既に記者がヘリで現地中継しに行ってしまったようです。本部が気付いたときにはもう既に行ってしまったあとだったらしいんですけど、どうします?』
『いや、どうします?じゃない!奴を刺激してどうするんだ!…はぁ、仕方がない。もっとスピードを上げられないか?』
操縦席に座る男に訊ねる
『わかりました』
『あと、どれぐらいで着く?』
『もうすぐです。後…4、5分したら目的地に到着します』
操縦する男の言葉に、シュバルク達は、銃やライフルに弾を詰め込んでいく‥
二人はスナイパーとしての腕も優秀だった。
たとえ、人質を取られていてもシュバルクとグレイは躊躇なく射殺するつもりでいる…。その人質が一人死んでもターゲットの人間は死ぬか負傷するか、そのどちらか。
それでも、下手に逃げられて被害を後々に出されるよりも、犠牲を最小限に抑え、解決することを最優先に考えていた。
───まさか、ヒュー・シュバルクも自分の弟がこの事件に絡んでいようとは思ってもいないだろう…
――――――……
―――…
0
あなたにおすすめの小説
王道学園に通っています。
オトバタケ
BL
人里離れた山の中にある城のような建物。そこは、選ばれし者だけが入学を許される全寮制の男子校だった。
全寮制男子校を舞台に繰り広げられる様々な恋愛模様を描いた短編集。
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
モブらしいので目立たないよう逃げ続けます
餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。
まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。
モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。
「アルウィン、君が好きだ」
「え、お断りします」
「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」
目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。
ざまぁ要素あるかも………しれませんね
【完結】その少年は硝子の魔術士
鏑木 うりこ
BL
神の家でステンドグラスを作っていた俺は地上に落とされた。俺の出来る事は硝子細工だけなのに。
硝子じゃお腹も膨れない!硝子じゃ魔物は倒せない!どうする、俺?!
設定はふんわりしております。
少し痛々しい。
うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。
春雨
BL
前世を思い出した俺。
外の世界を知りたい俺は過保護な親兄弟から自由を求めるために逃げまくるけど失敗しまくる話。
愛が重すぎて俺どうすればいい??
もう不良になっちゃおうか!
少しおばかな主人公とそれを溺愛する家族にお付き合い頂けたらと思います。
説明は初めの方に詰め込んでます。
えろは作者の気分…多分おいおい入ってきます。
初投稿ですので矛盾や誤字脱字見逃している所があると思いますが暖かい目で見守って頂けたら幸いです。
※(ある日)が付いている話はサイドストーリーのようなもので作者がただ書いてみたかった話を書いていますので飛ばして頂いても大丈夫だと……思います(?)
※度々言い回しや誤字の修正などが入りますが内容に影響はないです。
もし内容に影響を及ぼす場合はその都度報告致します。
なるべく全ての感想に返信させていただいてます。
感想とてもとても嬉しいです、いつもありがとうございます!
5/25
お久しぶりです。
書ける環境になりそうなので少しずつ更新していきます。
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる