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第1章 月森ヶ丘自由学園
ボス。 室長って‥何ネ?
「クリフェイドっ!!!」
……………ハァ、何故こうなったんだ?
自分のあまりの不運さに内心嘆くクリフェイドはひそかに溜息をつく。
(なぜ、こんな面倒くさいことに)
「そういえば、ボス。 室長って‥何ネ?」
崙は言ってしまった。
「あぁ、室長というのは――‥ふごっ!?」
クリフェイドに代わり、シフォンが答えようとした途端、それに気づいたクリフェイドの手によって口を塞がれた
「――…シフォン、余計なこと口外してみろ。五体満足で死ねると思うな」
それはもう地を這うような低くドスの利いた声だった。
「ひっ、」
「別に、今となっては僕には関係ないことだ」
小さく悲鳴を漏らすシフォンを一瞥し、クリフェイドは有無言わさない口調で崙に詮索するなと目を向けるが、その答えに一瞬、不満げな顔をするも、崙はまたすぐに笑みを浮かべる‥
「ふ~ん?それよりもさぁ、ボス。タヌキジジィが睨んでるヨ?」
ニッコリ笑みを浮かべて、顎でしゃくる崙にクリフェイドは苛立ちを感じるも、放置していた学園長に目をやる。そこには、わなわな…と震え、ぷるぷると震える腕で銃口をクリフェイド達に向ける学園長の姿があった。
それに対し、FBIとCIAがいっせいに銃を学園長に向ける。
「私を撃ってみろ!!それでも一人くらいは殺せる!!」
そう言って、一歩一歩近づいてくる学園長、一番後ろにいるアシスのすぐ後ろは崖。すぐ下は波が荒れ狂う海…
アシスを庇うようにシフォンと崙はアシスの前に立っている。どちらかというと崙の場合は、ただ単にシフォンの隣に立っているだけなのだが‥。誰を殺してもおかしくないこの状況の中、クリフェイドはシフォンと崙の前に立ちはだかり、学園長をそのエメラルドグリーンの瞳で見据た。
「この三人に手を出すな。…殺されたくないならばの話しだが」
「ふ、ふざけるなっ!!!散々、私の邪魔をしておいて!無事で済むわけがないだろう!!」
ハァハァと息を乱す学園長にクリフェイドは、しれっとした態度で言った
「あ゙ー…五月蝿い。ギャンギャン騒ぐな鬱陶しい。いいか、よく聞け。お前が最初に攫ったあの金髪の馬鹿は英国の王子様。そして、あの銀髪のお節介は英国の誇る機関の官僚。…その二人を殺してもみろ。英国を敵に廻すことになるぞ?下手したら、戦争だ」
(…お節介って……あんまりじゃないですか!!!)
自分をお節介呼ばわりしたクリフェイドに、ひそかなる不満を抱くシフォンは恨めしげにクリフェイドを睨む。
(人の苦労も知らないで…ッ)
シフォンはシフォンなりに苦労していた。
「……で、だ。その二人よりも厄介なのが、この男だ」
後ろで愉しげに見ている崙をちらりと見てクリフェイドは言った
「もしも、手っ取り早く死に急ぎたいのなら、この男を撃つなり刺すなりするといい。ただし、二度と朝日を拝めなくなるのは確かだ。まぁ、マフィアのボスに手をかけようとして、無事に済まされるとは到底思えないが」
説明するのが面倒くさいとばかりに吐き捨てるように告げる。そのクリフェイドの言葉に誰よりも驚きを隠せないのは、
「……な゙、なんですって!? 一般人じゃなかったんですか!!?」
学園長がクリフェイドのその言葉を疑わしげに眉間を寄せる中、声を荒げたのはシフォンだった…。
「俺は何も聞いていませんよ!!しかも、マフィアのボスですって!?なぜ、そんな大事なことを言わなかったんですか!!!!」
(あぁ!!なんてことですかぁ;;国を支える室長が……マフィアのボスと繋がっていたなんてっ!!!マ、マコーネルさんにバ…バレたら‥‥っひっ…考えるだけで恐ろしい!!!)
サーッと青ざめるシフォンの様子に学園長も、まさか‥本当にマフィアのボスだと…!?
自分の仕出かした過ちに少し悔やむ。だが、そのシフォンが青ざめている恐怖の対象というものは、実は崙ではなく‥
(マコーネルさんにバレたら……っ)
マコーネル副室長だったりする。
「…だから、言いたくなかったんだ(ボソッ)」
シフォンは五月蝿いし、崙自身は心底愉しそうにニヤついてるし、父さんや周りはガン見だし…
『うざっ』
今の心境を一言で語れば、まさにその言葉が当て嵌まるだろう
…などと一人納得し、この面倒くさい状況をどう突破しようか、とひそかに溜息つくクリフェイドは、もう、どうにでもなれ…とばかりに口を開く
「その男は中国マフィアのボス。そして、ここは中国北京。これがどういう意味か理解できるか?」
そう、それはつまり此処は崙の領土でもある。言わば、そのボスに何かあれば数秒も経たぬうちに部下達が押し寄せることになるぞ?
クリフェイドは遠回しにそう言っているのだ。
「…それと、この際だ。良いことを教えてやる‥」
憮然と偉そうに腕を前で組み、クリフェイドはつまらなさげに言う
「奴は生きてるぞ?」
「は?何を言っている?」
わけがわからないとばかりに学園長はクリフェイドを睨むがクリフェイドは物おじせずに言う
「スクワット・ブランドンのことだ。組織を乗っ取ろうとしたあんたが殺したのは、奴の替え玉。つまりダミーというわけだ」
アクシオンとヒューはわけがわからない。何故、関係のない筈のクリフェイドがやたら詳しく知っているのか。───不思議でならなかった。
……………ハァ、何故こうなったんだ?
自分のあまりの不運さに内心嘆くクリフェイドはひそかに溜息をつく。
(なぜ、こんな面倒くさいことに)
「そういえば、ボス。 室長って‥何ネ?」
崙は言ってしまった。
「あぁ、室長というのは――‥ふごっ!?」
クリフェイドに代わり、シフォンが答えようとした途端、それに気づいたクリフェイドの手によって口を塞がれた
「――…シフォン、余計なこと口外してみろ。五体満足で死ねると思うな」
それはもう地を這うような低くドスの利いた声だった。
「ひっ、」
「別に、今となっては僕には関係ないことだ」
小さく悲鳴を漏らすシフォンを一瞥し、クリフェイドは有無言わさない口調で崙に詮索するなと目を向けるが、その答えに一瞬、不満げな顔をするも、崙はまたすぐに笑みを浮かべる‥
「ふ~ん?それよりもさぁ、ボス。タヌキジジィが睨んでるヨ?」
ニッコリ笑みを浮かべて、顎でしゃくる崙にクリフェイドは苛立ちを感じるも、放置していた学園長に目をやる。そこには、わなわな…と震え、ぷるぷると震える腕で銃口をクリフェイド達に向ける学園長の姿があった。
それに対し、FBIとCIAがいっせいに銃を学園長に向ける。
「私を撃ってみろ!!それでも一人くらいは殺せる!!」
そう言って、一歩一歩近づいてくる学園長、一番後ろにいるアシスのすぐ後ろは崖。すぐ下は波が荒れ狂う海…
アシスを庇うようにシフォンと崙はアシスの前に立っている。どちらかというと崙の場合は、ただ単にシフォンの隣に立っているだけなのだが‥。誰を殺してもおかしくないこの状況の中、クリフェイドはシフォンと崙の前に立ちはだかり、学園長をそのエメラルドグリーンの瞳で見据た。
「この三人に手を出すな。…殺されたくないならばの話しだが」
「ふ、ふざけるなっ!!!散々、私の邪魔をしておいて!無事で済むわけがないだろう!!」
ハァハァと息を乱す学園長にクリフェイドは、しれっとした態度で言った
「あ゙ー…五月蝿い。ギャンギャン騒ぐな鬱陶しい。いいか、よく聞け。お前が最初に攫ったあの金髪の馬鹿は英国の王子様。そして、あの銀髪のお節介は英国の誇る機関の官僚。…その二人を殺してもみろ。英国を敵に廻すことになるぞ?下手したら、戦争だ」
(…お節介って……あんまりじゃないですか!!!)
自分をお節介呼ばわりしたクリフェイドに、ひそかなる不満を抱くシフォンは恨めしげにクリフェイドを睨む。
(人の苦労も知らないで…ッ)
シフォンはシフォンなりに苦労していた。
「……で、だ。その二人よりも厄介なのが、この男だ」
後ろで愉しげに見ている崙をちらりと見てクリフェイドは言った
「もしも、手っ取り早く死に急ぎたいのなら、この男を撃つなり刺すなりするといい。ただし、二度と朝日を拝めなくなるのは確かだ。まぁ、マフィアのボスに手をかけようとして、無事に済まされるとは到底思えないが」
説明するのが面倒くさいとばかりに吐き捨てるように告げる。そのクリフェイドの言葉に誰よりも驚きを隠せないのは、
「……な゙、なんですって!? 一般人じゃなかったんですか!!?」
学園長がクリフェイドのその言葉を疑わしげに眉間を寄せる中、声を荒げたのはシフォンだった…。
「俺は何も聞いていませんよ!!しかも、マフィアのボスですって!?なぜ、そんな大事なことを言わなかったんですか!!!!」
(あぁ!!なんてことですかぁ;;国を支える室長が……マフィアのボスと繋がっていたなんてっ!!!マ、マコーネルさんにバ…バレたら‥‥っひっ…考えるだけで恐ろしい!!!)
サーッと青ざめるシフォンの様子に学園長も、まさか‥本当にマフィアのボスだと…!?
自分の仕出かした過ちに少し悔やむ。だが、そのシフォンが青ざめている恐怖の対象というものは、実は崙ではなく‥
(マコーネルさんにバレたら……っ)
マコーネル副室長だったりする。
「…だから、言いたくなかったんだ(ボソッ)」
シフォンは五月蝿いし、崙自身は心底愉しそうにニヤついてるし、父さんや周りはガン見だし…
『うざっ』
今の心境を一言で語れば、まさにその言葉が当て嵌まるだろう
…などと一人納得し、この面倒くさい状況をどう突破しようか、とひそかに溜息つくクリフェイドは、もう、どうにでもなれ…とばかりに口を開く
「その男は中国マフィアのボス。そして、ここは中国北京。これがどういう意味か理解できるか?」
そう、それはつまり此処は崙の領土でもある。言わば、そのボスに何かあれば数秒も経たぬうちに部下達が押し寄せることになるぞ?
クリフェイドは遠回しにそう言っているのだ。
「…それと、この際だ。良いことを教えてやる‥」
憮然と偉そうに腕を前で組み、クリフェイドはつまらなさげに言う
「奴は生きてるぞ?」
「は?何を言っている?」
わけがわからないとばかりに学園長はクリフェイドを睨むがクリフェイドは物おじせずに言う
「スクワット・ブランドンのことだ。組織を乗っ取ろうとしたあんたが殺したのは、奴の替え玉。つまりダミーというわけだ」
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