室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

序章 英国フォルティア学院

高見の見物は愉しいものですよ

「警察に突き出す？ くすっ…僕がそんな生ぬるいことで許すわけないでしょう?

ふふっ…今まで散々､権力を振るって好き放題してきた人間が今まで築き上げてきた地位も権力も名声も富も財産も、全て失ったとき… 

いったい何が残ると思います？

天から地へと堕ちる屈辱感。
そして‥ 先の見えない絶望感、たったそれだけしか残らないんですよ。

愉しいものですよ… 傍観者として高見の見物するのは――‥ 今まで絶望を知らなかった人間がどん底へと堕ちていく姿は･･

何度と見ても、全く飽きないのですから。ふふっ…」


ほくそ笑むクリフェイド、その表情は本当に愉しげだった。