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序章 英国フォルティア学院
僕は、だれ…?
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まず、僕が病院にいるこの状況を教えてもらった。
僕は訳ありの女、母というべき人に連れられて来たらしい。僕という子持ちの母という人は、義父であるアクシオンと戸籍を入れ、あえてバツイチ同士の夫婦となったそうだ。
…だが、僕は本当になにも覚えていない。だから、この義父がいう話が本当か嘘か定かではない。が、僅かに揺れる双方の瞳が僕に真実を語る・・
この人が話す話し全てが嘘じゃないだろうが、それでも何処かしら話す内容の全てが事実ということではないらしい。……だが、僕の瞳を見つめて真剣な顔で話す義父に悪意はないと感じる取ると、僕は内心小さく溜息つく。
僕に知られると何か、まずいことでもあるのだろうか――‥?
そんな疑問が頭を横切った。
訊くところによると、"母"だった人は先日、事故死したそうだ。"母"と言われても、いまいちピンと来ない。いや、そんなことよりも、その"母"という人の事故死に関係あるのかないのか…
僕は街中を一人、ふらふらとふらついていたところを父さんだか兄さんだか忘れたが、その同僚がパトロールしていたときに様子のおかしかった僕を保護したらしい
はっきり言って僕は何も覚えていない
…そのあと、大きい病院に緊急入院し、面会謝絶。暫くして面会謝絶が解かれ、義父が僕の顔を見に来て、そこで僕が目を覚ましたらしい。いつまでも、義父じゃぁあんまりだろうし父と呼ぶべきだろうか?
それにしても… と僕はふと思う。
この人は本当に僕の"母"だった人と籍を入れたのだろうか……? とても、そうには見えない。
『………』
何故だろうか? いくら、家族でも(義理だが)… ここまで鬱陶しく感じるのは・・
病室に来るなり、次男のジルタニアスという兄は僕にドンっ!と抱きついてくる… 長男のヒューという兄は僕の頭を撫で撫で。……子供扱いはやめてほしい。
――‥といっても、このときの僕はまだ中学生にもなっていなかったのだから仕方がないと言えば仕方ないのかもしれない。そして極めつけは、見舞いに来る度にジルタニアス同様に抱きついてくる父のアクシオン。
そして…
僕は訳ありの女、母というべき人に連れられて来たらしい。僕という子持ちの母という人は、義父であるアクシオンと戸籍を入れ、あえてバツイチ同士の夫婦となったそうだ。
…だが、僕は本当になにも覚えていない。だから、この義父がいう話が本当か嘘か定かではない。が、僅かに揺れる双方の瞳が僕に真実を語る・・
この人が話す話し全てが嘘じゃないだろうが、それでも何処かしら話す内容の全てが事実ということではないらしい。……だが、僕の瞳を見つめて真剣な顔で話す義父に悪意はないと感じる取ると、僕は内心小さく溜息つく。
僕に知られると何か、まずいことでもあるのだろうか――‥?
そんな疑問が頭を横切った。
訊くところによると、"母"だった人は先日、事故死したそうだ。"母"と言われても、いまいちピンと来ない。いや、そんなことよりも、その"母"という人の事故死に関係あるのかないのか…
僕は街中を一人、ふらふらとふらついていたところを父さんだか兄さんだか忘れたが、その同僚がパトロールしていたときに様子のおかしかった僕を保護したらしい
はっきり言って僕は何も覚えていない
…そのあと、大きい病院に緊急入院し、面会謝絶。暫くして面会謝絶が解かれ、義父が僕の顔を見に来て、そこで僕が目を覚ましたらしい。いつまでも、義父じゃぁあんまりだろうし父と呼ぶべきだろうか?
それにしても… と僕はふと思う。
この人は本当に僕の"母"だった人と籍を入れたのだろうか……? とても、そうには見えない。
『………』
何故だろうか? いくら、家族でも(義理だが)… ここまで鬱陶しく感じるのは・・
病室に来るなり、次男のジルタニアスという兄は僕にドンっ!と抱きついてくる… 長男のヒューという兄は僕の頭を撫で撫で。……子供扱いはやめてほしい。
――‥といっても、このときの僕はまだ中学生にもなっていなかったのだから仕方がないと言えば仕方ないのかもしれない。そして極めつけは、見舞いに来る度にジルタニアス同様に抱きついてくる父のアクシオン。
そして…
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