室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

カオスな状況に部下は頭が痛い

『――…あの… シュバルクさん、おたくの息子さん二人が今、(ガシャァァァァァン!!!!)

「なんだ!?今の音は?!!」

トランシーバーから聞こえる何かが割れた音にアクシオンは気が気でない

『あー…、今の音はクリフェイド君でしたっけ?彼が怒り任せに目の前の花瓶を窓ガラスに投げつけ割れた音です。…で、あなたの息子さん二人がもう喧嘩?してるんですが・・
この場合、ど「クリフェイドっ!!何故、わからない!?」…うしたら、いいんで「わからない?って、わかりたくもないですね!人の約束を守らず、僕の知らないところで密偵まで勝手につけるなんて…」

『どうしたらいいですか?一応、俺たちは少し離れたところに隠れてるんでバレていないと思いますが・・』


アクシオンの部下二人は不安げに中の様子を眺めつつ、トランシーバーに向かって言った

『………まさか、あれを止めろとか言いませんよねぇ?あの二人の喧嘩を止めるなんて無謀な行為、断じてお断りですよ』

「「「「……………」」」」


トランシーバーから漏れるクリフェイドとヒューの怒鳴り声。幾度となく、何かが割れる音。それらにアクシオンは頭が痛くなった…。

「なぜ、僕がこんな辺鄙なところにある学園をわざわざ選んだと思ってるんです!? 過保護な兄さんや父さんから離れるためです。

だから、密偵も何もつけるなって言ったのに…

そこまで僕が弱いと思ってるんですか!? いい加減にしてくださいよ!!僕だって、もうすぐ高校生になるんですよ!? いつまでも、何もできない小さな子供だと思わないでくださいっ!!!」


「何を言っているクリフェイド!? お前は私たちからしたら、まだ小さな子供じゃないか!」

二人の言い争う声はさらにヒートアップ。


「だったら、なにも密偵なんかつけなくても他にもあるでしょう!?方法が!!!」

が、ここでヒューが爆弾発言を落とした。

「ちがう!私はお前にシャルに盗聴器を付けさせただけで、密偵などつけていない。あそこの密偵二人は二人共、父さんの部下だ!!」

おいーーっっ!!!なに言っちゃってくれてんの!!!?この人っっ!!

クリフェイドの鋭い目を向けられた二人の部下はヒューを心底恨む。

「はっはー…・・ 密偵の次は盗聴器ですか。その上、密偵は父さんの部下。知らない間に僕は兄さんに盗聴器まで付けられてたわけですか…。
結局は父さんも兄さんもグルだったんですね。そこまで僕が信じられないんですか、よくわかりました…」

言葉を一端切ってクリフェイドは叫んだ


「…父さんも兄さんも大嫌いです!!!!」

「ちょっと待て。なにをどうしたらそんな考えになる!?」

『く、クリフェイドっっ!!!そんなつもりはなかったんだ!!ただ、お前が心配で心配で… 頼むから、父さんを大嫌いだなんて言わないでくれっっ!!!』

トランシーバーに縋り付くように言うアクシオン。


両方の聞こえる声に二人の部下はひそかに溜息ついたーー。
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