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序章 英国フォルティア学院
甦るトラウマ
ーー シュルルルルッ…
パシッ!
器用に鞭を使いこなし、トランシーバーを自分の手に持ってくると、クリフェイドは首を傾げる‥
「なんだ、これ…? トランシーバー??」
あぁぁぁああぁっっ!!!
ロイは内心悲鳴を上げつつ、頭を抱えた。
ーーーーーーーーーー………
ーーーー…
『なんだ、これ…? トランシーバー??』
応答さえしなかったトランシーバーから突然、愛しい末息子の声がしたことにアクシオンは驚く
「な…っ!クリフェイド!?クリフェイドなのか!?よかった!無事だったんだな!?いきなり部下と連絡が取れなくなったから、理事長親子に何かされたんじゃないかって心配したんだぞ!?」
安堵しつつ、息子の無事に涙ぐむ父 アクシオン‥。だが、
『は?誰だあんた?人の名前を気安く呼ぶんじゃねぇよ、オッサン』
「「「………………」」」
…………ん? 何だって!?
アクシオンは我が耳を疑った。
声は確かにクリフェイドだ… なっ、なのに口調がちがう!!!? ハッ… まさかっっ!!
思い当たる節があったアクシオンは徐々に顔から血の気が引く。その様子に周りの人間が首を傾げながらも驚きを隠せない…
な、 なんてこったぁぁあぁっっ!!!まさかっ あの子にアルコールを飲ませたのか!?
「ロイっ!ロイっっ!!そこにいるんだろ! どうぅぅしてッッあの子にッアルコールを飲ませたんだ!?」
ヒドく慌てた様子に周りの人間は暫し唖然。王はいつも冷静なアクシオンをここまで取り乱せさせる末息子のクリフェイドに興味が湧きつつあった。
「………っ父さん!? クリフェイドが酒癖悪いことを知っていたんですか!?」
『……? その声はヒューか!?なぜ、お前がそこに……… いや、今はそんな話しをしている場合じゃない!ロイはどうした!?』
「…………」
その父の問いにヒューはどう答えるべきか、躊躇する。そんなヒューに見兼ねて隣にいたアゼルが答えた
「あの二人の部下君なら、おたくの愛しい息子さんに… 土下座させられてるよ?」
そうなのだ。トランシーバーに一瞬関心を持つものの、自分から逃げようとした二人をどう痛めつけるかのほうが非常に関心が強かったクリフェイドは、あっさりとトランシーバーを投げ捨てたのだ。
それをヒューらが拾い、今に至る。
『……ま、前にクリフェイドが風邪をひいた時があっただろう?』
「ありましたね」
『そのときに少し元気付けにと、クリフェイドにウィスキーを一口呑ませたことがあったんだ…(遠い目)』
『今ならお前も言わずとも想像つくだろう、俺がどんな悲惨な目にあったか…。 屋敷は半壊するし、クリフェイドはサディストになるし…
お前はその時、仕事での張り込みかなんかでいなかったから知らないんだ。あのとき、クリフェイドには酒類を二度と飲ませないと誓った。…だから、あえて言うこともないだろうと思って今まで言わなかったんだ。
……あの子はアルコールを口にしなくても臭いもダメらしい。もしも、扉や窓を閉めきっていたら開けなさい。それと、その近くにまだ酒などがあるようなら、窓からでも外に投げ捨てるんだ。人格が変わったクリフェイドの原動力は主に酒だ。部屋の中の風通しを良くしたら…
後は何もせず、目を合わさず動くな。下手に目をつけられると… 恥も捨ててでも機嫌を伺わなければならないという…
体力的にも精神的にも(主に精神的)苦痛を味わせられるという、一生のトラウマが残る…』
(体験した父が言うならば間違いないだろうが、なぜ今!?)
今までクリフェイドの酒癖のことを隠していた父に、ヒューはこのときばかりは心底恨んだ。
パシッ!
器用に鞭を使いこなし、トランシーバーを自分の手に持ってくると、クリフェイドは首を傾げる‥
「なんだ、これ…? トランシーバー??」
あぁぁぁああぁっっ!!!
ロイは内心悲鳴を上げつつ、頭を抱えた。
ーーーーーーーーーー………
ーーーー…
『なんだ、これ…? トランシーバー??』
応答さえしなかったトランシーバーから突然、愛しい末息子の声がしたことにアクシオンは驚く
「な…っ!クリフェイド!?クリフェイドなのか!?よかった!無事だったんだな!?いきなり部下と連絡が取れなくなったから、理事長親子に何かされたんじゃないかって心配したんだぞ!?」
安堵しつつ、息子の無事に涙ぐむ父 アクシオン‥。だが、
『は?誰だあんた?人の名前を気安く呼ぶんじゃねぇよ、オッサン』
「「「………………」」」
…………ん? 何だって!?
アクシオンは我が耳を疑った。
声は確かにクリフェイドだ… なっ、なのに口調がちがう!!!? ハッ… まさかっっ!!
思い当たる節があったアクシオンは徐々に顔から血の気が引く。その様子に周りの人間が首を傾げながらも驚きを隠せない…
な、 なんてこったぁぁあぁっっ!!!まさかっ あの子にアルコールを飲ませたのか!?
「ロイっ!ロイっっ!!そこにいるんだろ! どうぅぅしてッッあの子にッアルコールを飲ませたんだ!?」
ヒドく慌てた様子に周りの人間は暫し唖然。王はいつも冷静なアクシオンをここまで取り乱せさせる末息子のクリフェイドに興味が湧きつつあった。
「………っ父さん!? クリフェイドが酒癖悪いことを知っていたんですか!?」
『……? その声はヒューか!?なぜ、お前がそこに……… いや、今はそんな話しをしている場合じゃない!ロイはどうした!?』
「…………」
その父の問いにヒューはどう答えるべきか、躊躇する。そんなヒューに見兼ねて隣にいたアゼルが答えた
「あの二人の部下君なら、おたくの愛しい息子さんに… 土下座させられてるよ?」
そうなのだ。トランシーバーに一瞬関心を持つものの、自分から逃げようとした二人をどう痛めつけるかのほうが非常に関心が強かったクリフェイドは、あっさりとトランシーバーを投げ捨てたのだ。
それをヒューらが拾い、今に至る。
『……ま、前にクリフェイドが風邪をひいた時があっただろう?』
「ありましたね」
『そのときに少し元気付けにと、クリフェイドにウィスキーを一口呑ませたことがあったんだ…(遠い目)』
『今ならお前も言わずとも想像つくだろう、俺がどんな悲惨な目にあったか…。 屋敷は半壊するし、クリフェイドはサディストになるし…
お前はその時、仕事での張り込みかなんかでいなかったから知らないんだ。あのとき、クリフェイドには酒類を二度と飲ませないと誓った。…だから、あえて言うこともないだろうと思って今まで言わなかったんだ。
……あの子はアルコールを口にしなくても臭いもダメらしい。もしも、扉や窓を閉めきっていたら開けなさい。それと、その近くにまだ酒などがあるようなら、窓からでも外に投げ捨てるんだ。人格が変わったクリフェイドの原動力は主に酒だ。部屋の中の風通しを良くしたら…
後は何もせず、目を合わさず動くな。下手に目をつけられると… 恥も捨ててでも機嫌を伺わなければならないという…
体力的にも精神的にも(主に精神的)苦痛を味わせられるという、一生のトラウマが残る…』
(体験した父が言うならば間違いないだろうが、なぜ今!?)
今までクリフェイドの酒癖のことを隠していた父に、ヒューはこのときばかりは心底恨んだ。
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